週末起業って本当にノーリスク?:実践ビジネス発想法

実践ビジネス発想法:
必要なのは情報を知恵に変える力

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 □■□■   実┃ 践┃ ビ┃ ジ┃ ネ┃ ス┃ 発┃ 想┃ 法┃        Vol.1
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        ■  ビジネスの現場で必要とされるのは、情報を知恵に変える力 
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◆ はじめに
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  創刊号からご購読いただきありがとうございます。
  当面は、スタートダッシュの気合で、発行頻度を高めて行きますので、
 よろしくお付き合いください。
 
 分量がやや(かなり?)大目になったので、高速スクロール対応版でお送
 りします。時間のない方は、■のところだけ拾い読みしてもらえば、
 意味が通じる構成にしました。

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◆ 目次
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  【 1 】週末起業って本当にノーリスク?

  【 2 】今日の言葉 「もうはまだなり、まだはもうなり」

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【 1 】週末起業って本当にノーリスク?
    ~ 週刊東洋経済記事を題材として ~
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このメルマガの読者の皆さんの中にも、自分自身で起業をお考えの方も多数
いらっしゃるのではないでしょうか。

この「起業ブーム」ともとれる現象を反映して、代表的なビジネス雑誌でも
起業がテーマとして取りあげられることが、多くなっています。
先週発売の「週刊東洋経済」と「週刊ダイヤモンド」でも、起業に関する
記事が掲載されました。

今回は、皆さんの関心が高いと想像される、ダイヤモンドの「週末起業」の
内容をご紹介しながら、「週末起業」に関わるリスクについて考えることに
しました。

まず最初に、筆者の津田氏の論点を要約します。

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□危ない!「週末起業」:安易な「週末起業」で本業を失わないために
 株式会社フレームワーク・マネジメント代表 津田倫男
 週刊東洋経済2/28号 pp.86-90 http://www.toyokeizai.co.jp/mag/toyo/


■安易な気持ちで始めると、勤務先を解雇されるケース、場合によっては
 損害賠償を求めらる危険性もある。

 「週末起業のリスク」は基本的に6点に集約される。

 1)就業規則に抵触すれば解雇されてしまう
 2)本業との競合
 3)本業に対する熱意のおとろえ
 4)副業で目立った進展がなく、本当の飛躍ができない
 5)起業が中途半端に終わってしまう
 6)本業でも副業でも信用をなくす
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 4番目と5番目は、週末起業そのものが失敗することのリスクです。
 元々本業の安定的な収入があることを前提として始めたのが週末起業です。
 本人が自信を喪失するなどの問題があるにせよ、本業を失職しない限りは
 経済的な被害は軽微なもので済みます。

 むしろ、悲惨な結果を招くのは、それ以外の項目です。
 これらは、結局は最大のリスクである解雇に結びつく原因を生むものと
 考えてよいでしょう。


■私自身も、この筆者の論点に、かなりの部分で同意見です。
 昨今の「週末起業ブーム」を危うく感じるのは、あまりにも【イージー】
 で【ノーリスク】といった、明るい側面のみが強調され過ぎているように
 感じられるからです。

 週末起業を勧めるトーンは、おおよそ次のようなものではないでしょうか。

 ・誰もが自分しかできないものを持っている
 ・週末の自由な時間を利用して、それに磨きをかければ新たな自分発見と
  自己実現による達成感が味わえる
 ・うまくいけば、そこそこの収入も期待できる
 ・週末だけとはいえ、社長業を経験することで得られるものは多く、
  副産物として、本業へのプラスのフィードバック効果もある
 ・始めれば意外と何とかなるもの
 ・見る前に飛ぶの精神で、レッツ・チャレンジ!

 確かに素直に考えれば、この通りかもしれません。


■くどいようですが、週末起業が【ノーリスク】でいられるのは、本業で
 安定した収入が確保されているからにほかなりません。
 軽い気持ちで初めて、本業で解雇という、取り返しのつかない失敗を招か
 ないためには、慎重な心構えを忘れないことです。

 ここまで読まれた方は、おそらくもっと耳障りのいい話を期待されていた
 ことと思います。気分を害されている方も多いのではないでしょうか。



 それでも、気の滅入りそうな話にもう少しお付き合いください。


■会社というものは、【常に辞めさせたい従業員をかかえ、常にその理由を
 探している】という事実です。
 私の経験から言っても、確かに箸にも棒にもかからない部下がいて、こと
 あらばクビにしたいものだと願っていたこともありました。

 これは絶対的ともいえる真実です。リストラという日本語が、本来の英語
 の意味を離れて、「会社都合による大規模雇用調整」という意味で定着
 する以前からの真実です。

 最近流行の「80対20の法則」では「利益の80%は20%の社員が生み出す」
 ことになります。つまり、上位20%以外は、会社にとっては程度の差こそ
 あれ、辞めてもらってもかまわない社員です。

 昔から同じようなことは、形を変えて言われ続けています。
 組織論からのアプローチ「サシミの法則」も、その一例です。
 この法則では、「ほとんどの組織では、リーダーシップを発揮する人が
 3割、それに従う人が4割、やる気がなくて能力もない人が3割の
 3:4:3(サシミ)の構成になる」と指摘されています。

 20%と30%の、どちらの数字の方が正しいのかと、具体的な割合ににこだわる
 必要はありません。大事なのは、会社は「辞めてもらいたい人」を在庫
 として常にかかえているという点です。


■大半の方は、自分は会社に貢献しているので、こんな話は関係ないし、
 自分は大丈夫と思っているのではないでしょうか。私は、一見安泰そうに
 見える優秀な社員でも、決して安全とはいえないと考えます。
 むしろ、優秀な方ほど、慎重に行動すべきだと考えます。
 立場をかえて、あなたが優秀な「週末起業家」を部下に持った場合を想像
 して見れば、分かるはずです。

 上司としては、部下が優秀であればあるだけ、もっと本業に専念して、
 自分を助けてくれないかと、思うのが本音ではないでしょうか。
 「誰しも会社の仕事だけでは完全燃焼できるわけではないし、部下の週末
 起業も応援してやるべきだ」と理性では理解していても、いざ業務が
 滞ったりすると、面白くない感情が芽生えて来る可能性も否定できません。

 また、上司が個人としては理解していてくれてはいても、組織としての
 会社の論理は、これとは別のものであると理解すべきです。


■会社員として安定収入を得ながら、週末起業家としても収入を得るという
 いわゆる【ノーリスクでリターンを取ろう】する姿勢は、今でもなかなか
 容認されづらいものです。

 先頃話題になった青色発光ダイオードの発明報酬を巡る訴訟で、被告と
 なった会社側の主張が、これを代表していす。サラリーマンとしての安定
 した雇用先を確保していながら、成功した時だけ、フリーランスの発明家
 のように莫大な成功報酬を要求するのは、筋が通らないという主張です。

 結果として会社側が敗訴したことは、この際関係ありません。
 気をつけなければならないのは、旧態依然としたロジックを押し通そうと
 する風土が、日本企業には根強く残っている事実です。


■改めて言いますが、私は何も週末起業を否定しているわけではありません。
 むしろ、皆さんにどんどんチャレンジして欲しいと思います。
 だからこそ、週末起業はできるだけオープンにしない方が安全だと思います。
 オープンにするのは、独立開業の目処が立った時からでも、決して遅くは
 ないはずです。

 それまでは、つまらないことに足元をすくわれてないように、十分に用心
 して下さい。

 例えば、このメールを就業時間中に読まれている方もいるのではないで
 しょうか。
 「私の職場は、パーティションで仕切られていて、プライバシーも守られ
 ている。パソコンの画面を見てさえいれば、仕事をしているように見える
 から大丈夫」と、たかをくくっている方も多いと思います。
 本当は大丈夫ではありません。

■もし、あなたが会社のメールアドレスでプライベートなメールを処理して
 いるのであれば、その情報はシステム管理者にはすべて丸見えになって
 いると考えるべきです。どのようなWebブラウザであれ、メールソフト
 であろうと、あなたのメールの内容は、すべてサーバに保存されたログ
 ファイルを見れば、分かってしまうからです。

■あんまり変なタイトルのメールはプライベートアドレスを使って、休憩
 時間に読んだ方が安全です。
 ここまで読み進まれても、自分の購読するメルマガのタイトルは、「会社
 を辞めずに~」と最初に書いてあるから問題なしと、ノー天気に考える人が
 最も危ない人です。

 ちなみに、私のメルマガは、極めておとなしいタイトルなので安全です♪


■週末起業を通して人脈を広げることも、すばらしいことです。
 ここにも、落とし穴があります。
 素性のよく知らない人間相手に、本業の名刺をバンバン配るのは、危険
 かもしれないからです。
 
 あなたが名刺を渡した人間が、軽い気持ちでネットの掲示板あたりに
 あなたの名前を書き込めば、一夜にしてあなたの週末起業は、上司の
 知れるところになるかもしれません。

 Google登場以来、ネット上の個人情報は簡単に検索できます。
 例え名前を伏せても、その他の個人情報がわかれば、逆引きで個人を
 特定することも可能です。便利とはいえ、怖い世の中になったものです。


 暗めの話が続いたので、最後に週末起業の成功の秘訣を説く東洋経済の
 記事に戻ります。


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■無理なく「週末起業」する3つの方法

 1)現在の勤めを続けながら、起業の「準備」をすること。
 2)勤め先から「副業」を公認してもらうこと。
   1.「社内ベンチャー」
   2.「個別許可」
   3.「会社との合弁」「会社と個人の共同プロジェクト」
   4.「退職を前提として会社との協働を図ること
 3)営利法人でなく「NPO」(非営利法人)を営むこと。
   本業の年収の1/5程度の収入までなら、許容範囲。
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■勤め先からの公認をもらう手段としてここに挙げられているものを、実現
 するには、会社との交渉というパワープレイを避けることはできません。
 結局は、独立開業も辞さずの覚悟と準備ができた時に初めて、現実味が
 出て来る方法ではないでしょうか。


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□それでもこだわる人への3つのヒント

1)勤め先からの公認を得ない場合、「バレたときの」の対応と弁明を
  あらかじめ考えておくこと。
2)本業で拘束される時間は、週末起業のためには決して使わないと自分に
  約束すること。
3)家族の理解を得ること
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■すべてもっともな忠告です。
 週末起業は、決して世間で言われるような【ノーリスク】ではありません。
 何事にも肝心なのは、リスクとリターンの分析です。
 この点を十分に理解した上、週末起業を始めてください。


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【 2 】今日の言葉
          「もうはまだなり、まだはもうなり」

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「人の行く裏に道あり花の山」と双璧をなすといわれる、相場の格言です。

元々は、下げ相場で「もう」底値だと思って買おうとすると「まだ」下げて
高値づかみをすること、「まだ」下げると思って買わないでいると「もう」
下げることがなくて買いそびれること、の危険性を警告する格言です。

転じて、上げ相場では「もう」天井だと思って売り急ぐと「まだ」上がって、
売り急ぎになること、「まだ」上がると思っていると「もう」上がることが
なくて売りそびれること、への警告としても、使われています。

つまり、微妙な相場の変化に対して、自分だけの独善的な判断をふり回す
ことが、いかに危険であるかを説いたものです。
かな文だけの音感的にもなじみ易いところにも、人気の秘密がありそうです。

私にも実は、今回メルマガを始めるに当たり、それなりの葛藤がありました。
最初は、これだけのメルマガが溢れているのだから、いまさら発行しても
読んでくれる人なんかいない、「もう」遅いと考えました。

それでも、日本独特のカルチャーであるメルマガの適正な市場規模を予想
することはできない、だから「まだ」間に合うかもしれない、と思い直し
ました。

自分の判断が正しかったかどうかは、読者の皆さんの反応をお聞きしないと
わからないことです。
そのうち、妻からは「まだ」やってんの、「もう」やめにしなさい、と言わ
れそうな予感は、すでに感じていますが .... (^^;;


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◆ 編集後記・お知らせ
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最後までお読みいただきありがとうございます。
当初予定していたものより、長ったらしい原稿になってしまいました。
メルマガ初号ということで、思いのほか肩に力が入り過ぎたせいだと、
反省しています。
また、内容も「実践ビジネス発想法」と少しかけはなれた内容になって
しまいました。

次号意向は、本来の内容にして行くつもりですので、これに懲りずに購読の
継続をお願いします m(._.)m 

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   メルマガ「実践ビジネス発想法」
   ~ ビジネスの現場で必要とされるのは、情報を知恵に変える力 ~

 【発行責任者】アンビシャス 神田

  【関連サイト】バックナンバー掲載中  http://www.planbiz.info/

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