昔は、法人ユーザをターゲットとするマーケティングと個人ユーザをターゲットとするマーケティグが厳然と区別されていて、前者がインダストリアル・マーケティング、後者がコンシューマ・マーケティングと呼ばれていました。、商品が個々のユーザに提供するベネフィットそのものには、違いはまったくありません。商品が法人向け限定にされていた最大の理由は、コンシューマ相手の小ロット販売がマーケティング的に非効率であると判断されていたからでしょう。しかし、最近は元々法人相手の業務用商品であったものが、一般消費者にも販売されるようになってきました。中には、予想以上の売上が上がっている商品もあります。その好例がJR東日本が扱っている『自動起床装置おこし太郎』です。情報源は、あの“究極の目覚まし時計”「おこし太郎」の販売数が大台にです。
JR東日本は11月16日、JR東日本のWebサイト「えきねっと」で7月23日から販売を開始した自動起床装置「おこし太郎」の販売台数が11月2日で累計100台を突破したと発表した。
おこし太郎は、JR東日本の乗務員宿泊施設などで実際に使用されている“鉄道員御用達”起床装置。送風機と空気枕などがセットになっており、敷き布団の下に敷いた空気枕が設定時間になると収縮を繰り返しながら膨らみ始め、最後には上半身が弓なりになることでイヤでも目が覚めてしまうという強力な目覚まし機能を持つ。
9万8000円という目覚し時計としては破格な値段ながら、発売から約3カ月間で100台の大台を突破した。「一般の目覚ましでは起きられない方、一人暮らしの方などに好評を得た」(同社)という。
確かに、低血圧等の理由で朝どうしても起きられないという悩みを持つ人は、少なくないはずです。そういう人にとっては、この商品が一般向けにも販売されるようになったことは、朗報に違いありません。そんな悩みのない普通の人には、冗談としか思えない大仰な代物です。馬鹿馬鹿しくさえ見えるところは、『イグノーベル賞』クラスです。