吉野家の新メニューってどうよ?
2004年03月02日
吉野家のビジネスモデルの競争力の源泉は以下に集約される。
□大量仕入れによる安価な原材料調達
□効率的なシステムオペレーション
□高い顧客回転率
「選択と集中」という言葉を用いるまでもなく、牛丼単品主義に最適化され たビジネスモデルにほかならない。 吉野家の隠れた成功の秘訣「関連商品の高い利益率」にある。牛丼一杯で100円の粗利、粗利率は35%。これに関連3商品すべてを加えた フルコースメニューでは、なんと、250円の粗利、率にして50%を超える。
牛丼販売停止の苦境を迎え、このモデルの修正を迫られた吉野家がとった打開策が、カレー丼をはじめとする多品目展開である。利用者が吉野家に期待しているプライスゾーンは、350円までと 考える。
吉野家側もおそらく主力商品としての役割を、カレー丼、次いでマーボー丼に期待して価格設定したのではなかろうか。価格が高いだけではなく、焼き鳥丼、いくら鮭丼、豚キムチ丼には、吉野家ならでの魅力が感じられない。カレー丼の致命的な弱さは、関連販売が期待できないことだ。 汁物のカレーに味噌汁は合わない。カレーといえば福神漬けで、白菜の新香 も合わない。カレーと卵の組み合わせは意見が分かれるところだが、絶対 に牛丼と卵の組み合わせには勝てないはずだ。
結論からいえば、このメニューをもって、牛丼のように関連商品販売での 高い利益率の再現を見込むのは無理であろう。このままでは、吉野家の将来が安閑としていられないのは明らかだ。吉野家もただこの窮状に、手をこまねいているわけではなかった。昨日正式に豚丼の販売に踏み切ることが発表された。
《情報源》
◇ 今日の言葉 『うまい、やすい、はやい』
言わずと知れた、吉野家のビジネスモデルのコンセプトを集約した、キャッ コピー。
私が吉野家に期待する順番は、「やすい、うまい、はやい」。時間がない場合は これが「やすい、はやい、うまい」に変わるぐらい。いずれにせよ、「やすい」が一番目にくることは間違いない。
吉野家も消費者の選考順位の一番に「やすい」がくるのは、分かっている はずだ。 むしろ、「うまい」を最初にしたのは、こういう風に思われたいという 願望を表していると解釈すべきであろう。
「外食大乱:業界震撼!危ないのは牛や鳥だけではない」
