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夫が早期退職を口にした(ターゲット読者は誰?)

2004年05月16日

早期退職の希望を口にした夫を、妻としていかにして食い止めるかという内容の記事が、日経新聞10面「家族会議」にのっていた。リード部分は、こうなる。

「早期退職をして第二の人生の準備をしたい」。定年をあと数年に控えた夫がぽろりと漏らした。妻にとってはまさに寝耳に水。予定外の夫の発言に、気が気ではない。夫婦の人生の第二幕をめぐる攻防戦が始まった。
「早めに退職して二人でのんびりするか」。会社員の夫(53)が突然つぶやいた。会社で何かあったのか、疲れた様子。しかし妻にとっては聞き捨てならないせりふだ。
京都大学大学院経済学研究科教授で家族関係などにも詳しい日置弘一郎さんは「夫の収入がなくなることに対する妻の不安は大きい」と話す。 シニアルネサンス財団(東京・千代田)事務局長の河合和さんは「夫が家にいること自体も精神的な苦痛」と妻の心情を読み解く。
いずれにしても夫に家にいられては困ると感じる妻は多い。なんとか夫を会社に送り出す手立てを探ってみよう。

妻が講じるべき具体的な方法が、これに続く。

  1. なだめすかす
    情に訴えつつ、時間を稼いで、夫にその気がなくなるのを待つ。
  2. 家計簿で攻める
    いま退職されると、金銭的に立ち行かなくなることを論理的に説明する。
  3. 人生の長さを説く
    人生80年と考えれば、60歳で辞めても、自由な時間は十分にあると説得する。
  4. 家事分担を強いる
    会社を辞めたら、家事や身の回りのことは夫も自分でやってもらうことになると、半ばおどす。

どの作戦も手ごわそうで、それなりの効果がありそうだ。お父さん側も確固たる信念がないと、簡単に丸め込まれてしまうような気がする。

しかし、日経新聞の読者層を考えると、ほとんどの妻はこの記事を読む機会がないはずだ。したがって、この記事の本当の狙いは、妻側の逆襲に対して、夫側も十分に備えるようにとの警鐘を鳴らすことにあると考えた。日経くらいは、お父さんの味方でなければならない。そうでなけば、購読料金の安い他の日刊紙に変えられてしまう。

そこで、妻側の懐柔策に対する対抗策を勝手に考えた。

  1. なだめすかす
    こちらもあせらずにある程度の持久戦は覚悟する。
  2. 家計簿で攻める
    退職後の安定的なキャッシュフロー・モデルを適当にでっちあげる。いまのご時世で、10年先、20年先の安心なんて、誰も確保されていないと割り切れば、少々の嘘はしょうがない。これから金利が上向くことは間違いないはずだし。
  3. 人生の長さを説く
    60歳を過ぎてからの選択肢と、現在の選択肢の幅の違いを中心に、なぜいま行動を起こす必要があるのかを論理的に説明する。
  4. 家事分担を強いる
    コミットはしないまでも、とりあえず「努力する」と答える。もちろん、この際家事を覚えるのも、夫として自立するには悪くはない話だ。

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