続・起業家を輩出する企業風土(リクルートの場合)
2004年05月24日
今日発売された週刊ダイヤモンドにリクルートの記事が出たので、フォローします。
リクルートに関する記述は、私が書いたのと同じような発想から出たものでしょう。本物の記者が書いているので、当然こちらの方が具体的な内容になっています。
リクルート 社外に出ても通用する能力を育成
リクルートは、社員のやる気を社内だけにとどめておくことはしない。むしろ、キャリアアップで独立することを奨励しているかのような企業風土がある。
独立後、業務委託契約を交わし、2年間の仕事と年収の2分の1を保証する支援制度や、38歳から定年を選択できる制度など、セカンドキャリアに関する手厚さはほかの企業とは比べものにならない。(中略)
リクルート出身者がさまざまな分野で活躍し、「人材輩出企業」と呼ばれるまでになった源泉は、こうした取り組みにあり、ひいては業績にも大きく貢献している。
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」---。創業時の社訓は、チャレンジ精神を育むDNAとして、社員に今も脈々と受け継がれている。
この記事にも、「主なリクルート出身者の転進先一覧」が載っています。皆考えることは大体同じです(笑)。前回私が書いたのと重複しない人のところだけ、追加します。
- 江上節子 JR東日本フロンティアサービス研究所所長
- 香山哲 セガ取締役
- くらたまなぶ まなぶとあそぶ事務所代表
- 坂本健 ぴあ常務
- 長薗安浩 作家
- 福田峰夫 角川書店社長
- 藤原和博 杉並区和田中学校校長
- 松永真理 バンダイ社外取締役
ここであげられているセガ取締役の香山氏は、東洋経済の記事によれば、セガを辞めることが確実視されています。セガとサミーの合併にまで進めたい意向を持つ、サミーの里見社長にとって、香山氏は新体制には不要な人材になるのでしょう。
本田の副社長からセガに転じた入交昭一郎氏も、志なかばでセガを去っています。 他社で実績のある優秀な経営者でも、セガの建て直しは難しいようです。
サミーの里見社長は、パチスロで稼いだ潤沢なキャッシュを、セガの再建につぎ込む腹のようですが、思惑通りに行くんでしょうか。ゲーム産業全体が斜陽化する中で、各社はヒット作頼りの経営を余儀なくされています。
ブランド力のあるセガといえども例外ではなく、なかなか長期的な経営戦略を描きにくい状況にあります。ゲームとパチスロのシナジーが働く妙案を考えての決断とは思いますが、トップのクビをすげ替えるだけでは、現在の苦境を打開できないのは明らかです。
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以下、リクルート出身者の本の紹介です。
MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術 くらた まなぶ (著)「とらばーゆ」、「フロム・エー」、「じゃらん」など、おなじみの情報誌。これらを次々に創刊し、ヒットを飛ばし続けたリクルート伝説の「創刊男」のノウハウを読者に一挙開陳!! 目からウロコの仕事の発想法が一杯。退屈なマーケ本にはない具体的オモシロさが味わえる。
シゴトのココロ 松永 真理 (著)ストレス、上司、初めての部下、転職、セクハラ、子育てとの両立など、仕事周りの迷いと悩みが吹き飛ぶ女性向け仕事エッセイです。
働く女性の神様・松永真理氏が、会社組織の中で25年間培ってきたワザをこの1冊に集約。シゴトの核心と仕組を明らかにし、成功へと導く「シゴトのココロ」を具体的に解きます。
民間校長、中学改革に挑む藤原 和博 (著) 天野 一哉 (著)
リクルートの幹部社員から東京都初の公立中学校の民間校長へ。転身を決意させ、教育改革へ駆り立てたものは何か。既に「よのなか」科授業で新しい教育法の風を起こした著者がめざす学校革命とは?
週刊ダイヤモンド 2004年5月29日号
週刊東洋経済 2004年5月29日号
