成功本のハイテンションを失敗本でクールダウンしよう
2004年06月30日
前回、私のアフィリエイトやメルマガの失敗談について書きましたが、その原因についてもう少し詳しく考えてみました。 その理由は、他人のアフィリエイトやメルマガの成功例の話を単純に信じ込んで、自分の考えもなく飛びつくように始めたからだと思います。現在、この種のお手軽成功本の類は巷に溢れ返っています。
確かに、成功本を読むことにより他人の成功例に刺激を受けて、何かを始めようとするのは、すばらしいことです。しかし、それだけでは当然ながら成功することはできません。個人が趣味ベースとして始める場合は、とりあえず始めてみる。そして、失敗したとしても、それも勉強と割り切ることもできます。 私のアフィリエイトやメルマガが、失敗に終わったとしても、単に私自身の時間を無駄に費やしただけと考えれば、済む話です。
しかし、本格的な起業を志しているのであれば、簡単に失敗することは許されません。もう少し慎重にスタートすべきでしょう。実際のビジネス戦略を考える場合には、他人の成功例というよりも、むしろ失敗例の方が役に立つケースが多いと思います。そう考えるわけを少し説明します。
成功の確率 = 才能 X 努力 X 運
成功とは、才能と努力と運の3要素の掛け算の結果です。 当たり前の話ですが、この3要素のうち、どの1つが欠けたとしても、成功はできません。例えば、どんなに才能の豊かな人が努力したとしても、運がゼロであれば、結果もゼロにしかなりません。
世間にある成功本の中身は、この3要素のうち、努力の部分を強調したものが多くなります。特に最近では、特別な才能がない人間でも、ちょとした努力と運に恵まれれば、誰でも成功できるというような話がおおはやりです。典型的な本のタイトルは、「普通の人がこうして億万長者になった」や、「普通の人が本を書いて怖いくらい儲かる秘術」あたりでしょう。発展形としては、「フリーター!! から億万長者へ!?」、「サラリーマンでも大家さんになれる46の秘訣」なんかもこの範疇に入るものです。この手の本を読むと、その気になる効果はテキメンです。
言うまでもなく、本を読む人の圧倒的多数は、普通の人、もしくは少なくとも自分をそうだと思っている人です。最も広範な対象をターゲットにするのは、マーケティング戦略としては、しごく自然な発想です。結果の方も、絶対無理とは思えない程度の成功になっているのもミソです。したがって、「普通の人が大リーガーになる」なんて、本はありえません。特別な才能がないと、どんなに努力しても大リーガーになれないのは、皆分かるからです。もちろん、ニッチなマーケットを狙うことも考えられないことはないのですが、普通は狙わないものです。
成功本で気をつけなければならないのは、どれもそのまま真似すれば旨く行くように書かれているところです。しかし、実際に同じことを繰り返しても、成功する可能性は低いのではないでしょうか。むしろ、他人の成功は、才能と努力と運の組み合わせが、たまたま旨く働いた結果程度に考えた方がいいと思います。成功の法則は、一般化が難しいからです。
本当に学ぶことが多いのは、成功よりも失敗の方です。失敗の法則は、一般化ができます。簡単に言えば、「こうすれば絶対成功する」とはいえないが、「こうすれば絶対失敗する」とはいえるということです。失敗というと、自分で失敗するのが一番の薬という人もいますが、私は何も好き好んで自分で失敗する必要もないと思います。なにごとを始めるにも、他人の失敗例を徹底的に分析すれば、済んでしまうとも多いはずです。他人の成功本を読んでテンションをあげて、ちょっとクールダウンして、他人の失敗例を研究する。その後に満を持してスタートするというのが、理想的なやり方だと思います。
しかし、失敗の方ばかりに気を取られすぎると、慎重になりすぎて、ことを起こす気がなくなるので、要注意です。大事なのは、成功例だけを信じてやみくもに邁進するのではなく、失敗例も下調べしておくということではないでしょうか。成功本を読む理由は、自分を動機付けるツールと考えることです。本当に 大切なのは、成功本を読んでホットになった頭を、失敗本でクールダウンすることです。熱い情熱だけに頼っていては、本当の成功は望めません。
失敗は、やはりネガティブな感じがしますし、自らの失敗を明らかにする人も、成功の場合と比べれば少なくなります。人に勧めるにも、成功本の方が何となく感じがいいものです。そのせいか、最近の失敗本を探してみたのですが、成功本に比べれば、やっぱり出版数は少ないようです。
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【成功本シリーズ】
成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語神田 昌典 (著)
売れるタイミング、事業の成長と失敗のきっかけ、持ち上がる数々の難題…。すべては見えざる法則に導かれていた! 全国1万人を超える経営者に成功法則を伝授してきたカリスマコンサルタントが、そのエッセンスを凝縮。
普通の人がこうして億万長者になった一代で冨を築いた人々の人生の知恵
本田 健 (著)
日本の億万長者たちの共通点はここにあった-。高額納税者1万2千人にアンケート。ビジネスの選び方、幸運の引き寄せ方、お金と幸せの関係など、豊かな人生を受け取る秘訣が満載。巻末にアンケートの概要等も収録する。
普通の人が本を書いて怖いくらい儲かる秘術わらし仙人 (著)
素人だからこそ書ける、非常識すぎる、本の企画・文章・売り込みの秘術! 28年間に渡る書店の店長の経験、また、独自の速読法で3万冊以上の本を読破し、メールマガジンで8000人の読者の支持を集める著者だからこそ書ける、「メールマガジン」・「小冊子」・「本」でお金を儲ける秘術!
フリーター!! から億万長者へ!インターネット金策冒険家エイジの小さな旅
エイジ (著)
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【失敗本シリーズ】
名経営者が、なぜ失敗するのか?シドニー・フィンケルシュタイン (著), 酒井 泰介 (翻訳), 橋口 寛(監訳)
ダートマス大学の経営学の俊英が、経営者、企業への膨大な聞き取り調査をもとに、「なぜ名経営者がいたのにあの企業は失敗したのか?」という大命題の解を明かす、目からウロコの本格的経営学の書。アップルコンピュータ、モトローラ、ジョンソン&ジョンソン、リーバイス、ボーイング、ダイムラー・クライスラー、大リーグのボストン・レッドソックス、ソニーそして雪印。日米欧韓の一流企業が、「名経営者」が指揮していたのに犯してしまった「失敗のケーススタディ」を、当事者に徹底的にインタビュー調査。緻密な分析で、「名経営者だからこそ」犯しやすい「失敗の原因」を明かす。
成功して不幸になる人びと ビジネスの成功が、なぜ人生の失敗をよぶのかジョン・オニール (著), 神田 昌典 (翻訳), 平野 誠一 (翻訳)
たとえ成功を手にしても、現状に満足できなかったり、地位を失うことを恐れたり、燃え尽きたり、家族や健康を犠牲にしたりと、むしろ不幸の種をまいてしまっているというケースはめずらしくないだろう。本書は、成功の裏側にあるそんな実態に目を向けたもので、安易な成功本のブームに一石を投じる内容である。
賢い人ほど失敗する―要領が悪い人でも成功するヒント
高原 慶一朗 (著)
賢い人が失敗するときは、その賢さに足をすくわれる。愚直に、一心不乱に、取り組んでいる人がいたら、その人をこそ恐れよ。生理用品・紙オムツの分野でトップ・シェアのユニ・チャームを一代で築き上げた著者が小さいころから感じ、気づき、行動にまで結びつけ、成功を収めたエッセンスをまとめる。
【どちらともとれるシリーズ】
失敗はなかったことにできる
斎藤 広達 (著)あなたは、なぜ過去の失敗にとらわれているのですか? サンクコスト発想でみるみる成功体質に変わる! MBAの著者がアメリカで学んだ、「失敗を乗り越え、成功をつかむ」実践思考法を紹介。
「失敗力」をつければうまくいく―成功をグイと手元に引き寄せるヒント
成沢 志緒子 (著), 七田 真, 七田 眞
「失敗するにも能力がいる」あなたはこの事実を信じますか? 上手に失敗できる人だけが、思い通りの人生を歩むことができるのです。 上手に失敗するにはある能力が必要です。この能力がないと、失敗は敗北となり、残念ながら夢や目標を諦めることになってしまいます。その上手に失敗する能力を、この本では「思考の基礎体力」と呼び、その思考の基礎体力をつけるお手伝いをします。

