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夫婦で年収1000万円を稼げば、勝ち組といえるのか

2004年08月03日

今週発売の「アエラ」に、『年収1000万円を夫婦で稼ぐ』という記事がありました。内容は、財テク、独立、副業などのさまざまなやり方で、世帯合計収入1000万円を目標に働く夫婦の様子を紹介したものです。その内容の一部を抜粋します。

アエラ20040809Weekly AERA 2004年8月9日号 p.16-21
年収1000万円夫婦で稼ぐ
家計に追い風
下がりっぱなしの家計収入に一筋の光が差してきた。
平均年収の1.5倍、「勝ち組」の大台に乗せる好機到来か。
税テク、独立、副業....2人で1000万円めざす夫婦いろいろ

  1. 株式投資 化学メーカーに勤務する夫に、1日に4回携帯メールで、証券会社からの情報を伝える妻。この夫婦は、今年の1月から7月までに、株で285万円の利益を上げている。
  2. 独立開業 リクルートを退職して、教育関係の出版・通販会社を立ち上げた夫の会社の仕事を、専業主婦であった妻が事務処理面で一手にサポートする。 この夫婦の場合は、サラリーマン時代は1000万円の収入があった。今年度は、年商1億2000万円の目標に対して、世帯年収は600万円に抑えて、残りを事業の投資にまわす計画。
  3. 副業 食品メーカーに勤める夫は、ネット通販と副業希望者に対するセミナーで、昨年は269万円の収入をえた。今年は6月末までに既に263万円を達成。将来独立する気はない。
  4. 趣味の会社設立 7月に会社を辞めた夫は、週末だけ営業する観賞魚の店を8月から開店予定で、利益は300万円を見込む。平日は妻と共同設立した会社からの派遣社員として、人材コンサルタントとして働く。3年前より人材コンサルタントとして独立している妻の収入と合わせると、世帯年収は1000万円を超える。
  5. 夫の可能性に妻が投資 1級建築士として開業した夫の収入は、独立4年後の今でも安定しない。初年度の売上はゼロ、2年目は500万円、3年目は900万円。今年は3000万円の見込みだが、会社員と違ってそのまま年収にはならない。家計の方は、もっぱら外資系企業に勤める妻が支える。

まさに「人生いろいろ、夫婦もいろいろ」ですが、独立開業するにはパートナーとして、配偶者の理解と協力が不可欠であることが分かります。その形態も、昔のような夫唱婦随という夫主導型ではなく、イコール・パートナー型に変わってきているようです。

この記事のテーマは、夫婦で年収1000万円をどう稼いでいくかというところです。特にキーワードとして、1000万円という金額が1つの目標として設定されています。 その元になるのが、電通消費者研究センターが本年の1月に、首都圏の約1000人を対象にしたアンケート結果です。このアンケート調査によれば、年収1000万円を超えると、「勝ち組」に入るという回答が多数を占めているからです。 サラリーマンの平均収入は、700万程度とされていますので、その約1.5倍を稼げば、「勝ち組」とみなされるようです。

米国の場合でも、6 Figure Income(年収6桁)、すなわち年収10万ドルが、1つの成功の目安と言われていますので、日米とも絶対金額としての基準値は、ほぼ同じようなものと考えていいでしょう。確かにニューヨークと東京のような大都市で生活する場合は、この収入での生活実態は大きな違いがないのかもしれません。それ以外は、両国の物価水準の違いを考えると、同額の年収でえられる余裕は、かなり格差があるのではないでしょうか。

もう1つ、この記事で気になったのは、子供の有無に触れられていないところです。同じ年収1000万円でも、子供がいるといないとで、生活の余裕度はかなり異なるはずです。可処分所得ベースで比べれば、子供がない夫婦の年収700万円の方が、子供が2人ある夫婦の1000万円より、金銭的、心理的余裕があるのではないでしょうか。年収1000万円を目指す夫婦は、子供の問題はとりあえず考えないことにしているのかもしれません。この辺にも、日本の少子化問題の原因があるのではないでしょうか。


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【本件に関係した本】

サラリーマン法人で年収150万円UP!―税金・社会保険料が大幅に減るサラリーマン法人で年収150万円UP!―税金・社会保険料が大幅に減る
小池 洋 (著), 高橋 節男 (著)
サラリーマンに対する年金・税金の負担がますます増えていく昨今。「ガラス張り」と言われ、国の言いなりになっていたサラリーマンに残された究極の最終兵器「サラリーマン法人」の裏技を伝授。自ら会社を作り勤め先・国と対等に相対する唯一の自衛手段である。
今の仕事に満足していない人のための本 今の仕事に満足していない人のための本
野村 正樹 (著)
本当のやりがいとはなんだろうか? これでいいのかという不安。しかし不満とどう戦うかで「人生の果実」が決まるのだ。28年間の会社員生活を送り、作家業に転身した著者が示す、心を軽くする人生のヒント。

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コメント

こんにちは。子供の人数がどのように金銭的・心理的余裕に影響をあたえるかという問題ですが、ご指摘のような比例的・直接的な関連性を認めていいものか、私は若干疑問があります。
私も2児の父親を勤めておりますが、私の場合、出産前後では消費対象・価値観が大きく異なりました。例えばこれまで20万円の価値があると思っていたものが、全くの無価値になったりします。
教育費の問題にしても、700万-1000万円のクラスになれば、それ以下との比較論で考える限り、それほどの負担感はなくなってきます。(もちろん上を見ればキリがないことはご存知の通りです。)
元ネタの記事については、勝ち組と呼ぶのが正しいのかどうか、そのボーダーラインはいくらかなど厳密な議論をすることにどのような意味があるのかという根本的な疑問は持ちながらも、大衆向け雑誌記事としては、こんなものかなと思ったりもしています。
いずれにしても、おもしろい話題だと思います。興味深く読ませていただきました。ありがとうございます。

コメントありがとうございます。

>教育費の問題にしても、700万-1000万円のクラスになれば、
>それ以下との比較論で考える限り、それほどの負担感はなく
>なってきます。(もちろん上を見ればキリがないことはご存知の
>通りです。)

確かにご指摘の通りかと思います。
ただし、子供の教育費に関しては、自分の消費に回す分に
比べれば、世帯収入から考えた合理的な判断が若干鈍る
傾向があるように思います。私の周りにも「分相応」な出費が
家計を圧迫している例があります。
このような親の勝手な犠牲精神の上に成り立つ教育は、子供
にとっては、迷惑でしかないことは明らかなのですが。

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