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オリンピックの日本選手団の序盤の戦績から若者の個人主義化を感じる

2004年08月19日

アテネ・オリンピックの序盤戦を振り返って、今後の日本選手の活躍を大胆に占ってみます。占いをビジネスにしている細木数子が、「谷亮子は結婚したから金メダルを取れない」と予言して、大顰蹙をかっている後なので、素人の私の予想がはずれたとしても、たいしたことにはなりません。気楽なものです。

まず、最初は17日までの現状を分析をしてみます。1つ目は、チームスポーツでは、イージーなミスをすると勝てないという、当たり前のことが明らかになりました。選手個人の失敗を責めることが目的ではないので、特定の個人名はあえて書きません。男子サッカーでは、自陣ゴール前でティフェンダーが確実にクリアーすべきところを、一瞬の油断から相手にボールを奪われるという致命的なミスを初戦で犯してしまいました。この最初の躓きのために、結局最後まで日本チーム全体が波に乗れなかったような気がします。女子バレーボールは、サーブの失敗が響きました。女子ソフトボールの場合は、同点の場面で打ち取ったと思った三塁フライを、太陽が目に入り落球しています。これらのミスがそれ以降の試合の流れを含めて、チーム全体のパフォーマンスに悪影響を与えてしまったと考えるのは、決して結果論としての説明ではないと思います。

2つ目は、個人種目での事前の予想を上回る、日本選手の対照的な健闘です。柔道、水泳では快調にメダルを量産しています。男子の団体体操でも、思っても見なかった金メダルが獲れました。これは団体戦といっても、選手個々の結果をチームとして合計するだけなので、球技のようなチームスポーツではありません。

このような現状からは、今回の日本選手団には『個人ゲームに強く、チームゲームに弱い』という顕著な傾向が見てとれるような気がします。これは、おそらく若い世代を中心に、日本人全体の意識が個人主義的な方向に向かってきた影響の現れではないでしょうか。現代の若者はテレビゲーム、携帯電話世代です。テレビゲームで一緒に遊んだとしても、それは個々の技量を競うだけで、チームスポーツのように1つの共通目標に向かう意識を育てるものではありません。したがって、根本的にチームゲームに適した性格には育つとは思えません。

若者の個人主義的傾向は、ビジネスの現場でも同じだと思います。昔のように、 自我を抑えた滅私奉公という姿はありません。最初に組織全体の目標ありきでは、組織は活性化しません。まず最初に考えるべきは、個人のパフォーマンスをいかにして上げるかということです。むしろ個々の自己実現への努力の結果が、総和として組織全体のパフォーマンスになると考えるべきでしょう。

オリンピックの話に戻ると、野球がどうなるかが注目です。一般には野球は典型的なチームスポーツと考えらていますが、私はそう単純ではないと思います。野球というスポーツには、2つの側面があります。守備は完全なチームスポーツです。投手が内野ゴロに打ち取ったとしても、野手が処理できなければ、結果に結びつかないわけで、チームが一体となって機能しなければ成果は出ません。一方、攻撃は個々の技量が直接問われるという点では、個人スポーツに近いと思います。皆がホームランを打てば、チームとしても勝てるわけです。

特に今回の日本チームは全員がプロ選手です。攻撃面では、個人としての最高のパフォーマンスを追求する自由な姿勢が大事だと思います。オリンピックでも、個人としてのプロフェッショナリズムを発揮すべきでしょう。オリンピックに向けて中村選手が、普段全くしたこともない、送りバントの練習をしている姿を見ました。率直にいって、その姿勢は疑問です。中村選手に我々が期待するのは、思い切りのよい豪打でしょう。チームスポーツとして誤った解釈に基づく自己犠牲は、少なくとも攻撃面では全体のパフォーマンスを下げることになるはずです。

結論としては、攻撃面で個人の能力が最大限に発揮されて、守備面ではチームプレーの精神が徹底できれば、日本の野球チームの金メダルも可能でしょう。 それ以外の種目では、団体スポーツは概して振るわないと予想します。個人戦の女子レスリングは、金メダルが確実じゃないでしょうか。最初にもお断りしましたが、素人のいい加減な予想なので、あまり真に受けられても困りますが...


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