オタクの聖地の次はリトル・インド、いまや秋葉原はビジネストレンド最前線
2004年08月26日
秋葉原はいまや最先端のビジネストレンドを知るには、欠かせないスポットとなりました。国外でも「AKIBA」の名前は有名で、先日来日した「冬ソナ」のパク・ヨンハも、iPOD をいち早く秋葉原で購入したと、インタビューで答えていました。今度は、インド人のIT技術者の襲来のせいで、アキバがリトル・インド化する兆候が見られるそうです。その辺の事情を8月26日付けの日経流通新聞MJ20面の記事『アキバに「リトル・インド」――客も店員もヒンズー語』からご紹介します。
東京・秋葉原の電気街の一角に、「リトル・インド」ができつつある。国内で急増するインド人IT技術者が仕事用のパソコンや故国への土産のデジタルカメラなどを求め、英語やヒンズー語が通じたり、インド人店員がいる店に詰めかけているのだ。電気製品を購入するだけでなく、店員や客同士が仕事や暮らしの情報交換をする場にもなっている。外国人客の多数を占める中国系観光客に比べればまだ地味な存在だが、玄人客が多いインド人はアキバの重要なお得意さんになりそうだ。
週末、JR秋葉原駅前にある宝田無線電機本店の入り口に、頭にターバンを巻いたデリー出身のディーパック・シンさんが立つ。彼をみて入店したのは、これもインド系らしいビジネスマン風。「へえ、バンガロールから来たのですか」と語りかけるシンさんに、「日本企業から受託したソフト開発プロジェクトに参加するためにね。英語OS(基本ソフト)付きのパソコンはある?」と男性。やり取りはヒンズー語だ。
同店はもともと免税部門が強く外国人店員も多かったが、一昨年にインド系販売員を新たに2人雇ったところ、インド人客が急増。今や外国人客の3割を占める。「口コミで店の情報が広がったようだ。インド人の客は毎月800人以上と、昨年の倍」と宝田篤社長は目を丸くする。4万―10万円の英語OS付きパソコンが特に売れている。秋葉原で最大級の免税店、ラオックス・デューティフリーアキハバラも一昨年からインド人客が増え始め、今年の4―6月は昨年同期比2割増だ。
秋葉原にインド人IT技術者が増えつつある背景には、米国のITバブルがはじけて、今度は日本に職を求めるようになったからだそうです。確かに、私がかつて働いていた米国系のIT企業でも、インド人のエンジニアが多数働いていました。おそらく、外国から来たエンジニアの中では、台湾を中心とした中国系の次に多かったように記憶しています。
インド人エンジニアが、出張でやってくるケースも結構ありました。彼らは一様に真面目で、それなりの英語を話すので、業務上は大きな問題はありません。問題となるのは、アフター・ファイブの扱いです。ヒンズー教の人は、牛肉に限らず肉は食べない菜食主義者が多いものです。このため、肉好きな生粋のアメリカ人と一緒の食事を用意しなければならない時は、なかなか適当なレストランを見つけることができず、結構手間がかかりました。
ITのメッカである秋葉原には、「オタクの聖地」としてもう1つ別の顔があります。Nikkei BP の 『アキバ系男性がはまるコスプレ居酒屋』 読むと、毎夜ディープな交歓が繰り広げられている様子が伝わってきます。現在のところ、オタクの聖地の方は、外国にまでは聞こえていないようです。しかし、いまやAnime、Manga、Otaku も英語化していますので、( Otaku World! Anime and Manga )、日本の動向は、世界中のマニアの注目の的です。こっちの情報が国外の同好の士の間に広まるのも、案外と早いのかもしれません。
さて、サッカー・ワールドカップ一次予選『インド対日本戦』の日本代表メンバーが発表されました。久々に久保と高原が復帰します。アテネ・オリンピックで残念な結果に終わったサッカーファンの前に、今度こそスカッとした日本チームの勝利を見せてもらいたいものです。試合の行われる9月8日は、秋葉原の電気街中のテレビのチャンネルを、サッカー中継にあわせましょう。そして、インドの人もオタクの人も、皆で仲良くサッカーを観戦しましょう!
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