ビジネス戦略では、達人志向よりも美人志向の方が有利な場合もある
2004年08月29日
引き続きビジネスがらみの女性ネタです。今回は、男性諸兄のお好きな「美人」ついての話です。情報源は、2004年8月26日の日経新聞夕刊21面『履歴書、会話、メール、美人百花繚乱、センスきらり』。
履歴書美人、会話美人、メール美人……。最近、ちまたには「○○美人」という言葉があふれ、百花繚乱(ひゃっかりょうらん)の感がある。ちょっとした心遣いや工夫をすることで、ワンランク上のセンスを身に付けた女性のことを指すらしい。背景には、自分磨きへの欲求が高まったことなどがある。
外資系テレビ局勤務で「ゼロからのMBA」の著書がある佐藤智恵さん(34)は、華麗な経歴を持っているところから友人や知人に「履歴書美人」と呼ばれる。大学卒業後、放送局に入局した佐藤さんは「留学したい」との思いから一念発起して米コロンビア大学で経営学修士(MBA)を取得。資格を生かし、外資系コンサルティング会社を経て、今の会社にヘッドハンティングされた。
「履歴書美人」は、履歴書はすばらしいが中身が伴わない人という意味で使われることもあるようだが、佐藤さんの場合は名実ともに成功したケース。夢を実現した彼女に対し、友人たちは尊敬を込めて「履歴書美人」と呼ぶ。
こうした言葉が広がっている背景について、埼玉大学の山口仲美教授(日本語学)は「似たような表現で『達人』という言葉があるが、こちらはその道のベテランというニュアンスがある。達人になるには時間がかかる。『美人』は心がけと努力でなれそうな気がする。また、良いイメージの語なので女性を形容するにはもってこいの表現」と指摘する。
女性のキャリア事情に詳しいキャリア戦略研究所(東京・港)の坂野尚子所長は「○○美人という形容は一生懸命努力して獲得するのではなく、日ごろから洗練さを意識し自然に身につけるというイメージがある。根性、努力といった泥臭さが敬遠される昨今、こうしたさりげなさが若い人に受け入れられているのでは」とみる。
この記事を読んで、気づいた点が2つあります。1つは「〇〇美人」というのは、「本来の意味で美人ではない人(=容貌がそれなりの人)に対して、容貌以外の優れた点を見つけて誉める表現」だとてっきり思い込んでいたことです。このため、失礼になるのをおそれて、この表現は自分自身では使ったことはありませんでした。この記事を読むと、ネガティブなニュアンスはまったくなくて、「良いイメージの語なので女性を形容するにはもってこいの表現」とあります。これからは私も、積極的に使ってみようと思います。それでも、それなりの容貌の人に対しては、とってつけたような言い方にならないように気をつけるのに越したことはないと思います。
興味をもった2つ目は、「美人」と「達人」との対比の部分です。美人とは特定の分野で秀でた素人(アマ)で、達人は長い年月をかけて到達したその道の玄人(プロ)といった定義です。玄人である達人が、素人である美人に負けることはないと考えるのが、普通でしょう。しかし、実際には達人が美人に負けることが、ままあるのがこの世の中です。例えば、アテネオリンピックの野球でも、オールプロの日本人チームが、アマチュア主体のチームに負けたりしました。日本チームを2度にわたって打ち負かした、オーストラリアの友人には、ことの重大さがわかっていなかったようです。そこで、「これは日本人にとっては、ラグビーでオールブラックスが日本代表に負けるくらいの屈辱に近い」と説明すると、理解してもらえると同時に、同情を受けました。
ビジネスでも、玄人風の達人より素人風の美人の方が、かえって成功するケースも結構あると思います。今流行のアフィリエイトなんかにも、当てはまるのではないでしょうか。いかにも整然としてアフィリエイトやってますと言うサイトよりも、 素人が趣味の範囲でやっているサイトの方が、個人的には好感が持てて、思わずクリックしたくなります。そう考えると、見せ方としては達人サイトを追求するよりも、美人サイト程度を目指した方が効果的なのではないでしょうか。 最後に、記事にあった美人の使用例を載せておきます。
○○美人の使用例
- 会話美人 言葉遣いが美しく、話し方が魅力的
- ことば美人 相手を不快にさせずきちんとした言葉遣いができる
- しぐさ美人 姿勢が良く、動作が奥ゆかしい
- 手紙美人 相手への思いやりや自分らしい表現ができる
- マナー美人 身だしなみや姿勢、言葉遣いがきちんとしている
- メール美人 返信が速く、読みやすい行数で改行する
- 履歴書美人 経歴が華やかで実力を伴っている
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