植草秀一氏の弁明に関する報道が少なすぎると思うのは私だけ?
2004年09月03日
前回書いた記事『個人ブログでの自由な意見表明により解雇される危険性は他人事?』の続きです。私が引っかかっているのは、もし Joyce Parkさん(♀)が、不当解雇で会社を訴えたとしたら、会社側はどのような証拠をもって、解雇の正当性を主張するのだろうかということです。よほど有力な証拠でもない限り、彼女のような有名人を解雇できなかったはずですので、具体的な立証内容に興味津々です。裁判と言えば、これとは別に気になっているのは、植草秀一氏のその後です。
先日、植草氏は事件後初めて弁明の記者会見を開いたようです。しかし、マスコミの報道量が少なくて、私も詳しい内容を知ることができません。逮捕時には、連日のように大騒ぎして同氏の性癖までも暴露していた割には、今回の弁明内容はほとんど伝わってきません。報道姿勢にバランスが欠けています。マスコミ的には、植草氏はもはやニュースバリューのない、過去の人の扱いなのでしょう。
個人的には植草氏の無実を信じているわけではありません。もし同氏に対する容疑が立証できなかった場合は、マスコミはどうするのでしょうか? 警察側発表だけを安直に報道する態度には、松本サリン事件における河野氏に対する過ちを教訓にする様子は、微塵も感じられません。植草氏の場合にも、事件との直接的な因果関係があまりあるとも思えない、アダルトグッズ収集癖まで警察側が発表しました。マスコミも何の疑問も抱かずに、その内容を克明にフォローしたのです。
例え植草氏の有罪が確定しなくても、学者としての社会的地位は抹殺されました。聞くところによると、今回の弁明の中で同氏は「問題とされている収集物は、合法的に収集されたものであり、成人男子の正常な収集行為の範囲内である」と主張しているようです。学者である植草氏には、統計的な裏づけのあるデータに基づき「成人男子の平均アダルト関連グッズ収集数、収集家と犯罪者との相関性の低さ」などを理路整然と立証してもらいたいものです。
その他、気になるのは植草氏が教鞭をとっていた早稲田大学の対応です。大学側の見解が全く伝わってきません。(私が知らないだけかな?)基本的にノーコメントということでしょうか? 昔の大学というのは、一応はそのリベラルな態度を貫き、公権力との対峙も辞さずという矜持があったものです。もし、司直の判断に委ねるという姿勢だけしかないのなら、極めて残念なことです。当然、教授会などで本人の弁明を聞き、独立した見解を発表すべきでしょう(実際はそうしているのを私が知らない可能性もあります)。
スーパーフリー事件以来、この手の不名誉な話題に事欠かない、早大としては距離をおきたい気持ちも理解できます。大学も人気商売ですので、くさいものにふたをしたいのでしょう。また、最高学府の教授が容疑を問われるには、あまりにもオソマツな罪状で、まともに取り上げる気にもならないのかもしれません。立派に更生を果たしている、そのまんま東氏を受け入れた大学なればこそ、もう1つ踏み込んだ対応を期待したいものです。
なお、私は早大関係者でも、植草氏を支援しているわけでもありません(念のため)。植草氏はどちらかと言えば、嫌いなタイプです。竹中氏が初めて入閣して、大バッシングを受けていた時に、その批判の急先鋒に立っていたのが植草氏です。景気が回復基調に向かうと、簡単に矛先を収めてしまった感じがする植草氏の人間としての品性を疑っていたくらいです。現在の好況も構造改革の成果なのか、単なる景気循環の影響にすぎないのか、はっきりもしないうちに。
【おまけ】この種の社会性のある話題は、あまり得意とは言えず、読んでいる人も面白くないと思うので、次回からは普通のビジネスネタに戻ります(たぶん)。


コメント
植草氏、ニュースを見ていて出てたので少し新鮮な感じがしました。それくらい忘れていたということです>自分が。
確かにあれだけバッシングしておいて・・・。
サリン事件というよりも、裁判が進まないのでどうしても、事件が起きたらそれをドカっと取り上げ、あとは知らないという構えになってしまうのでしょうか・・・。残念ですけど。
いつも楽しく拝見させてもらっています♪
Posted by: hirohiro | 2004年09月03日 02:59