楽天の三木谷浩史社長の球団本拠地変更の速さは同社のスピード経営そのもの
2004年09月23日
楽天がライブドアに続いて、仙台市をフランチャイズとしてプロ野球連盟に正式加盟することを表明しました。先に発表しているライブドアと同じ仙台を選ぶとは意外でした。おそらく、ライブドアとの直接的な争いになったとしても、十分に勝算があるとの判断なのでしょう。当初楽天の三木谷浩史社長は、長野市を有力候補地として考えていたようなふしがあります。そのウラには長野県の田中康夫知事との一橋大学コネクションがあるのではないかと、邪推もしていたのですが。結局はインフラも整って、アクセスに勝る仙台市を選ぶという、ビジネス面からの判断を優先したのでしょう。やはり、三木谷社長の変わり身の早さには驚かされます。そういえば、三木谷社長のスピードを重視するマネジメント・スタイルを象徴するインタービュー記事が、9月20日の日経新聞に出ていました。 情報源は、『発言は一人30秒が原則(時間術)』(日本経済新聞朝刊15面 2004年9月20日)です。
楽天は創業して7年になりますが、ネットビジネスはスピードが命。他社が1年かかることを1カ月でやる気構えが必要です。それには無駄な時間をなくすこと。社員にも徹底しています。例えば会議。ミーティングは前日の夕方5時までに資料を提出することをルールにしています。そうすると状況説明が省け、いきなり本題に入れる。1時間かかった議論も5分ですむようになります。 経営会議は毎週月曜の朝7時から1時間開催、その後8時から全社員を集めた朝会を実施します。そこでの発言は1人30秒が原則です。朝会は創業以来の伝統ですが、フロアの広い六本木ヒルズに本社を移したので、800人近い社員も一堂に集まれるようになりました。忙しいという人でも実は7割くらいは無駄な時間を過ごしている。正確にいうと非生産的な時間ですね。だから私も前日に提出された資料はその日の予定表と一緒に車の中や家でも目を通し、無駄な時間をなくすようにしています。
この話のミソは、1人の発言が30秒というところではないでしょうか。普通の感覚だと1分までは認めようとなりそうなところを、秒単位まにで絞ったところに徹底振りが感じられます。最近は会議の最低時間も30分にまで短縮している企業も増えてきたようです。昔は1時間単位だったような気がしますので、時間管理ユニットそのものが、半分になっているのではないでしょうか。このような時代背景を受けて、会議を予約するサイボーズなどのグループウェアも、30分単位できめ細かく設定できるようになりました。
また、最近では早朝会議の効用も見直されつつあるようです。有名どころでは下着メーカーのトリンプも、吉越社長の陣頭指揮で社員参加型の早朝会議を実践しています。こちらも楽天と同じくスピード経営を標榜していて、業績も16期連続で増収増益を続けるなど快調そのものです。そうなると、「経営の意思決定の迅速さを知りたければ、その会社の会議の運営方針を聞いてみればよい」という結論になりそうです。
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