男性誌創刊ラッシュのため、ビジネス誌以外にも情報収集の対象を広げる
2004年09月27日
今秋は女性誌の新刊ラッシュであることを投稿しました(非婚化・少子化が進み、ビジネスの中心は独身女性マーケット)。実のところは、男性誌も流行のライフスタイル誌を中心に新刊が相次いでいます。「メンズクラブ」の季刊誌をリニューアルした「Gentry(ジェントリー)」(婦人画報社)、「Straight(ストレート)」(扶桑社)、「VS.(バーサス)(光文社)」が発売されました。 基本的には、ビジネス系の雑誌を中心に定点観測をするのが私のスタンスです。また、こうも新刊雑誌が増えてしまうと、全部に目を通す時間もありません。しかし、たまには普段読まない雑誌を手にしてみると、意外な発見があるものです。対象を絞るのに固執しているだけでは、情報収集法に進歩がないことを痛感しました。例えば、純粋なファッション誌だとばかり思っていた「GQ JAPAN」に、興味をひかれる記事『成功する社長の条件は"イケメン"!?』がありました。
この記事は、いま売り出し中の若手社長数名に、自らのファッション観をインタビューしたものです。ファッションの話題が中心とはいえ、その狭間には社長それぞれの人生観が現れるもので意外と面白いものです。以下に私が興味深く感じた点を抜粋してみます。
- ライブドア 堀江貴文
スーツはリスクヘッジの意味しかないので、自分には不要。基本は自然体。- ローソン 新浪剛史
ファションはビジネスマンとして重視すべき。特に体型の維持には気をつけていて、エクササイズも欠かさない。ブランドよりも清潔感・清涼感に気を配っている。店舗回りも多いので靴は黒のスニーカー。- マネックス証券 松本大
基本はTPOに合わせること。役所に行くときは当然スーツ。ソニーの出井会長は自分に革新性を期待しているので、会うときはカジュアル。それでも常にスーツは用意しており、着替えることで気持ちの切り替えもできる。- サイバーエージェント 藤田晋(奥菜恵の旦那としても有名)
行きつけの美容院がある。基本はやりすぎにならないこと。ソフトバンクの孫さんは若いうちから社長になっても、老け顔だったので違和感がなかった。自分は若造扱いされるのですこし不満。- カカクコム 穐田誉輝
比較サイトをビジネスにしているだけあって、洋服を買うにも色々見比べる。
記事には、各社長がファッションモデルよろしくポーズを決めた写真が載っています。私の印象から勝手に分析すると、東京の私立大学出身者の新浪氏(慶応大)、藤田氏、穐田氏(青学大)は、ファッションにもそれなりのこだわりがあるように感じられます。一方、東大出身の堀江氏、松本氏はかなり無頓着な感じです。なお、堀江氏はいまやトレードマークとなったTシャツ姿で撮影されています。 いつまでもTシャツとはいかないはずです。秋、冬バージョンはトレーナーか、セーターあたりになるんでしょうか。また、この記事には社長の年収を回答するところがあるのですが、堀江氏以外はすべて「非公開」「ひみつ」とその額を明かしていません。堀江氏だけが、4,000万円と答えています。本当にオープンな性格の人なんでしょう。これはあくまでも社長の報酬としての金額だけですから、あまり意味のない数字ではあります。ライブドアの保有株を時価換算したら、ゴミのような金額と思っているのかもしれません。
もう一方の話題の主である楽天の三木谷浩史社長は、残念ながら登場していません。唯一ベンチャー企業の社長らしさが漂っていた無精ひげも剃り落としてしまったので、三木谷氏のファッション観は不明です。テレビで見る限り、最近はスーツ姿ばかりで、見た目は普通のサラリーマンとさしたる違いはありません。本日の日経新聞の記事によれば、趣味もテニスからゴルフに転向したそうです。これも純粋にスポーツの興味の対象が変化したのか、財界人とネットワークを構築するにはグリーン外交が必要と判断した結果なのかは、定かではありません。偶然の一致かもしれませんが、同じく「年寄りたらし」として名を馳せるソフトバンクの孫正義社長のゴルフ好きも有名な話です。
なお、ここに登場している若手社長の仲間内では、堀江社長の評価は比較的良好なようです。サイバーエージェントの藤田晋社長は、今週発売の週刊東洋経済『業界再編の行方 儲けるのはどっちだ』(p.22)の中で、「会ってよく話せば、それほど過激な思想の持ち主ではない」と擁護しています。また、マネックス証券の松本大社長は、今回の騒動に関しては「最初に手を挙げてリスクをとったライブドアの方が尊重されるべき」と、週刊ポスト(週刊現代かも?)の中で述べています。ここだけ読むと、若手経営者の方は堀江シンパのような感じがします。
【おまけ】生堀江を見たい方へ
日本ネットビジネス協会特別講演
『ライブドア堀江貴文社長が今考えていることとは』
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【本件に関係した投稿】
- ダビデのライブドアには弱者の戦略、ゴリアテの楽天には強者の戦略が相応しい
- ビジネスアライアンスに戦略性のある楽天のプランがライブドアを凌ぐか
- ライブドアを噛ませ犬にした楽天のプロ野球参入の裏に見える読売の影
- 楽天の三木谷浩史社長の球団本拠地変更の速さは同社のスピード経営そのもの
- ビジネスとしての黒字化が難しいプロ野球への参入は、あえて広告活動と割り切る
- ライブドア堀江社長と産業再生機構冨山COOはビジネスマンに薦める本も好対照
- ヤフー、ライブドア ともに次に狙うのは地方自治体ビジネス参入か?
- 日経ビジネス「ライブドアの虚像と実像」を読めば、ライブドアを理解できるか?
- ライブドア堀江社長はスケール大きく世界を目指せ(ハッタリでも)
- ライブドアの近鉄球団買収提案と米国スポーツ・ビジネス最新事情
- 穐田誉輝カカクコムCEOのキャリア・パターンはビジネスマンの理想形
『成功する社長の条件は"イケメン"!?』






コメント
GQjapan 本当に面白い雑誌です。いつも読んでます。あの雑誌は個人的にオーラを感じます。
確か、ビジネス、ライフスタイル、ファッションを3大テーマに展開されてます。
斉藤和弘氏が社長兼編集長です。先日のグリーナイトのゲストでした。
氏は東大出身、マガジンハウス時代にブルータスを建て直し、カーサ ブルータスをヒットさせた、出版界では著名な人です。
氏の持論では「GQがブランドだ」ということです。要するにGQは高級ブランドの広告を扱う雑誌ではなく、「GQがステータスなんだ」ということです。内容もセレブ系のことが多いです。
どうでもいいことですが、ラグジュアリーブランドの広告向けの雑誌の話をされながら、時計は(以前は)Gショックをされてたのが笑えます。
Posted by: dotcom | 2004年09月28日 03:14
dotcomさん
いつも貴重なコメントありがとうございます。
単にファッション誌と決めつけていた私が浅はかでした。
今後は注意して、読んでみたいと思います。
GQは上質紙を使っていて広告も多いので、かさばるのが難点です。
まあ、PC系の雑誌にも共通することなのですが、広告ページもトレンドをウォッチする情報源と考えて、納得するしかないのでしょうね。
Posted by: AMBI | 2004年09月29日 00:46