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楽天新球団の経営諮問委員フューチャーシステムの金丸恭文社長はこんな人

2004年10月10日

週刊ダイヤモンドの2004年10月9日号に、フューチャーシステムコンサルティング株式会社社長の金丸恭文(かなまるやすふみ)氏のインタビュー記事『ケンカしたっていいんだ 仕事はまっすぐ正直に』が掲載されました。金丸氏が起業したフューチャーシステムコンサルティングは、金融機関に強い独立系のシステムコンサルティング会社です。金丸氏は、経済同友会の幹事を務めるなど、財界活動にも積極的で、特に創業支援活動に情熱を傾けています。また、先ごろ発表された、楽天三木谷浩史社長側の新球団の経営諮問委員会のメンバーにもなっています。週刊ダイヤモンドの記事は、同氏の学生時代のエピソードをメインにしたもので、学生時代から一本木の頑固者であったことが語られています。今回は、同氏のユニークなビジネスキャリアに関してご紹介します。情報源は、『ITコンサルティングで“成功”という商品を提供する起業家』です。なお、氏の略歴は、以下の通りです。

1954年、大阪府に生まれる。神戸大学工学部卒業後、公認会計士・税理士向けの情報サービスを手がける TKCに入社。82年、16ビットパソコンの開発プロジェクトリーダーとして、ロジック・システムズ・インターナショナルに転職。85年にセブン-イレブンの店舗用コンピュータを開発、 3,000店に納入し、業界の注目を集める。その後、 NTTPCコミュニケーションズの取締役などを経て、89年に「フューチャーシステムコンサルティング」を設立。最先端のITを駆使し、高品質かつ柔軟性・拡張性に富んだシステムを構築、顧客に最適なソリューションを提供する。99年 6月に株式店頭公開、次いで2000年 6月には、設立以来、13期連続増収増益という結果をもって東証一部に上場した。

金丸氏は、大学卒業時から起業家を志していたわけではありません。ハンドボールとバンド活動に明け暮れた学生時代を過ごしたため、「仕方ないからサラリーマンになる」ことにしたそうです。ただ就職先には、将来の成長性を考えてコンピュータ業界を選ぶことにはこだわりました。結局最初の就職先として選んだのは、名の知れた大企業ではなく、税理士や公認会計士向けの情報サービスを提供する TKCという企業でした。

その後、16ビットのパソコンの登場に衝撃を受けた金丸氏は、自分でもパソコンを開発したいと考えて、ベンチャー企業のロジックシステムズインターナショナルに転職します。そこで、同氏のその後のビジネスキャリアを決定付ける 「セブン-イレブン伝説」が生まれることになります。

「流通業界で一番進んだシステムを持つ会社に食い込めば、大きなビジネスになるに違いないと、セブン-イレブンにはかねてから注目していたんです。それで近くの店舗に足繁く通って、店員と仲良くなって問題点をこっそり取材し、本部のシステム担当部長に、新しい POS端末と業務改善の提案を持ち込んだんです」。

するとそのうち、向こうから途方もない話が舞い込んできた。全国のセブン-イレブン 3,000店舗で使用するコンピュータを開発してくれという依頼だ。約20年前の当時、セブン-イレブンの店舗には、 POSは存在したが、まだコンピュータが導入されていなかった。そこで、 POSデータの分析や商品の売れ行き状況などを瞬時にグラフ化できる専用端末をつくることになったのである。
しかし、求められた仕様がひどく厳しかった。16ビットのパソコン 1台が 100万円ほどしていた時代に、「ディスプレイとアプリケーションソフト込みで 1台18万円以内」という条件-。

「18万円の壁はとてつもなく大きかった。部下 3人と 2週間でプロトタイプをつくり上げたものの、いくらコスト計算しても予算オーバー。セブン-イレブンの担当者に掛け合っても聞く耳持たず。電話で話している時、怒りがこみ上げてきて、受話器を投げつけたこともありました。本当に、お互い真剣勝負だったんです」。

結局、部品メーカーや組立メーカーと何度も交渉を繰り返し、何とか仕様どおりに収めることができた。
「プロジェクトが成功した時、それはそれは嬉しかった。セブン-イレブンの担当者とも喜びを分かち合って……」
これによって、業界から注目を集めることになったのはもちろん、結果、金丸に将来の独立を強く意識させることになったのである。

金丸氏の成功要因は、2つに集約されると思います。1つは、大学卒業時に企業規模にとらわれることなく、将来性を考えてコンピュータ業界を選んだこと。 2つ目は、自身の技術を信じて、大企業のセブンイレブンを相手にしても臆することなく、堂々とシステム開発の提案を行ったことです。

今回の情報源としたドリームゲート・プロジェクトは、経済産業省予算で設立された(財)ベンチャーエンタープライズセンターが運営しているものです。ドリームゲートは、世界平均に比べて新規開業率が低い日本の現状を打破することを目的に、各種セミナーの開催やメールマガジン等を通じて起業家を支援する活動を行っています。政府の各種助成施策がメインとなっている割には、ホームページの作りも比較的わかりやすいトーンになっていますので、一度ご覧になっていはいかがでしょうか。但し、プロジェクトのキャラクターとしてボブ・サップを起用しているのには、大いに疑問を感じますが...

今回金丸氏のインタビュー記事は、アントレプレナーズ・メッセージから掲載しました。その他、次のような起業家のインタビュー記事も収録されています。

  • ブックオフコーポレーション 坂本 孝
  • ワタミフードサービス 渡邉 美樹
  • 松井証券 松井 道夫
  • エッジ(現ライブドア) 堀江貴文
  • マネックス証券 松本 大

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コメント

昔、どこかの会社がゲイツの誘いを断ったという話を聞いた
ことがありましたが、それがフューチャーシステムとは知り
ませんでした。

高い目標を持っている人は、簡単には誘いに乗らないんですね。
そういう毅然とした姿勢がかえって評価を高めたりする
こともあります。国民栄誉賞を2度も断ったイチローみたいに。

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