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Topマーケティング戦略 > 雑誌の新刊ラッシュの舞台裏には、業界全体のビジネスモデルの変化がある

雑誌の新刊ラッシュの舞台裏には、業界全体のビジネスモデルの変化がある

2004年10月12日

今年の秋は、男性誌、女性誌とも雑誌の創刊ブームであることを紹介してきました(男性誌創刊ラッシュのため、ビジネス誌以外にも情報収集の対象を広げる、 非婚化・少子化が進み、ビジネスの中心は独身女性マーケット)。しかし、私の周りを見ても、そんなに雑誌を読む人が増えている様子はありません。こんなに雑誌の数が増えて、出版ビジネスは成り立っていくのかと疑問に思っていました。そう考えていたところ、私の疑問に答えてくれる新聞記事を見つけました。雑誌業界では、収入源を広告へと依存するようにシフトする構造変化が起こっているようです。 情報源は、『女性月刊誌創刊ラッシュ――読者を細分化、広告主も注目』(2004年10月11日 日本経済新聞 朝刊 16面です)。

実は雑誌業界全体の発行部数は既に昨年まで6年連続で減少し、「今年も前年実績を下回るだろう」と出版科学研究所の村上達彦研究員は予想する。市場が縮小する中で、なぜ女性誌の創刊ラッシュなのか。「広告主導のビジネスモデルが雑誌業界に定着し、もはや販売部数にばかり頼らなくてもよくなったから」というのが村上研究員の解説だ。

実際、昨年度の雑誌広告市場(電通調べ)は全体は前年比0.4%減だったものの、女性誌の代表的な広告主である化粧品は3.9%増、ファッション・アクセサリーは1.1%増と増加傾向。景気回復を反映し、今年に入り伸びはさらに高まっている。こうしたスポンサーにとって女性誌は「ブランドや商品を伝える最も重要なメディア」(資生堂)。スポンサーが自らの広告を載せる「器」を求めている側面もあるのだ。

大手出版社の女性誌では創刊誌1号の広告収入は平均1億円ともいわれる。「広告主とは運命共同体」と語る「ニキータ」の岸田編集長は、「読者がいるから雑誌を作るのではなく、広告を通じ需要を掘り起こすのが媒体の使命」とまで言い切る。

確かに、私が購読する雑誌でも最近は広告が増えてきたことを、日々実感しています。単純に量の問題だけでなく、読ませる広告特集も増えてきて、質的にも向上しています。こういう傾向が続くと、出版社の花形職場も、編集から営業にシフトするのかもしれません。

さらにこの傾向に拍車がかかると、広告収入だけに依存して、購読量はタダというメディアも増えてくるはずです。例えば、リクルートからも無料の新聞 R25 が発行されています。これは、首都圏の25歳から34歳の男性サラリーマンを対象にしたもので、地下鉄の駅やコンビニ等で入手可能です。現在の発行サイクルは週刊で、公称発行部数は60万部です。日本雑誌協会が発表している、週刊誌の発行部数と比較すると、この数字がいかにすごいかがわかります。週刊誌で発行部数60万部を超えるのは、週刊ポスト(85万部)、週刊現代(81万部)、週刊文春(81万部)、週刊新潮(75万部)の4つしかありません。

こうしたメディア無料化の流れは、日本だけに限った話ではありません。ニューヨークで発行されている日刊新聞(フリーペーパー)「amニューヨーク」と「メトロ」の2紙が快調です。両紙の登場を受けて、ニューヨーク・タイムズやデイリー・ニュース等も、正午以降は半額の値段で売るようになりました。また、ドライクリーング店や金融機関等では、一部無料配布を始めています。

こうした現象の背景には、やはり無料情報の宝庫である、インターネットの普及があることは間違いないでしょう。最新の情報を入手するだけなら、インターネットに勝るものはありません。独自の切り口がなければ、雑誌や新聞等の既存メディアに金を払おうという人が減るのは当たり前でしょう。しかし、今度はインターネット方が、アドセンス等の記事連動型広告やアフィリエイトの登場で、広告が増える傾向があるのも、また事実です。近い将来は、何を見ても、広告ばかりという状況になるのかもしれません。

【お詫び&言い訳】このブログも、広告が多いことは重々承知しています。アフリエイトとアドセンスから得た微々たる収入で、新聞、雑誌等を購入して、情報収集しているのが現状ですので、ご理解の程をお願いします。


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コメント

R25 読みやすくて便利です。フリーペパーでは関東では tokyo headlineがあります。ともに週間TV番組表がついてます(R25は22時以降のみ)。そこだけが目的の人もいると思います。

両方ともまだ赤字のようです。

BOSS 2004 10月号のリクルートの特集の中でR25の編集長インダビューが5ページに渡り掲載されてます。裏事情とか読めて勉強になりました。

http://www.boss2003.com/back.html

ちなみにtokyo headlineはusenの宇野さんが英国領ケイマン諸島に1億寝かせて会社を作ってそこから出資という形をとっているようです。(by cyzo)。実際本社はusenと同じく山王パークタワーです。

こうなって来ると新聞の将来はどうなるのでしょう。
情報はインターネットで収集するようになりましたし、テレビ番組などもYahooで見えるし、私のように新聞記事をタイトルしか見ない人間が多くなれば、新聞の存在価値が問われそうですね。

今に始まったことではないですが、業界紙なので10年以上購読している日経コンピュータの広告の多さにはまいります。通勤電車で読むので、持ち歩く重さの多くが広告です。殆ど読まない広告を持ち歩いているようです。金を払って買っているのに、何とかなりませんかね。

個人的にはnikkei netを見た後に、日経本紙は読みたいです。
理由は
1 net版のほうは記事が短く、気になった記事を詳しく絵図付きで読みたいから。
2 広告(特に雑誌、新刊の書籍)をチェックしたいから。
3 いろいろと特集記事(net版にはでない)が掲載されている。

gmoの熊谷さんは朝から日経4誌を赤ペンを手に読まれてるそうです。とてもそこまでできませんが。

私も個人的は、ニュースは紙で確認したいという方です。

一般的ではないでしょうが、私の理由は次のようなものです。

1)紙の方が一覧性があるので、欠陥としてスキャンしやすい。
2)掲載される場所(何面なのか?どの程度の大きさで扱われているのか?)にも興味がある。
3)版数により、1面の記事が変更になったりして、面白い。
4)雑誌広告にも注目したい。特に週刊文春あたりの広告は、特定の人名が突如として削除されたことが明らかにかわるようなスペースがあったりすると、さらに興味をそそられます。

直接は関係ない話ですが、千葉県で今度の台風でなくなられた新聞配達員の方がいらっしゃいました。
その方が非常に高齢なので驚かされました。
おそらく宅配する若者の人材が不足しているのではないでしょうか。
そういう点では、宅配制度の存続も危ういような気がします。

 販売部数の無理な拡大をしなくても良いのだろうが、広告の速球を考えるとある程度の部数が必要となるだろう。
 一体どの辺が境目なのだろうか。無理と、適度との。
何となくジレンマを感じるが。

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