日経ビジネススクープ:ソフトバンクのホークス買収は100%ノー
2004年10月29日
正式には来週月曜日に書店売りされる日経ビジネスに、スクープと銘打って、ソフトバンクのホークスの買収は100%ありえないという内容の記事が掲載されました。情報源は、『誰も本気にしないソフトバンクのホークス買収宣言 本命にサントリー、ドコモ浮上』(日経ビジネス2004年11月1日号 p.6-7)です。
野球機構側は既に再生機構と蜜に連絡を取り合いながら、安定経営を任せられる新スポンサー探しに着手している。その中にソフトバンクの名前はない。株式での2兆円もの含み益を強調し、「野球チームを買うのに2兆円もいらないでしょ」とうそぶく孫だが、今までの孫自身の投資活動による、あえて言うならば"裏切り"の連続という過去が今回、災いしているようだ。
野球機構の関係者によると、ここにきて大手企業2社が新たなスポンサーとして急浮上しているという。その2社とはサントリーと、そしてソフトバンクのまさにライバルであるNTTドコモだ。
サントリーはラグビー、バレーボールなどスポーツ運営の実績が豊富、ドコモはプロ野球をデジタル時代のコンテンツとして取り込む意味が大きい、との読みだ。どちらも球団の長期保有者として適格ではないか、というのがプロ野球関係者の見方で、近いうちに野球機構はこの2社と個別に水面下での交渉に入る予定だという。
閉鎖されてきたプロ野球界に、ようやく新たな血液が流れる込むような時代がやってきた。だが、その本命がソフトバンクでないことだけは確かなようだ。
この記事の中にある「"裏切り"の連続という過去」とは、これまでのソフトバンクの企業買収が何れも短期での転売目的であったことを指しています。具体的には、次のような記述があります。
「テレビ朝日株しかり、ナスダック・ジャパンもそう、あおぞら銀行株も同じなのだが、長期的な投資と公言しておきながら利益が出ればすぐに売り払ってしまう。球団経営者に最も必要な条件、つまり長期的な経営という意味では首をかしげざるを得ない」。日本野球機構のある幹部ははっきりと、こう孫への不信感を口にする。
来週の正式発売前の雑誌からこれ以上引用すると、営業妨害と文句を言われそうなので、引用はこれぐらいにしておきます。さらに詳しい内容を知りたい方は、是非日経ビジネス本誌を読まれることをお勧めします。
球団保有企業を「長期保有」という条件だけで選ぶのであれば、ソフトバンクの旗色が悪いのは確かでしょう。それ以外の要素、例えば「オールド・エコノミーが支配する球団経営に新風を巻き起こす」あたりを一部の野球ファンは期待しているのですが、そんな要素は全く考慮されそうもありません。
だとすれば、サントリーかNTTドコモのどちらが相応しいのでしょうか。本拠地を福岡から移転しないのであれば、両企業とも福岡には全く縁がないので、その点では甲乙はつけられません。スポーツ支援の実績からすれば、サントリーに分があります。サントリーの問題点をあえて探せば、非上場企業の同族経営であるということくらいでしょう。時節柄コクドの一件もあるので、プロ野球機構にはサントリーの経営状況を徹底的に審査してもらうことが必要でしょう。
NTTドコモになっても、簡単に球団を手放すことはないので、その点では安心です。そもそもNTTグループは、おおよそ投資の下手くそな会社ばかりです。NTTコミュニケーションがヴェリオで大赤字、ドコモもATTワイヤレスで大失敗の歴史があります。それでも株を手放さないわけですから、きっと球団が儲からなくても、昔ながらの広告宣伝媒体という理由に戻って、保有し続けることは間違いありません。ドコモが球団を持つと、技術的には色々な実験ができそうな期待はあります。おそらくチケットは携帯でダウンロード、球場内の売店は「おさいふケータイ」で、本邦初のキャッシュレス野球観戦くらいのことはしてくれるでしょう。
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