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今度はアマゾン本体に起こったアクセス障害のマーケティング・インパクト

2004年12月08日

アマゾンのマーケティング戦略に関する前回の記事(拡大路線を邁進するアマゾンのマーケティング戦略への疑問の声へのフォローです。前回は紹介した内容は、アマゾンと提携している Targetの のサイトでのシステムトラブルでしたが、今度はアマゾン本体で発生したアクセス障害なので、事態はさらに深刻です。情報源は、『アマゾンがアクセス不能に--年末商戦への影響に懸念』です。

米国時間6日の午前中にAmazon.comのウェブサイトで、利用者が予想外の遅れを経験したり、時にはまったくアクセスできなくなるという事態が発生した。同日の午前中(太平洋標準時:PST)に、Amazonのサイトでは「本サービスはただ今利用できません("Service Unavailable")」というメッセージが表示されることがあり、また「大変申し訳ありません!("We're sorry!")」と表示される場合もあった。Amazon関係者によるとこの問題は昼過ぎまでに解決したというが、しかし2時頃にアクセスしたところ、サービスが利用できない旨のメッセージが表示されていた。同サイトが通常の状態に戻ったのは2時半ごろとみられる。

Amazonにとって今回の問題は最悪のタイミングで発生した。年末商戦たけなわのこの時期に、Amazonは繁忙期の真っ只中にあり、また同社は今四半期に大幅な売上の伸びを達成すると公約してしまっているからだ。Amazonは、今期の売上について、最低でも31%増の22億9000万ドルから25億4000万ドルになると見込んでいる。また通期の売上についても、31%増の66億7000万ドルから69億ドルになるとしている。

競争が非常に厳しい小売業界では、この時期の障害はどのようなものであれ、大きなトラブルを意味する。世界最大の小売業者であるWal-Martはそれを知らされたばかりだ。年間最大の買い物シーズンに位置づける感謝祭の週末の売上が予想を下回ったと報告したとたんに、同社の株価は急落してしまった。

障害の原因は現時点では明らかにされていません。しかし、感謝祭シーズンのために想定以上の負荷がかかったための一時的な現象かもしれません。また、アマゾンがこの障害によって被った逸失利益(opprtunity cost)が、どれくらいの金額になるかも不明です。ある程度の売上減は免れないでしょう。しかし、本当に考えるべきことは、相次ぐシステム関連のトラブルがアマゾンのビジネスモデルに及ぼす影響と、これらのトラブルの原因はどこにあるかということです。

アマゾンは現在、Targetをはじめとした他社のEコマースサイトの運営管理ビジネスを急速に拡大しています。自社の看板サイトに不具合が続くようであれば、この新しいビジネスモデルにも支障が出てくることは間違いありません。また、自社のブランド・イメージが毀損すれば、本体のショッピングサイトへの集客にもマイナスの影響を及ぼすことは明らかです。仮にトラブルの原因が、自社のリソース不足ということであれば、前回の記事でも指摘したように、拡大路線の軌道修正も考慮する時期がきたのではないでしょうか。


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