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続・個人ブログでの自由な意見表明により解雇される危険性は他人事?

2004年12月09日

9月の初めに、自分個人のブログに書いた内容を理由に解雇された米国での事件について投稿しました(個人ブログでの自由な意見表明により解雇される危険性は他人事?)。この話題について熱心にフォローを続けていたわけではないのですが、偶然同じような記事を見つけたのでご紹介します。今回はリベラルな社風が売り物のはずの、マイクロソフトが関係しているので結構驚きました。情報源は、ブログで会社をクビに――米国で解雇例が続出です。

テキサス州の客室乗務員、エレン・シモネッティ氏は今年の秋、米デルタ航空から無給の停職処分を言い渡され、その後福利厚生費等も停止され、結局解雇されたという。シモネッティ氏の訴えによると、解雇の理由は、事実とフィクションを織り交ぜた自分のブログに、制服姿でポーズをとる自分の写真を掲載したことだという。しかし、勤め先としてデルタ航空の名前を具体的にブログで言及したことはなく、写真の件で同社から連絡があってすぐにサイトから写真を削除したとシモネッティ氏は述べる。

シモネッティ氏は米雇用機会均等委員会(EEOC) に不当解雇の訴えを起こしたと話し、デルタ航空に職場復帰を求めるつもりだという。ブログに関する社内方針があるとは知らなかったし、制服の使用指針に違反したことで自分を解雇しようというのなら、他にも解雇すべき社員はたくさんいるとシモネッティ氏は主張している。

シモネッテイ氏(♀)のブログ Diary of FIRED Flight Attendant は、今でも普通に投稿が続けられて、NBA観戦記などいかにも普通のブログ風な記事も見られます。しかし、やはりメインの投稿は、内容はデルタとの訴訟の話になっています。上司から解雇通告を受けた時の会話をちゃんと録音しているとか、色々書いていますが、あんまり読む気はしません。

 alt= Queen of Sky was just FIRED from Anonymous Airlines for posting the following pics on her blog (back by popular demand):
これが解雇につながった問題の写真の中で、一番きわどいヤツです。明らかに航空会社が判別できます。
(「ご要望にお答えして復活」とのことです)

実際に写真を見るまでは、シモネティ嬢(急に氏から嬢に変わる)の不当解雇の主張に分があるような気がしていました。しかし、実際にこうして現物の写真を見ると、会社側が解雇した理由も"心情的には"十分に理解できるようになりました(解雇のプロセスが法的に正当か否かは別の話です)。表現の自由が保障されているとはいえ、会社のイメージダウンになることは間違いありませんから。もう1つの例は、マイクロソフトです。

ハンスコム氏は今年の10月、米ゼロックス社と契約した派遣社員として、ワシントン州レドモンドにあるマイクロソフト社の敷地内で働いていた。ある日、当時最新のマシンだった『Power Mac G5』(パワーマックG5)が数台、会社に到着した。これを見て、マイクロソフト社が米アップルコンピュータ社のハードウェアを使おうとしているとは面白いと考えたハンスコム氏は、写真を撮り、自分のブログに掲載した。「あの時点ではそれほど大変なことだとは思わなかった」とハンスコム氏は述べる。

だが、この事態を見とがめた人物は確かにいた。ハンスコム氏は4日後に上司のオフィスに呼ばれ、問題の写真がハンスコム氏自身のサイトに掲載されている以上、会社は削除するようにと命令することはできないが、ハンスコム氏がマイクロソフト社の敷地から立ち去るように命令することはできると告げられ、すぐにその通りになった。

ハンスコム氏によると、写真を削除して仕事を続けるという選択肢は与えられず、どのようにしてブログへの掲載が見つかったのか、この件がどのくらい上層部まで伝わっているのかなどはわからないという。 ただし、ハンスコム氏は上司から、この写真がセキュリティーの侵害とみなされていると告げられたという。写真を撮影した場所、および自分の職場との位置関係について、同じページにやや詳しい記述をしていたことが問題となったのだ。

ハンスコム氏(♂)のブログeclecticismの方も、快調に更新中です。投稿量が多過ぎて、問題の写真を見つけることはできませんでした。解雇理由が、本当にセキュリティ上の理由か、それとも他の理由によるものか定かではありません。ただし、「マイクロソフト社が米アップルコンピュータ社のハードウェアを使おうとしているとは面白い」と感じたという主張には疑問を感じます。マイクロソフトは Mac版 のOfficeも販売してるので、『Power Mac G5』があって当然でしょう。なければ製品開発できませんから。

これと似たような話では、昔インテルが自分でデータセンター事業を行なっている時に、サンのサーバが使われている写真が公開されるのを嫌がったという話があります。インテル系のサーバだけでは、データセンターが運営できないのを自ら認めたくなかったわけです。いずれにせよ、どの企業でも積極的に開示したくない事実はあるものです。

この2つの事例を読んでの感想は、特にブログ固有の問題だとは考えられないということです。要するに、自分の会社に不利と思われる情報を不特定多数に公開することが、解雇の理由に相当するかということではないでしょうか。日本でもブログに投稿する人は、気をつけるに越したことはないと思います。


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コメント

こんにちは。人事労務屋の田代と申します。
私もここに書かれている事例は他人事とは思えません。十分に注意して記事を書いていますが、会社がどう判断するか保証の限りではありません。そういう意味ではリスクを感じながらやっています。大変参考になりました。ありがとうございました。

こんにちは。徳です。
わたしは、今1人でブログでビジネスをしようとしているので何でも書けますが、会社に勤めている人は大変だと思います。もし、間接的でも会社に損害を与えるようなことになったら、日本でも十分ありうる話でしょうね。

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