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週刊東洋経済と週刊ダイヤモンドの経済書ベスト30の共通点は成果主義

2004年12月15日

前回、週刊ダイヤモンドの『経済書ベスト30』を紹介しました(週刊ダイヤモンドの『経済書ベスト30』のキーワードは労働経済と多様化)。今度は、週刊東洋経済の『経済・経営書ベスト100』の中から上位30までにランクインしたものを紹介します。情報源は、『経済・経営書ベスト100』(週刊東洋経済 2004年12月18日号 p.116-125)です。まあ、年末恒例企画といえばそれまでですが、両誌とも似たような特集を組むものです。

しかし、両方の30位までのランキングを比べてみると、意外と重複する書籍が少ないことに気づきます。両誌とも実際に選んでいるのは、学者やエコノミストなどの外部の人間です。それでも、最終結果に違いに出るのは、依頼した選者の人選に雑誌の編集方針が反映されている影響だと考えられます。例えば、次の書籍はダイヤモンドのベスト30でしか選ばれていません。

簡単に言えば、東洋経済の方が硬い内容の書籍が中心に選ばれているのに対して、ダイヤモンドでは若干ソフトな内容のものが含まれていることになります。また、30位までの中で両誌で共通して選ばれているのは、次の10冊です。 事前に調整したわけでもないのに、偶然にも全体の3割程度が一致するというあたりが、絶妙のバランスでしょう。一致するのが5割を超えると、両誌の特徴がなくて面白みに欠けることになります。結果としても何となく信憑性がある感じです。

共通に選ばれているのは、基本的に経済学、経済政策関連の書籍が中心です。その中で目を引くのは、労働経済の範疇で選ばれた、虚妄の成果主義内側から見た富士通「成果主義」の崩壊の2冊です。この結果は、決して偶然ではありません。今年に入ってから、欧米型成果主義の功罪を本格的に見直す機運が高まり始めたことを、如実に示すものと考えるべきでしょう。


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