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ネットビジネス成功への第一歩は、ネットを「空気のように」思える皮膚感覚

2004年12月21日

本日の日経新聞にライブドアの記事が掲載されました。情報源は、『ライブドア、歯科医向け顧客管理、システム開発、患部の画像蓄積』(2004年12月20日 日本経済新聞 朝刊 11面)です。

インターネット関連企業のライブドアは、開業している歯科医向けに顧客管理システムを開発した。患部の画像や治療計画などの情報を蓄積し、患者に治療の必要性や治療方法などを明示できる。同社は、患者が治療方針を理解しやすくすれば歯科医への信頼感も高まり、再度の通院につなげられるとみている。 医師向けシステム「ライブドアデンタル」は初診時に撮影する口腔(こうくう)内写真と、患者の同意に基づいて策定する治療計画を組み合わせて保管する。写真上で患部に印を付けるといった書き込みも可能で、子供の患者にも治療の必要性を認識させやすい。

先日もライブドアが業務用会計ソフトの弥生を買収することを発表しています(ライブドア、弥生を買収)。ライブドアは、同社のコア・ビジネスである業務用ソフト分野で着実に地歩を固めつつあります。堀江貴文社長が時たまぶち上げる、荒唐無稽とも取れるビジネスプランとは好対照です。もしライブドアがこれほど有名になる前だとしたら、今回の歯科医用の業務システムの話題は経済新聞で取り上げられたでしょうか。おそらく、一年前のライブドアであれば、記事の扱いはもっと小さかったはずです。やはり、プロ野球参入表明によって知名度がアップしたことは、本業面にも間接的な効果をもたらしていると思います。

ビジネス実態は地味だとはいっても、堀江社長の威勢のよさには変わりはありません。今週発売の週刊ダイヤモンドにもインタビュー記事が掲載されました。 情報源は、『頭の中にあるやりたいことを全部、今すぐやりたい』(週刊ダイヤモンド 2004年12月25日/2005年1月1日合併号 p.66)です。

── すべての事業をインターネットに結び付けていく?
「自然に結び付いちゃうのだからしょうがない。空気みたいなものだもの。」
── ほかに考えている、意外なジャンルというと。
「いろんなことに興味があるが、たとえば"食"。ジャガイモってメークインとか男爵くらいしか知られてないが、肉じゃが用の型くづれしない品種とか、若干だが生産され始めている。消費者ニーズが多様化し、高くてもいいからおいしい野菜を食べたいという人は多いが、残念ながら、それを流通させる仕組みがない。それは、農協が農作物の流通をはじめ、農家の経営の根幹を握っているから。事業にはリスクヘッジが必要なのに、農家はどの品種を栽培するかを自由に決めることもできない。農地を農家以外に自由に売ることもできない。さらに農協は日本最大級の金融機関でもある。農家の隅から隅まで入り込んだ農協が崩壊するとなると、すごいビジネスチャンスになる。」

私がこのインタビュー記事の中で注目したことは2つあります。1つは「インターネットが空気みたいなもの」という表現です。それは、堀江社長とともにライブドアの前身オン・ザ・エッヂを創業したメンバーで、今は別のネット関連企業を経営している有馬あきこ氏が、全く同じ表現を使っているからです。 情報源は、オン・ザ・エッヂを創業した彼女が歩いてきた道です。

いま、彼女はクリアキューブの代表取締役をしている。「社長」という肩書きは、好きではない。あくまで代表取締役。対外的には、「飼っているペットの“いたち”が社長」だと話している。クリアキューブは、Webを企業の戦略にどう活かすべきか、そのコンサルティングを手がける企業。Webデザインはもちろん、システム面も担当する。ハウステンボスのサイトや、「サイボウズ Office 6」のデザインなどがクリアキューブの手がけた仕事だ。携帯向けの4コマ漫画コンテンツなど、一風変わった事業にも取り組んでいる。

彼女は自分の経営者としての能力を判断すると、自分の目が届くのは20人程度だと思っている。その範囲内で、きちんといいものを作りたいと思う。そして、「クライアントも、社員も楽しくすごせる会社にしたい」。

―― あなたにとって、ITとは?
「私にとってITとは、空気のようなもの。あって当然で、そして不安定な存在。ITをどうとらえるかにもよるけれど、時間のベクトルで見るとまだ成熟していない。」
そんなITの中で、“いかに誠実であるか”が自分の中でのテーマだと、有馬あきこさんは思っている。

この記事は、オン・ザ・エッヂ創業時のエピソードを、堀江社長以外の人間が伝えるものとして貴重な内容です。現在、有馬氏はライブドアに関する意見は一切述べないことにしているようです。結局2人は、経営方針の違いから袂を分かつことになったわけですが、「インターネット、ITを空気のようなもの」と感じる感覚は共通です。身体の芯から染み付いた感覚なんでしょう。

堀江氏のインタビューの中で気になったの2点目は、農業関係のビジネスに興味を示している点です。世界の先進国の中で日本の生産性が低いのは、わが国の農業の生産性が極端に低いからです。効率経営をモットーとする堀江社長にすれば、非効率な農業ビジネスに食指が動くのも、ある意味当然でしょう。

しかし、同様の発想でスタートした野菜販売ビジネスから、ファーストリテイリングが撤退したのは記憶に新しいところです。わずか2年間という短命に終わった、ユニクロの多角化事業の1つです。参入当初は、カジュアル衣料で流通革命を起こしたファーストリテイリングのノウハウに期待していた人も、少なくなかったはずです。

何事にも強気な堀江社長に、ファーストリテイリングが失敗した農業に参入することの勝算を尋ねれば、柳井氏にはないアイデアがあるから同じ轍は踏まないと答えるのは間違いないでしょう。一般的に考えれば、流通業の1つであるファーストリテイリングの方が、ライブドアよりはビジネス・ノウハウが生かしやすい環境にあったはずです。それでも、参入するというのであれば、堀江氏の具体的なビジネスプランを是非とも聞きたいものです。本音をいえば、ライブドアの農業参入の実現性にはあまり期待していないのですが...


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コメント

livedoorは、もしかするとオイシックスとかの買収を考えてるんではないでしょか?

彼らは自前で0から構築するより、買収でブランドと時間とお客をを買うほうが好きですからね。

そういえば3年以上前?に「らでぃっしゅぼーや」を青汁の会社が買いましたね。

ライブドアの社長に届くメールページがありません。
ただ、いまお騒がせていますが、本当に実力・資金があれば、
買収みたいにしなくて、自分で放送局を作ればいいのではと考えれないのでしょうか?だってこの世の中、コンピュータ時代ですから
専門学校はもちろん、技術者はもちろん興味で独学されている方も多くあるかと思います(放送関係も)。人力関係は、お金・地位で引っ張ってくればいい事ではないですか?
TV見てて、残念です。
少しでも分かっていただけれる方だと思っております。

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