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堀江社長のサプライズ型ビジネススタイルには、揚げ足をとられる甘さも目立つ

2005年02月17日

ライブドアのニッポン放送株取得に関して、何か投稿したいと思っていたのですが、情報量が多すぎてなかなかまとめきれません。マスコミが報道する切り口も多種多様です。投資活動としての経済合理性に関しては、この際ひとまず置いておくことにしました。今回取りあげるのは、堀江氏のビジネススタイルについてです。マスコミに報じられている論調としては、「やり方が唐突」「ケンカを売るような形で業務提携を迫るのはいかがなものか」という傾向が強いような印象を受けます。次の記事は、その種の典型と考えられるものです。 情報源は、デジタル放送の課題: ライブドアに勝算はあるのかです。

ニッポン放送の株式の35%を取得したと、いきなりの発表をしたライブドアの堀江貴文社長の会見内容からは、その目的を察することは難しかった。「ラジオとネットの融合」と言われても、すぐにはピンと来ないし、簡単には理解し得るものではなかった。放送局のホームページをより魅力的なものにしたいという発言も、そのために投じた資金量との兼合いからすれば、理解に苦しむものであったと言わざるを得ない。フジテレビの事業に関与したいのであれば、名前を言い間違えたかのように伝えるのではなく、堂々とそう言えばよかったのではなかろうか。

若くしてIT業界で成功した手腕は評価されて然るべきかもしれないが、新たにパートナーを組もうとか、お互いのシナジーを形成しようというのなら、あのような突然の挨拶から入ることが相手方から無礼であると受け止められるのは当然のことである。

あまりに日本的と言えば、日本的な話かもしれないが、やはり一緒にビジネスを行っていこうと提携を持ちかけるのであれば、まずは名刺交換をして、お互いの顔となりを理解してから、「それでは」と言って始まるものなのではなかろうか。いきなり資本を注入してくるような手法が好まれないことは、あまりにも明らかである。むしろ、そういった手法を用いて参入していくこと自体が、結果として、放送と通信の融合を妨げることにしかならないとさえ言えるのではなかろうか。

「やはり一緒にビジネスを行っていこうと提携を持ちかけるのであれば、まずは名刺交換をして」あたりのくだりを読んで、「アナクロ的発想、こんな悠長なことをやっていては現代のビジネス・ディールのスピードについていけない」などの感想を持たれた方もいるのではないでしょうか。株式投資の話で例えれば、ネット売買のデイトレードでの鞘抜きが主流になりつつある現代に、証券会社の営業マンの推奨銘柄を中心に電話で注文している時代のことを持ち出しているようにも感じられます。

反対にいまや名刺交換など必要なくて、ビジネス取引もネットを利用して瞬時に決定されると、ネット中心の人間は考えがちです。言葉を換えれば、バーチャルなネット空間の関係性が、リアルな世界も支配する時代だと思っているのでしょう。果たして実態はどうなのかでしょうか。次に紹介するソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に関する、ITmedia 記者の感想にヒントがあるように感じました。 情報源は、会社の同僚が並ぶSNSの「友人一覧」って… です。

筆者はといえば、SNS上での友人を見ても、会社の同僚や毎日のように連絡を取っている人などが並び、果たして意味があるのかどうか。わざわざ SNSにつないで、斜め後ろに座っている人にメッセージを送るのもどうよ。普通のメールでいいだろう。というより振り向いて話せ。まったくSNSを活用できていない筆者は、こんな仕事をしてるわりには、狭い世界で生きてるとSNSによって改めて思い知らされたりする。

と書いていると、ちょうど、主婦の友人からケータイにメールがきた。オンラインで株式投資をしてみたい、などと最近にわかに“IT”づいてる彼女についでに聞いてみた。「SNSって知ってる?」「サザン?」それはSAS。「ソーシャルネットワーキングサービスだよ」「ソーシャルってShall weダンス?みたいなの?」それはソーシャル・ダンスやがな、とツッコむ気力ももはやない。わざとボケとるんかと思ったが、そうでないところがすばらしい。ちなみに彼女はW大の英文科卒で、筆者よりはるかに頭は良い。やっぱり普及への道はまだ遠いかも…。

この記者の場合は、あくまでもリアルの会社での人間関係をベースにして、SNS 内のバーチャルな関係も構築しています。これが一般的なSNSの利用のされ方かどうかは、よくわかりません。しかし、ビジネスの世界では、実際にある程度の面識があってはじめて、ネット上でのコミュニケーションが成リ立つという仮説が成り立ちます。(ここから論理をかなり飛躍させて)堀江氏の話に戻すと、リアルな世界での接触がないままに業務提携を申し出るのは、やはり唐突感が否めません。堀江氏が思うほど、ビジネスの世界はドライな資本のロジックだけで通用する世界ではありません。

功罪が半ばする堀江氏のビジネススタイルについて、共感を感じて応援している人もいるでしょう。特に堀江氏と同じ世代やそれ以下の世代には、共鳴する人も少なくないはずです。次に辰巳渚氏のホリエモン分析記事を紹介します。情報源は、ライブドア堀江氏は「恐るべき子ども」と形容するのがふさわしいです。

世代論は下手をするとこじつけになるので危険な面はあるのだが、1972年生まれ、現在32歳の堀江氏こそは、「新人類」などとは比較にならないほど新しい日本人像を感じさせる人物であるように思う。いわんや、戦後の「日本型」日本人とはまったく違う新しい日本人像であろう。先駆者は同世代においては異端者として人の目に映るものであり、もっと後の世代とシンクロしていくものだ。彼の行動基準が「ふつう」になるのは、おそらく現在20歳前後の世代あたりからだろう。つまり、団塊ジュニア世代の「古さ」をまったくひきずらない世代から、ということだ。

その新しい日本人像とは、どういうものか。楽天の三木谷氏(1965年生まれで、私と同年であるところが感慨深いが)との行動の違いではっきりわかる。根回しをしない、目標意識がない、序列意識がない、ゲーム感覚、ストック型ではなくフロー型。つけくわえれば嘘がない、素直(と見受けられる)、無愛想。これらの要素の反対を考えれば、いままでの「日本型」行動規範を羅列することになる。根回し、目標達成、年功序列、仕事の神聖視、ストック型、建前主義、ジャパニーズスマイル。これに堀江氏の東大「中退」と三木谷氏の一橋大学卒業、ハーバードビジネススクールMBA取得といった「学歴主義」を加えてもいい。

ここでも堀江氏の世代は「根回し」をしないと決めつけられています。果たして辰巳氏が分析する通り、これは世代共通の特徴なのでしょうか。それとも、堀江氏はあくまでも特殊例なのでしょうか。これもどちらが正解かはわかりません。但し、新世代の人間も旧世代の人間とビジネスをする場合には、ある程度旧型の行動規範も考慮した方が成功する確率も高まるのは確かです。一見迂遠なようなスタイルの方が、最短距離を進む結果になったりするのは、決して珍しくありません。

ここまで書いてきて今さらこんな話をするのは何ですが、そもそもスタイルの問題は、ことの本質とはまったく無関係のはずです。昨日テレビで放映された堀江社長は、「揚げ足をとらないで欲しい」とコメントしていました。国会中継のように低い次元の揚げ足とりの応酬が続くと、ますます本質が見えにくくなります。堀江社長には是非とも「揚げ足」をとられることのないよう、十分に気をつけて欲しいと思います。真の名経営者であれば、言葉を選んでも明解な主張は展開できるはずです。前回のプロ野球参入の際は、どう転んでも失うものは何もなかったので気楽でした。今回しくじれば、ライブドアの財務基盤と堀江氏本人の信用が毀損されることは確実ですので。


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コメント

ご存知だと思いますが今回のライブドアVSフジテレビの件で、お勧めのところは以下ですね。

http://news.google.com/news?q=%E3%83%95%E3%82%B8%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93&num=50&hl=ja&lr=&newwindow=1&rls=GGLD,GGLD:2004-10,GGLD:ja&sa=N&tab=nn&oi=newsr

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/84/index.htm

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20050215mh03.htm

あと yahoo も何かあると思います。

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