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猪木俊宏氏の後を継ぐライブドアの弁護士新保克芳氏は伊豆踊子の見知らぬ高校生

2005年03月05日

ライブドアの主任弁護士であった猪木俊宏氏が辞任しました。その理由が色々と詮索されています。情報源は、ライブドア“ヤリ手IT弁護士”辞任のワケ…です。

企業関係の法務に詳しい弁護士で作家の牛島信氏は「2回目の審尋の直前に辞めるなんて普通では考えられない異常な事態。しかも、これほど注目されている重要な問題ですからね…」と驚く。

一部市場関係者の間では、「ライブドア側が勝てないと判断し、敵前逃亡したのでは」との見方も出ているが、牛島氏は「そんなことで弁護士は絶対に辞めない。依頼者と弁護士の意見が衝突したとしても、依頼者の意向に沿ってベストを尽くすのが弁護士の義務ですから」と否定する。

猪木氏側が東京地裁に提出した辞任届けによると、「審尋後に過剰取材、報道が予想されながら、対処の仕方にやや配慮に欠けることがあった」などととしている。

ライブドア側は、今回の辞任が裁判に与える影響について「弁護団を強化しているので問題はない」と話しているが、、牛島氏は「こんな時期に辞めれば、相手側や裁判所が、何かがあったと思うのが普通で、ライブドア側が圧倒的に不利になる。正当な理由もなく、弁護士がやめれば懲戒処分の対象にさえなり得る」と話す。

このため、ある弁護士は「弁護を続けられない、よほどの理由があったか、依頼者が辞めろといったか…。例えば、ライブドアが株を取得する前、売主と事前交渉をしていたことを後で知らされたりしたら、やめる人がいても不思議ではない。弁護士は『そんなことは絶対にない』と裁判所に言っているはずですから…」と推測する。

また、別の弁護士は「普通は依頼者との関係がうまくいっていなくてもそんなに短期間で辞任することは少ない。ライブドア関連の取材が殺到して仕事にならなかったとも推測されるが、辞任理由の『配慮に欠ける』というのは、こうした点に報酬面を含めた対応でライブドア側と行き違いがあった可能性もある」とし、今後の影響にも「訴訟には継続性が必要なので、最も重要な主任弁護士を欠くことで影響も大きい」とみる。

この他、例によって2ちゃんねるでも、その理由を巡って色々な書き込みが見られます。中には、ヤクザの登場をにおわすいい加減な発言もありますが....

私は今回の辞任の理由は、やはりマスコミの過剰な取材攻勢に関する対応を巡っての依頼人との意見の相違ではないかと推察します。実は、次のような事実を知り合いから聞いたからです。昨日都内であるインターネット関連団体の総会が開かれました。この団体の顧問弁護士を務めているのが、猪木弁護士です。その知り合いによれば、猪木弁護士はこれまで必ず顧問弁護士として、その総会の壇上に上がっていたそうです。ところが、昨日は猪木氏は姿を見せずに、代理の弁護士が登場したとのことです。

以下は、この話を聞いた私の想像になります。通常弁護士というのは、複数の事件を同時並行して扱うものです。有能であれば、それだけ同時進行中の案件も多くなります。その中で、ライブドアがマスコミの注目度や報酬額という面では、おそらく猪木氏のかかえる最大の案件であることは間違いないでしょう。しかしながら、ライブドアの代理人になったからといって、それまで手がけていた案件をすべてキャンセルできるものでもありません。

今回の例で言えば、マスコミ攻勢のおかげて顧問先の総会にも出席できなくなってしまった。今後は同様の不都合が生じないように、ライブドア側にもマスコミ対策での協力を依頼したところ、拒絶されたあたりが真相ではないでしょうか。ライブドアの通常の対応姿勢を考えると、「破格の報酬を払っているのだから、この際他のクライアントのことを忘れて、ライブドアを最優先して欲しい」くらいのことは言いかねません。そこら辺が対立点となったのではないでしょうか。

そもそも猪木弁護士は、ハッキリ自分の意見を主張するタイプの人物だと伝えられています。現在はプライベートモードに設定されていますが、はてなでも、激論を戦わせたという武勇伝の持ち主でもあります。個性の強い弁護士とクライアントが衝突して決裂に至ることは、大いに考えられます。

なお、猪木氏の代わりにライブドアの主任弁護士なると噂されているのが、新保克芳(しんぼかつよし)弁護士です(ライブドア弁護士辞任で“電撃登板”したのは…)。新保氏も経歴を見れば、猪木氏と比べて遜色のない人です。猪木氏以上とも思える法廷での実績もあります。面白いところでは、その昔山口百恵主演の映画『伊豆の踊子』に出演(ただし見知らぬ高等学校生という端役)したという経歴の持ち主でもあります。弁護士のキャリアとしては、異色であることは間違いありません。ドラマチックな展開を好むライブドアにとっては、まさに「役者」としてうってつけなのでしょう。

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