ホリエモンのX賞基金理事の英文プロフィールは、カンガエモン?
2005年04月15日
一時膠着状態が伝えられていたライブドアのニッポン放送買収問題も、どうやら最終局面を迎えつつあるようです。各種メディアで推測されている内容から考えると、平凡な結果に終わりそうな予感もしてきました。「大山鳴動してなとか」ということになるんでしょうか? このブログでも、最近は堀江社長のことを取り上げる機会もなくなり、すでにホリエモンは過去の人になってしまったような印象を与えているかもしれません。そこで、堀江氏の最近の動向について書いてみることにします。 情報源は、『米の宇宙開発支援組織、ライブドア社長、堀江氏が理事に』(2005年4月13日 日経産業新聞 3面)です。
ライブドアの堀江貴文社長が民間主導の宇宙産業育成を目的とする米国の非営利組織「X賞基金」の理事に就くことが12日、明らかになった。ライブドアがX賞基金が昨年実施した民間ロケットの打ち上げイベントに協賛金を出したほか、打ち上げの模様を動画配信するなど普及面でも協力している。
早速、X Prize Foundation の ホームページを調べてみました。確かに、Board of Trsuteesには、Mr. Takafumi Horie の名前とプロフィールがあります。
Mr. Horie has recently set his focus on expanding Livedoor’s presence in Japan by expanding into broadcast media. His goal is to merge the power of the internet and broadcast media for the benefit of the end consumer. Mr. Horie has written several bestsellers including ‘How to Become a Billionaire,’ ‘How to Make a Profitable Company,’ and ‘Money to Win.’
ニッポン放送の結果次第では、ここに書いてある "goal" に到達するのが遠のくことになります。そんな時は、ここの部分を書き直すのでしょうか。また、著作紹介で選ばれている代表作は、「100億稼ぐ仕事術」「堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方」「稼ぐが勝ち ゼロから100億、ボクのやり方」です。
これが英語になると、‘How to Become a Billionaire,’ ‘How to Make a Profitable Company,’ ‘Money to Win.' となるわけです。このタイトルだけを読んだ米国人には、堀江氏がIT企業の社長とは想像できないはずです。金ぴか不動産王ドナルド・トランプを連想するのが関の山というところでしょう。
確かにアングロサクソン文化圏では、"money" を全面に出すことの抵抗感は、日本よりは小さいでしょう。しかし、こうしたギラギラしたタイトルばかり並ぶと、米国人が堀江氏をタダの金儲けの達人と判断しても仕方がないことになります。おまけにX賞基金の理事の地位も金で手に入れたのだと想像するでしょう。まあ、そう理解されても、堀江氏本人は不名誉に感じることはないはずです。なにしろ、「金で買えないものはない」と公言していたくらいですから(最近は否定モード)。
また、堀江氏のプロフィールには、それ以外にも気になる箇所があります。
Later, while attending Tokyo University Horie honed his skills and started to create websites and interactive strategies for famous artists and entrepreneurs.
In 1996, while he was still an undergraduate at Tokyo University, Mr. Horie decided to start his own company appropriately named “Livin’ on the Edge.”
こんなところに "Tokyo University" をしつこく2度も登場させるのも考エモンです。普通の外国人は、東大の名前に特にバリューを感じるわけではないので、無意味です。そもそも、先ほどの書籍のタイトルを含めて、このプロフィールは日本人向けのものをそのまま訳しただけのような印象を与えます。本件にライブドア広報の乙部綾子氏が関与しているかどうかは不明ですが、広報のレベルは高いとは思えません。
さて、X賞基金の理事に就任したことは、堀江氏の夢である「宇宙旅行のできる会社をつくる」ことへの布石になることは確かです。私は、宇宙旅行熱という共通点をもつベンチャー企業家のヴァージン・グループのリチャード・ブランソン会長を、堀江氏が目標にしているのではないかと、勝手に想像しています(トップが有名であることのメリット 堀江貴文氏は日本のブランソンになれるか?)。
少しブランソン氏に近づいたような匂いは感じられるようになりました。 それでも、ライブドアのキャッシュ・フローが悪化してくれば、結局宇宙への夢実現から大幅に後退せぜるをえないことになるのではないでしょうか?
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