堀江・乙部の二枚カンバンで売上げアップをもくろむライブドアデパート
2005年04月22日
前回のブログで堀江社長のお気に入りのVAIO 「type X」レコーディングサーバーが、ライブドアデパートでも、取り扱いを始めたことをお伝えしました(ビジネスではリスク覚悟の巨額投資に躊躇しない堀江社長もプライベートでは迷ったりする)。始めたのはこれだけではありません。実はライブドアデパートには、社長日記の連動した「堀江貴文の全てがわかる関連商品!」ページも出現していました。以下は、アフィリエイト宛てに送られた、新ページの内容を伝えるライブドアからの案内メールです。
メディア露出では現在日本一!?ほりえもん こと 堀江貴文の社長日記掲載アイテムをセレクト。
その考え方、生き方が垣間見ることができるアイテムばかりです。
あなたのサイトであなたなりのコメントを加えて紹介すれば、きっといいアクセント&報酬ゲットに!!
「メディア露出では現在日本一!?」とまで言い切るわけです。ライブドアの最大ブランドであるホリエモンを、人寄せパンダとして徹底的に利用しようとする戦略です。その商魂のたくましさには、天晴れと感心するばかりです。
これが、そのバナー広告です。メールにあった「その考え方、生き方が垣間見ることができる」の表現が、なぜか「堀江貴文の全てがわかる関連商品!」にまで飛躍しているのはご愛嬌です。 こんな「あなたなりのコメント」では、「報酬ゲットに!」とはいかないでしょうね(><)。
まあ、この程度の展開は、ホリエモン・ファンにとっては「想定内」の動きなんでしょう。 ライブドアの何でもビジネスに結び付けようという発想は、これだけにはとどまりません。ライブドアの社員の中で、堀江社長の次に有名なのは、取締役の熊谷史人氏でも、宮内亮治氏でもありません。一般マスメディアからの注目度という点では、断然広報室の乙部綾子氏でしょう。
その乙部綾子氏が今月になって、自分のブログライブドア広報・乙部綾子のお仕事日記を始めました。タイトル通り1日の仕事を振り返る内容がメインで、特徴的なものはありません。無理して誉めれば、作文調の平板で素直な書き振りが、かえって好感を与えていると言えるのかもしれません。
みなさんがニコニコして聞いていてくださったので、
私の緊張もほぐれ、なんとか無事にやり遂げることができました
ここまで来ると、チョットやり過ぎという感じもします。 厳しい見方をすれば、仮にも広報のプロフェッショナルなんだがら、もそっと格調が欲しいと注文をつけたくもなります。要するに、プロ意識が高そうに見えるが、そうでもなさそうでもあり、絶世の美人というわけではないが、そこそこ綺麗という、微妙なポジショニングが彼女の魅力なのかもしれません。
しかし、乙部氏も商魂たくましいライブドアの社員の一人なので、あなどってはいけません。このブログはお仕事日記というタイトルながらも、結構プライベートのことにも触れています。多いのが彼女がお気に入りの商品を紹介する内容です。アクセサリーのトゥーリング、ダイエットのヒマシオイル、食べ物のチーズブリュレとか。
これらは、何れもライブドア・デパートで扱っている商品です。商品紹介に持ち込む巧みさは、堀江社長直伝でしょうか? 社長ブログのビジネスモデルは、確実に継承されています。平易な表現が目立つ彼女のブログも、実は相手を油断させる高等戦術なのかもしれません。
ライブドアは、乙部氏を堀江氏に次ぐブランドに育てようという戦略がありそうな様子がうかがえます。狙っているのは、女性をターゲットにしたセレブ路線のようです。次が彼女用のメール文面です。
実はライブドア広報 乙部が使っていることもあり、ひそかなブームを巻き起こしている『トゥリング』。
トゥリングは“足の指輪”。
2人のハリウッド女優が立ち上げたアクセサリーブランドです。
で、これがそのバナーです。さすがにここには一社員の名前は出していません。もっと有名になれば、登場する可能性があるのかもしれませんが。
堀江氏や乙部氏がやっているアフィリエイトと連動した商品紹介は、一般の人のブログと同じように思えます。しかし、よ~く考えると、一般人とは決定的に違う点に気づきました。彼らは普通の人のようにアフィリエイト報酬を目当てにやっているわけではありません。目的はライブドアデパートの売上げアップです。当然ながら個人として報酬がもらえることもないでしょう。
乙部氏のブログにやたらに登場するのは、「頑張ります」という言葉です。普通個人のブログでは、こんな表現は使いません。明らかに業務の一環としてブログを書いているという意識が表れています。ビジネスブログの1形態とでも言ったらいいのでしょうか。
ライブドア商法には色々批判がありますが、何でもビジネスにしようとするパワーには感心させられます。「MAKE MONEY」ばかりが目立ってしまい、洗練さに欠けるのが堀江社長とライブドアのイメージです。一方、こと勢いに関しては、どこにも負けない力強い印象を与えます。
このパワーさえ維持できれば、明確なビジネスビジョンがなくても、そこそこやっていけるのかもしれないと思えるようになってきました。しかし、個人的な意見では、ライブドアが乙部氏をフューチャーしたセレブ路線を目指したとしても、成功する可能性はゼロに近いと思います。
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コメント
ホリエモンのコメントはウソが多々あり、それを見抜けるマスコミもあまりないですね。今発売のサイゾーにちょっと出てます。
はっきりいって、100分割もニッポン放送の件もスキームを描いたのは熊谷氏だし、今回の提携もホリエモンは最後までニッポン放送を経営する気でいて、それを止めたのは宮内氏と熊谷氏らしいし。(ちなみに熊谷氏のギャラは株価連動らしいです。)
ある意味ライブドアにはいいブレインがいるということです。彼らの話を聞けるホリエモンの器もたいしたものですが。そういう意味ではソフトバンクと一緒ですね。
Posted by: dotcom | 2005年04月22日 10:05
明確な分析、そして辛口の批評・・・とても参考に
なります。それにしてもホリエモンの商魂はたくましい
ですね・・・見習います。
Posted by: ビジネスノウハウ大学・内田拓男 | 2005年04月22日 15:54