楽天イーグルスのオーナー三木谷浩史氏はコーチ陣のリストラを断行すべきか?
2005年04月29日
自分の投稿『楽天イーグルスのオーナー三木谷浩史氏は、選手起用法に口を挟むべきか?』をフォローします。いったんは縮まったかに見えた楽天イーグルスのオーナーと監督との間の距離感が、また開き始めたようです。 情報源は、楽天・田尾監督が困惑 三木谷オーナー発言にです。
11連敗中の楽天・田尾監督は28日、三木谷オーナーが27日にコーチ陣などの配置転換を示唆した発言に対して「もしそう言われるのであれば残念。何でこんな(早い)時期に、という気持ちはある」と、困惑した表情を浮かべて話した。
チームは28日現在、5勝22敗の最下位。勝率は2割を切る1割8分5厘と低迷している。29日から西武との地元3連戦があるが「西武戦が終わった時点でそれなりの結論が出るので、僕からみなさんにお話しすることも出てくるかもしれない」と神妙な顔つきで語った。
私が注目したのは、「何でこんな(早い)時期に、という気持ちはある」と述べた田尾監督の心中です。おそらく、田尾監督にとっては「野球界の常識に照らし合わせると早い」ということになるのだろうと推測します。ここで考えたいのは、監督は三木谷氏にも野球界の基準で判断してもらうことを期待すべきかという点です。
三木谷氏は、Jリーグのヴィッセル神戸のオーナーでもあります。こちらの方では、不振を極めた監督に対して厳しい処置が既に下されています。 情報源は、神戸が松永監督を解任です。
J1神戸は18日、成績不振を理由に松永英機監督(42)の解任を決めた。すでに同監督に解任を通告し、選手にも伝えられた。後任監督を含め、19日に正式発表される。
神戸は13日の川崎F戦に1-6で大敗し、前節(16日)も広島に敗れて連敗。現在は1勝2分け3敗の勝ち点5で、17位に低迷している。三浦泰年チーム統括部長は「開幕戦に勝ってから(ナビスコ杯も含め)7試合で勝ち星がない。選手が明らかに自信を失っている」と解任理由を説明した。
Jリーグ開幕からわずか1カ月。松永監督は昨年12月の就任発表から約4カ月、公式戦8試合での解任となった。
スポーツファンであれば、プロ野球とJリーグの年間試合数を元に現在までの試合消化割合を計算したりするのかもしれません。私は、この際そういった類の比較法は無視することにします。大事なのは三木谷氏の頭の中だと思うからです。
おそらく松永監督の解任の話を聞いても、田尾監督は「明日は我が身」といった危機感を感じたりはしなかったのではないでしょうか。その理由は、ほとんどのプロ野球関係者にとっては、Jリーグは別世界の話だと考えている節が見られるからです。
一方、三木谷氏の立場になれば、Jリーグでできたことがプロ野球でできないという明確な理由はないと考えても何らおかしくありません。当然コーチングスタッフのリストラは、三木谷氏の現時点でとれる重要な選択肢の1つであるはずです。
元々、楽天イーグルスは当初から選手層の薄さが心配されながらのスタートでした。しかし、野球協約等の関係から自由に戦力を補強できないことや、他球団の協力的でない姿勢に、三木谷氏はイライラが募っていたはずです。球団オーナーが自由にできることといえば、金をつぎ込んで外人選手を獲得することと、監督、コーチ陣を入れ替えることぐらいしかありません。
楽天が企業としてここまで成長した理由の1つには、三木谷氏の組織マネジメント力によるところが大きいはずです。ビジネスの世界と同じように、球団のマネジメントでも厳しい結果責任を追及したいのでしょう。
我々が三木谷氏に期待したいのは、若手起業家ならではの迅速かつ果敢な行動力です。これまでの野球界の常識通りに行動してもらうことは、全く望みません。金を出すからには、口を出してもいいと思います。
三木谷氏には、ビジネスの世界で培った自分の判断力を信じて、思い切った決断に踏み切ってもらいたいものです。現在のイーグルスの戦力を考えれば、コーチ陣の入替だけで建て直しが図れるほど、甘いものではないことは十分に承知しています。
また、田尾監督の采配が敗因となった試合も、実際には数えるほどしかないのかもしれません。それでも、勝負の世界はあくまでも結果責任が重視されるべきです。何もしないで現状を看過するよりは、行動を起こすことに期待します。
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