妻のインターネット安全大使就任はサイバーエージェントへの攻撃を誘発しないか?
2005年06月10日
タレントの奥菜恵さんが、インターネット安全大使に就任します。昔よくあった「1日警察署長」のバーチャル版みたいなものと、考えればいいのでしょう。情報源は、奥菜恵さん:インターネット安全大使に任命です。
日本ネットワークセキュリティー協会は9日、市民にインターネットを安全に使ってもらうよう情報セキュリティー対策を啓発する「インターネット安全運動」を18日から1カ月間行うと発表した。女優の奥菜恵さんをインターネット安全大使に任命、マイクロソフトなど37社・団体の協力を得て、全国でさまざまな活動を行っていく。
奥菜さんは、夫でサイバーエージェント社長の藤田晋さんからアドバイスを受けながら、ネットショッピングなどを楽しんでいるといい、「インターネットは便利だが犯罪が増えて怖い部分もある。自分の中に知識があれば安心、安全に使える。知らない人のメールを開けないなど簡単なところから呼びかけていければ」と抱負を語った。
有名人が宣伝塔となって公益のための活動を行うのは、賞賛すべきことでしょう。また奥菜さんのコメント「夫でサイバーエージェント社長の藤田晋さんからアドバイスを受けながら~」あたりは、昔懐かしい夫唱婦随的な姿を想像させて、好印象も与えます。普通の人であれば、今回の奥菜氏の行動を歓迎するはずです。
しかし、善人ばかりではないのがこの世の中です。私が危惧するのは、今回の行動が世の中のハッカー(正確にはクラッカー)を刺激してしまうのではないのかということです。彼等は常に新しい獲物を狙っています。特に自分の技術力を見せびらかすことを目的とする愉快犯にとっては、ターゲットはどこでもいいのです。
奥菜氏の夫が、IT企業のサイバーエージェントの社長であることは、広く知れ渡っています。だとすれば、夫の経営する会社のWebサイトは、ハッカーにとって恰好の攻撃対象に映るはずです。もし、そのサイトをダウンさせることに成功すれば、インターネットの安全大使の面目も丸つぶれになります。そうした場合のマスコミの報道量は、先日起ったカカクコム事件の比ではないでしょう。ハッカーたちの心理は容易に想像できるというものです。
私としては、とりあえずそんな事件が起らないことを祈ることにします。
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