『“ダークブログ”のススメ』というタイトルから色々と妄想する
2005年06月22日
前回の投稿不可解なカラーリングやフレーバーで消費者を惹きつけるマーケティング戦略で、わかりづらい色の名前をとりあげました。 今回も、引き続き不可解な修飾語の話題です。またしてもよくわからないタイトルの記事を見つたからです。 『“ダークブログ”のススメ』が、それです。ダークなブログとは、一体なんでしょうか? 言葉通りに解釈して、誰も読んでくれない「日の目を見ないかわいそうなブログ」のことを指しているのでしょうか? それとも内容が違法スレスレの「裏ブログ」のことでしょうか? 実は全然違います。
「多くの企業が『ブログはクールだ。われわれもやらなくては』という感じてやっている」と指摘するのは、企業にソーシャルメディアの使い方をアドバイスするコンサルタントのスー・チャーマン氏。しかし、急いでブログに飛びつくと大きなミスを犯す可能性がある――特にマーケティングが関わるとなおさらだ。
どんなに良くても、まじめなマーケティングブログは無視され、ブログ検索サービスのTechnoratiが追跡する1160万件のブログの中に埋もれてしまうだろう。最悪の場合、ブログ界の人々にこき下ろされることになる。実際、チャーマン氏はブログをマーケティングに使うべきではないと考えている。
個人のブログはオンラインでの人々の会話として役立っているため、マーケティングメッセージはそれを遮るものと見なされるとチャーマン氏。「ブログ界は有機的なメカニズムであり、ダメージを回避する――マーケティングはダメージと見なされる。マーケティングブログは損傷と見なされ、人々はそれを癒そうとする。彼らはそうした目障りなブログを批判したり、やめさせようとしたり、単に無視するかもしれない」
企業は「ダークブログ」によりファイアウォール内でブログによる対話を始める方がいいかもしれないと、企業向けブログソフトを提供するTraction Softwareのグレッグ・ロイド社長は語る。ダークブログは、一般から見えないブログのことだ。
この記事の結論は、後半部分にまとめらています。要するに企業がパブリックな形でのブログを提供することは、個人の場合とは違ったリスクがあるので、まずは企業内での情報交換ツールとしてブログを活用した方が安全だと言う主張です。今回はこの指摘に関する論評は控えますが、ある程度納得できる主張だと思います。
納得がいかないのは、企業内ブログを『ダークブログ』と呼ぶことです。おそらく影に隠れてという点を強調したいがために「ダーク」という言葉を使っているのでしょう。しかし、この記事のタイトルのように唐突に『“ダークブログ”のススメ』と言われても、ピンときません。普通に通じそうな「企業内ブログ」「イントラブログ」というような名称を使った方が、ダークという言葉から連想するマイナスイメージもなくなるのではないでしょうか。
どうもITの世界では、ダークという言葉が好んで使われる傾向にあるようです。 例えば、『ダークファイバ』という用語もあります。@niftyデジタル用語辞典では、ダークフィバは次のように説明されています。
敷設されているものの、まだ使用されていない光ファイバのこと。「ダーク=暗いファイバ」、すなわち未使用で光が通っていない状態のファイバを表わす。同様の用語として、敷設済みで使用されていないメタルケーブル(銅回線)を「ドライカッパ」と呼ぶ。ダークファイバやドライカッパは、回線の所有者が第三者の通信事業者に対してその使用を開放する/しないという文脈で使われることが多い。というのも、未使用のネットワークインフラの活用状況いかんが、その国の通信環境を大きく影響するためである。
光ファイバという土管も使われなければ、暗いままということで、ダークと呼ぶ理由は理解できます。わからないのが銅線(カッパ)の場合です。銅線は使われないと、ドライカッパと呼ばれます。信号が通らないと干からびてしまうと言いたいのでしょうか?
なぜ、未使用の電話回線が「ドライ」となるのかが、どう考えても理解できません。考えあぐねた末、日本語に置き換えてお茶を濁すことにしました。カッパは実は「河童」のことであり、ドライカッパとは「丘に上がった河童のような無用の長物」と理解することにしました。
【反省】
今回の投稿もいま一つキレ味にかける中身だったので、このブログの「ダーク化」もまた一段進んでしまったようで心配です。かといって、投稿をさぼると「ドライ化」しますし、難しいところです。
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