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鈴木亜久里から伝説のライブバンドまで-東芝のマーケティング戦略

2005年06月23日

ひと昔前のPCの宣伝文句と言えば、一様にその処理能力の高さを訴えかけるものと相場が決まっていました。しかし、最近のノーブックPCのマーケティグ戦略からは、CPU性能を競うようなものは姿を消しました。そんな中で、速さのシンボルであるフェラーリ仕様のノートブックPCが発売されることになりました。その狙いは、純粋に速さというよりも、フェラーリブランドのクールさを利用することにあるようです。 情報源は、フェラーリ仕様のノート機、北米で発売です。

Ferrari 4000台湾のエイサー社は21日(米国時間)、レースチームの『スクーデリア・フェラーリ』風のデザインのノートパソコン『フェラーリ4000』を北米で発売した。黒を基調として、フェラーリ特有の赤でアクセントを付けており、黄色のエンブレムも描かれている。
エイサー社は、チームのオフィシャル・サプライヤーで、従来からフェラーリ仕様のノート機を販売している。新製品はデザインが変わったほか、米AMD社のノート専用64ビット・プロセッサー『テュリオン』(2GHz版)を採用したのが特徴 だ。

フェラーリのノートブックPCと聞いて、筐体全体がシンボルカラーの赤一色で塗られているものを想像したのですが、赤く染まっているのは側面の一部だけでした。これなら、通常のビジネスシーンでも使えるデザインです。

もう1つこの記事で注目したのは、世界的なブランドであるフェラーリのPCを、日本のメーカーではなく、台湾のエイサー社が製造・販売しているという点です。 10年程度昔であれば、ノートブックPC市場は日本メーカーの独壇場でした。その頃であれば、フェラーリが日本以外のメーカーにブランド使用権を与えることは、考えられなかったのではないでしょうか。

日本のノートブックPCが国際的なマーケットを席巻していた1990年代前半には、わが国のPCメーカーも争うように、F1チームをサポートしていました。当時は日本人ドライバーがF1に登場し始めた時期にも重なり、エプソンが中島悟、東芝が鈴木亜久里のスポンサーをしていた時代です。中でも、ノートブックPCマーケットで圧倒的なシェアを誇っていた東芝は、Dynabbok EZ のテレビCMでも鈴木亜久里を起用していました。

Dynabook EZ Dynabbok EZ は、当時日本のオフィスソフトのリーダーであった、「一太郎」と「ロータス1-2-3」をバンドルした世界最初のモデルとして画期的な製品でした。ワープロソフトの「一太郎」と表計算ソフトの「ロータス1-2-3」が、ともに後発のマイクロソフト製品によってリーダーの地位を奪われる結果を迎えたことも、当時の両製品の隆盛を知る者には感慨深いものがあります。

さて、東芝が現在テレビCMで力を入れているのが、ハードディスク型携帯オーディオプレーヤーのgigabeatです。そのCMに登場するのが、伝説のバンド『the great bamboo』です。

the geat bamboo 世界の音楽シーンに、ギガ級の衝撃を与えた"the great bamboo"。

待望の初来日を果たした彼らを待っていたのは、会場を埋め尽くすファンとその熱気だった。

簡単に言えば、ジャイアント・パンダ3人(頭)組のバーチャルなバンドを、 gigabeat のプロモーション・キャラクターとして売り出そうという作戦です。 東芝のホームページ見ると、このバンドに関する情報がも充実しています。東芝にとってかなりの気合を入れたプロモーションであることも、想像できます。

ステージを縦横無尽に駆け回る様子を伝えるテレビCMも、自然な出来栄えで文句のつけようはありません。とはいっても、歌ったり踊ったりするパンダの映像は所詮ニセモノです。ジャイアント・パンダにはこんな芸当はできません。今や人気物の風太君のように本物のパンダ(但しレッサー・パンダ)が立ったり、走ったりする時代です。やはりニセモノは本物かなわないと感じてしまうのは、私だけでしょうか?


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