「面識のない人からのトラックバックはうれしいが7割以上」の解釈のしかた
2005年06月29日
このブログを長く読まれている方はお気づきだと思いますが、私のところにはトラックバック(以下TB)はあまり来ません。また、私の方からも個人が運営するブログに対してはTBを送ることもあまりしません。基本的に私が送ることがあるのは、ニュース系サイト等の法人が運営するサイトが中心です。個人ブログを避けている理由は、TBを受け取った人の反応が読めないからです。しかし、私のTBに対する姿勢の再考を促すような調査結果を発見しました。情報源は、『「面識のない人からのトラックバックはうれしい」が7割以上--ブログ調査』です。
トラックバック機能を利用した記事の投稿状況については、「トラックバックで記事を書いたことはない」との回答が67.7%に上った。また、トラックバック機能を利用して記事を書いたことのある人を対象に、元の記事の内容について質問したところ、「趣味嗜好が同じような人が書いた記事」(27.7%)との回答が最も多く、次いで「ニュースに関する記事」(12.3%)となった。
どのような記事であればトラックバックを書きたいかという質問には、「共感する内容の記事」を選択した回答者が64.1%と最も多く、次いで「趣味嗜好が同じような人の記事」(54.4%)、「ニュースに関する記事」(10.7%)となった。また、「共感しない内容の記事」(8.7%)との回答もみられた(図1)。
面識のない人からトラックバックされることをどう思うかについての問いには、「うれしい」と答えた人が大半で、70.8%となった。ただし、トラックバックをきっかけに、他のユーザーと知り合いになったことがあるかどうかについては、83.1%が「ない」と回答している。
最後の調査結果から、記事のタイトル『「面識のない人からのトラックバックはうれしい」が7割以上』がピックアップされています。しかし、この数字も全く逆に解釈することもできます。つまり、面識のない人からのトラックバックを歓迎していない人が3割近くもいるという事実です。しかもこれは一般論でしかありません。一般論でアクションを起こすほど、危険なことはありません。
自分が実際にTBを打つべきか否かを判断材料をえるためには、一般的な情報を理解しただけでは不十分です。必要なのは、自分がTBを送ろうとしている当の相手が、7割の肯定派に属するのか、3割の否定派に属するのかを理解することです(ここでは歓迎されないTBは送らないことを前提としています)。そこら辺の判断を間違えると、想定外の結果を招くこともあります。
私が敬服しているブログに『ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘』があります。実名で開設されているブログで、毎回読み応えのある記事を提供しています。投稿の作成にも、かなりの情熱と時間を費やしているに違いないとの印象を受けます。そのブログで、『トラックバック騒動のその後』という投稿があります。
さて、その中で私のトラックバックに対するやり方についても少しだけ話題になりました。
私は、自分の記事にあまり関係の無いTBが来た場合、静かに削除するのではなく、TB先まで私は乗り込んで行って、「なぜ、このようなTBを私にしたのか、私のサイトにて理由を説明しなさい。」というのが私のスタイルで、過去に何度もやりました。ネット上とビジネスは区別すべきなのかもしれませんが、私の考えとしては、例えばしつこい電話セールスがあった場合、何回も話をすることは時間の無駄なので、電話の相手先にそれなりの対応をします。非常に大枠ですが、この流れとTBの私なりの位置付けは似ています。ただ、すべてのTB先に同様の対処を依頼するのではなく、ある程度、私のスタイルが通用するかなと思うブロガーに対してやっています。
ことの発端になった記事は『愛知万博に思う』です。TBの送り手側と受け手側のやりとりは、同記事のコメント欄に載っていますが、その内容そのもには深くここでは触れません。但し、両者の間でTBに対する意識の違いがあることは、傍目にも理解できます。
先に引用した記事の表現を使えば、「共感する内容の記事」もしくは「趣味嗜好が同じような人の記事」に対してTBを送ったつもりが、受け手にとっては「自分の記事にあまり関係の無いTBが来た」でしかなかったわけです。難しいのは、この「 」内のことは、何れも主観的な事項であり絶対的な基準がないことです。
それではTBを送る前にどのようなことに注意すべきでしょうか? 一番簡単なのは、サイト内でTBに関するポリシーを探してそれに従うことです。ポリシーが明記されていない場合は、前後の記事とそれに対するTBのつき具合を調べることでしょう。そうすれば、受け手のTBに対する考え方が厳格なのか、比較的緩いのかがわかるはずです。
その程度の努力をすれば、送り手、受け手の双方が不快な思いをすることは、かなりの割合で避けられると思います。避けるべきは、初めて訪れたサイトの記事に対して、事情もわからずに条件反射的にTBすることではないでしょうか?
なぜTBだけに、これだけ神経を使う必要があるのか言うと、受け手側に単にリンクを稼ぐだけの目的で行われた行為と解釈される可能性があるからです。読者が記事の内容に対して賛意や同感の意志を表明する手段は、何もTBだけではありません。賛意を示すにはコメントを残せば、その目的は達せられるはずです。また、その記事を多くの人に紹介したいのであれば、単純にリンクを貼ればいいだけです。リンク稼ぎと思われるのがイヤなのであれば、これらの方法を使うべきかもしれません。
最後に私自身のTBに関する考え方について述べておきます。基本はノン・ポリシーで、すべてをOKとして容認しています。私は、ブログはインターネットという公道に沿って建てられた家だと考えています。TBやコメントは、その家の壁のようなものです。したがって、不特定多数の人が往来する公道に面した壁は、通りすがりの人間からの落書きがあって当然だと思います。落書きの中には、面白いものもあれば、単なる宣伝のビラとしか見えないものもあります。
面白くない落書きが書かれたとしても、それを削除したりするつもりはありません。家の主人は壁の美観にまで責任を持つ必要はないと考えるからです。しかし、主人が自分自身の判断で落書きを掃除することも、主人の自由だと考えています。私もあまりに不適切なものに対しては、壁からはがすことにしています。なお、私の場合はトップページに「最近のトラックバック」や「最近のコメント」のような表示をしていないので、どんな中身をもらっても大勢に影響がないということも事実でしょう。
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コメント
ご無沙汰しております。
愛知万博のTBの件はそれなりに大変でした。
例えば今回、私の記事を引用いただいたわけですが、私のサイトに記事を書いた旨をTBしていただくにも、難しいですね。
最近はTBについては人それぞれの考えで良いとは思っています。しかし、お互いブログを長く続けているとちょっとしたことで、昔はありえなかったことに(例えばかなりの過去記事にTBをもらうなど)違和感を覚えることもあります。
今回、ご紹介されている調査結果のヒアリング対象が最近、ブログを始めた方々なのか、我々のように1年以上続けている方々も含めたものかによって、また結果も違ってきたかもしれないとは思っております。
では、今後ともよろしくお願い致します。
Posted by: 小島愛一郎 | 2005年06月30日 10:40