熾烈化する検索エンジン競争の決着は各社対抗ウルトラクイズで
2005年07月05日
またまた検索エンジンに関する投稿です。日本市場への参入は後発ながらも、積極的なテレビCMの投入により急速に認知度をアップさせたのがアスクジーブスです(サービスブランド名はAsk.jp)。同社のマーケティング戦略に関して、日本法人社長・塩川博孝氏のインタビュー記事を紹介します。Yahoo! に次ぐナンバー2の地位を獲得することが、日本マーケットでの目標のようです。 情報源は、検索市場:アスクジーブスジャパン・塩川社長に聞くです。
「Ask.jp」は他社のサービスとは異なるユニークな特徴をいくつか持っている。一つは「Teoma」(テオマ)という独自の検索技術だ。米国では「グーグルキラー」といわれたテオマは、グーグルなどの検索技術がサイト全体の中からどれだけリンクが多いかを調べて検索結果に反映させるが、テオマはそれを進めて、検索語を関連分野ごとに分類し、その中でどれだけリンクされているかを反映させる。これにより、関係のない情報が上部に出てくる可能性が低くなる。
また、単に検索結果を出すだけではなく、利用者が望む結果を推定し、パートナー企業と協力して、サービスを直接提供する「一発検索」も導入した。例えば、「忌野清志郎 新曲」と検索すると、オンライン音楽サイト「リッスンジャパン」と協力して、忌野清志郎さんの新曲のネット購入、過去の曲のリスト、公式サイトへのリンクなどが最上部に現れる。また、「東京 札幌 航空券」と検索すると、国内線ドットコムの提供による時刻表や空席情報に飛び、航空券の予約もできる。
このほか、アスクへの登録者が、これまで利用した検索結果を保存できる「MyAsk」、ツールバーをダウンロードすれば、メールやメッセンジャーに豊かな表情で動くディズニーなどのキャラクターを添付できる「Smiley Central」などユニークなサービスを次々と導入している。今後、国内でどのように展開していくのか、塩川社長に聞いた。
以上が、同社のサービスの特徴です。続けて日本でのマーケティング展開について社長自らが語っています。
--参入後の手応えはどうか。
塩川 既に日本の検索市場はヤフーが6割、グーグルが25%のシェアを占め、 その他にMSN、gooなどもある。後から入ることに正直不安があったが、手応え は感じている。うちのサービスは使ってもらえれば良さが分かってもらえるが、 その前に知ってもらわなければならない。その点、テレビCMをやったあとは効 果が違った。これだけテレビ広告にインパクトがあるのは日本だけだと思う。
--目標はヤフーに次ぐ2番手においているそうだが。
塩川 他国の市場はシェアが分散しているが、日本はヤフーが圧倒的で難攻不 落のポジションにいる。出来るだけ早期に市場で存在が認知されるシェア6.8 %にして、中長期的には市場に影響を与える26.1%のシェアを目指す。ヤフー に次ぐ第二の選択肢になるということだ。
インターネット、検索を日常でバリバリ使っている「デキる社員」が 520万人ほどいる。この層をターゲットにする。知性と行動力にあふ れ、ビジネスでもプライベートでも検索エンジンを活用する。そのような人が ターゲットだ。「Smiley Central」も米国でクールだと「デキる社員」層に 大人気であり、日本でも導入した。
同社がメインターゲットとして、ビジネスユーザを想定していることがわかり ます。 正直にいって、その割には同社のサービスの優位性を説明した部分が、エン ターテイメント系の活用事例に偏り過ぎているような印象を受けます。戦略と ターゲットの矛盾はないのでしょうか?
他社の検索エンジンからスイッチするビジネスユーザの獲得を狙っているので あれば、CMを含めてもっとビジネス上のベネフィットを訴求する内容が欲しい ものです。
毎日のように新しいサービスが登場するような現状では、ユーザとして目移り もしてきます。本当に自分の用途に適しているのは、どこのサービスなのがわ かるような、客観的な分析が欲しいところです。そう思っていたところ、サーチエンジン三社三様という記事を見つけました。Ya hoo!、Google、アスクジーブスのサービスの違いを比較する興味深い内容です。
収益のポイントがはっきりしてきたためか、各社ともやっていることは非常に 似ている。検索を軸にし、広告を連動させる。ユーザー参加型のプラットホー ムサービスを提供し、コンテンツ連動広告やアフィリエイトを結び付けていく のはどこも基調としては同じ。
サービスの発展段階や位置づけに違いはあれどカタログ項目のレベルではかな り一致する。「みんあ(原文ママ)同じになってきている」という話を交わす 機会も増えていることから同じ印象を受けている方は多いことだろう。
この後に3社のサービスの違いに関する分析が続きます。Yahoo!、Googleが 種々のサービスを追加する中で、純粋なサーチエンジンらしいビジネス展開を 考えているのはアスクジーブスというのが筆者の結論です。
さて、色々な機能が追加されているようですが、ビジネスユーザが検索エンジ ンにまず第一に求めるのは、いかに自分の求める情報にすばやく到達できるか です。一方、目的の結果を探し出すまでの時間の長さは、キーワードの絞り込 み法に代表されるユーザ自身の検索テクニックに依存する部分が大きいのも、 また事実です。そう考えると、各社ともユーザ教育にはさほど熱心に思えない ところが不思議な感じがします。
結局、どの検索エンジンが最も効率的に検索結果を探し出せるかは謎のままで す。そこで究極の解決策として、『検索エンジン各社対抗ウルトラクイズ』の 開催を提案します。中身は非常に簡単です。人間の記憶だけでは絶対に答えら れないようなトリビアチックな難問、奇問が出題されます。各社が自社の検索 エンジンを駆使して回答を見つけるまでの時間を競うという極めてシンプルな クイズです。
参加するのは、各社が選りすぐった検索のエキスパートです。検索エンジンと 検索エキスパートが組み合わされば、どのような難問でも、瞬く間に答えられ るという結末を期待したいと思います。
ここまで考えて、そもそも Web上に何らかの回答が無ければ、設問も作れない ことに気づきました。そのためには、問題作成者が Web上での回答の有無を事 前に調査する作業が生じます。そうした場合、問題作成者はどこかの検索エン ジンを使って調べることになるわけで.... 何となく公平な出題ができそうな 感じがしなくなったので、この企画はボツというのが、今回の結論です。
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