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商品情報に特化した検索エンジンとは?:ビカム・ドット・コムとアクセラナビ

2005年07月14日

商品・サービスが成熟化してくると、あらゆる機能を自社で提供する戦略を目指す企業と、1つの機能に特化する戦略を採用する企業の二極分化が起こるものです。検索エンジンマーケットでも、二極分化現象が見られ始めています。テキストベースの情報に加えて、地図、音楽等すべてのデジタル情報の検索エンジンを目指すグーグルは、総合化戦略企業の典型です。

一方、商品情報に特化した検索情報の提供を始めた企業も、日米で現れています。まずは、米国の事例を紹介します。 情報源は、『検索エンジン、買い物でも急成長(米国発eコマース最新事情)』(2005年7月13日 日経流通新聞MJ 13ページ)です。

米国民がネットショッピングを行う際、約半数が商品比較サイトなどショッピング・ポータルサイトから始めると言われる。最近ではそれに加え、ショッピング関連専門の検索エンジンを利用する人が増えつつある。

ビカム・ドット・コムはその1つ。キーワードを検索すると商品情報やレビュー、購入ページなどショッピングに関するページのみをウェブ上から抽出してくれる。商品比較サイトはそのサイトに参加する企業の商品情報しか閲覧できないが、ビカムの場合はそれにとらわれることがない。現在、32億ページ以上のショッピング関連サイトを網羅する。

ベータ版のビカム・ドット・コムは、シンプルでスッキリしたデザインです。

私が試したところでは、よけいなノイズなしで商品レビュー関連のページだけを表示するスグレモノという印象を受けました。商品購入向けの検索エンジンとして最適化されているようです。もう1つ気に入ったのが、Dynamic Suggestions という機能です。うる覚えの英単語でも、タイピングに合わせて候補の字句を表示してくれるので、日本人にとってはありがたい機能です。

商品情報に特化した検索エンジンの日本での有力候補が、8月末から正式にサービスを開始するAccelaNavi(アクセラナビ)です。 情報源は、EC向けの新ブログ検索サービス「AccelaNavi」です。

AccelaNaviは、国内のブログ記事をほぼすべて網羅することを目標にしている。具体的には、検索対象の記事数を8月末の正式版までに 5000万記事、2006年3月には1億以上の記事にする。現在は、1200万記事程度を、数時間に1回の割合でpingサーバを中心に巡回して全文をインデックス化している。正式版以降では、この頻度を10~15分に1回程度に引き上げる予定だ。

また、大きな特徴の1つは、検索ワードの部分一致が可能なN-gram方式をによって、たとえば英数字などで構成される電器製品の型番号がうろ覚えでも、最初の数文字だけで検索できる点だ。具体的な例を挙げると、パナソニックのデジタルカメラ「LUMIX」を検索するときに、「パナ LUMI FZ」と入力するだけで、絞り込んだ検索結果が表示される。

こちらも現在はベータ版です。

セールポイントとなる分野別商品検索のディレクトリーは、画面中ほどにあります。ベータ版ということで、現在は「健康食品」「ワイン」「バイク」「自動車」と4つのカテゴリーしかありません。

実際に各カテゴリーの掲載情報を見ると、中身のない情報ばかりでガッカリしました。ベター版という点を割り引いて考えても、このままでは商品購入の参考にするには、到底使い物にならないだろうというのが正直な感想です。

原因はこの検索エンジンの対象をブログに絞っていることにあります。このため検索でひっかかるのは、ただ商品名を書いただけの個人のブログばかりになってしまいます。これらのブログのほとんどは、残念ながらまともなレビューと呼べる物は載せていません。本当に商品を購入しようと思っているユーザにとっては、ノイズレベルの情報しか見つからない結果となります。

将来的にこの商品検索サービスが機能するようになるには、次の2つの条件が満たされた時でしょう。1つは、検索アルゴリズムでノイズ情報を除去することができるようになることです。もう1つは、良質な商品紹介記事を提供するブログが増えることです。そのためには、法人がビジネスとして提供しているショッピングサイトのブログ化が、一番の早道だと思います。

元々個人のブログは、ユーザとしての立場から公平中立な商品レビューを提供するという存在意義がありました。しかし、個人のブログもこれだけアフィリエイトに汚染されてくると、昔のように自分の使用経験に基づいて商品を推薦しているばかりではないというのが実態でしょう。アフィリエイトのバナーをバンバン貼っている私がいうのもおかしな話ですが....


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