社員監視時代に備え、見る角度に応じて違う映像を表示するディスプレイ発売(?)
2005年07月15日
業務時間中に社員がいかに業務とは無関係なことをやっているかという調査、いわば「さぼり実態調査」の結果が、米国で発表されました。総時間数は1日平均約2時間にも達しています。その原因のもっとも大きな割合を占めるのが、予想通りインターネットの私的利用です。 情報源は、会社員は私用ネットや雑談で1日2時間を浪費――米調査です。
米国の会社員は、私用インターネットなどで仕事をさぼっている時間が1日平均2.09時間に上るとの調査結果を、米AOL社が11日(現地時間)発表した。会社側は1日0.94時間はやむを得ないと想定して給料を支払っているが、思惑を大きく上回り、企業に年間7590億ドルの損失が発生しているという。
米サラリー・コム社と共同で、求人サイトのユーザー約1万人に、オンライン調査を実施。企業の人事部にもアンケートを行なったところ、会社側の想定と実態に1.15時間の差があり、従業員1人当たり年間5720ドルが無駄になっていると推計した。
仕事のさぼり方としては、44.7%の人が「私用インターネット」(電子メールも含む)と答え、以下は「同僚との親睦」(23.4%)、「副業」 (6.8%)、「ぼんやりする」(3.9%)などとなっている。怠業の理由は「仕事がない」(33.2%)が最も多く、「給料が少ない」(23.4%)、「同僚につられて」(14.7%)、「余暇が少ない」(12%)の順だった。
こういう統計が発表されると、管理者側も社員がパソコンで行なっている内容をチェックしようと考えてくるはずです。だからといって、ネットでのコミュニケーションがこれだけ生活に根付いてくると、スパッとパソコンの私的利用をやめることができない人もいるでしょう。そんな人にお奨めなのが、シャープから発売される「デュアルビュー液晶」です。
シャープとシャープヨーロッパ研究所は、液晶ディスプレイの視野角を制御することで、左右に異なる情報やコンテンツを“一台二役”で同時表示する「デュアルビュー液晶」を開発しました。
これにより、1つの画面で複数の利用者に最適な情報やコンテンツの提供が可能となります。2005年7月から、世界で初めて量産を開始します。
この液晶ディスプレイは、見る角度によって異なる2通りの映像を表示できるものです。上司の席から見える角度の画面には、スプレッドシート等の業務用アプリを表示しておけば、安心して私的メールをのぞいたりできることになります。
問題は、このような液晶ディプレイを会社側が支給してくる可能性がゼロだということです。したがって、何ら解決策にならないことは明らかです。
次に真面目のこの液晶モニターの使用方法を考えてみます。 シャープのホームページで載っている「想定する用途事例」は、次のようなものです。
- 「液晶マルチメディアモニター」:右画面ではテレビ放送、左画面ではインターネット画面を表示。
- 「車載用ディスプレイ」:運転手側は地図表示、助手席側はDVD映像を表示。
- 「業務用モニター」:顧客には提案資料を、販売員は内部資料を表示。
- 「広告用ディスプレイ」:右方向からの歩行者には“広告A”が見え、左方向からの歩行者には“広告B”が見える。1つのディスプレイで2つの広告表示が可能となり、設置場所を有効に活用。
どれも爆発的な需要が見込めるようには思えません。確かにプレゼンしながらアンチョコも見れる「業務用モニター」には、使えるような気もします。顧客に悟られずに、店内監視カメラの映像をモニターする場合に利用できるかもしれません。その他、顧客に隠れて当人の信用情報をチェックする場合とか。
結局この製品は、実需による売上げアップを目的としたものというよりは、液晶のシャープの技術力をアピールする話題性を狙ったと考えた方がいいように思います。
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