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ブログを社内ネットワークから締め出す企業が米国で増加中

2005年10月27日

久々の『ブログが原因で会社をクビ』シリーズの投稿です。今回解雇されたのは、米国のIT企業の開発者でした。情報源は、米国版「友達の輪」で社内事情を暴露して解雇されたバーク氏のケースです。

カリフォルニア州サニーベール在住のプログラマー、ジョイス・パーク氏は、Troutgirlという私的なブログサイトをもっていた。パーク氏は、Friendster社というオンライン ソーシャルネットワーキングというビジネスモデルを構築した会社で、ウエッブ開発の業務に就いていた。ところが、2004年の8月30日にパーク氏は、会社の上司から、ブログの内容が許容範囲を超えているという理由で解雇を告げられた。

パーク氏によると、Friendster社は、オンライン上で個人が自己紹介を行い、次々と友人を紹介していくという米国版「友達の輪」というようなサイトを運営し、仲間内の自由な自己表現を促進していた。だが、会社は、ブログについての何の規則も制定していなかったと主張した。パーク氏が、会社のサービスに関して記載した部分といえば、「Friendster社の以前のサイトは処理が遅かった」というようなもので、内容的に会社の信用を落とすものではないと反論した。

以下、この記事を書いている弁護士の鼎博之(かなえ ひろゆき)氏の解説が続きます。

米国では、人種、性別、信条、年齢など個人の能力と関係のない理由に基づく解雇は厳しく制限されるが、このような差別的な要因に基づかない限り、解雇は雇用主の自由な意思に委ねられている。

日本の労働法のように雇用主からの従業員に対する解雇について、「客観的に合理的な理由」や「社会的な相当性」は必要とされない。従って、米国では、従業員が、会社の業務について、会社名を特定できるような情報をブログに書き込んだり、ブログで会社の商品情報を書き込んだりしたという場合は、解雇を無効とすることは困難と思われる。

米国と事情が違うので、日本では即解雇という結果には結びつかないようですが、けん責等の社内処分は免れないのではないでしょうか? 日本のブロガー諸兄も、注意するに越したことはありません。 自分はブログを持っていない人でも、他人のブログにコメントすることはあるはずです。その時に会社の機密情報を書き込めば、責任を問われるのは全く同じです。

さらに、米国ではブログを読むことも規制する会社が増えています。情報源は、職場でのネット利用規制、ブログなども監視対象にです。

ロバート・メイソン氏(仮名)は、昼食時の数分間を利用して、ウェブのあちこちで投稿されるブログの最新記事を読みたいのだが、会社からは許可されていない。メイソン氏が副社長を務める金融機関では、セキュリティー・フィルターを設定し、URLに「blog」(ブログ)の文字が含まれるすべてのウェブサイト――および他の不適切なサイト――への接続を阻止している。

さらに、このような習慣は米国のビジネス界――なかでも金融サービス業 ――で一般的になりつつあると、メイソン氏は語る。メイソン氏は米国の大手銀行20行が集まって討議するプライバシー団体の一員だ。「私が理解する限り、私の勤める会社が取るブログ排斥の立場は、業界では当然のようになっている」と、メイソン氏は述べる。

あらゆるブログをフィルターではじこうとしても、もれなく阻止できるわけではない(事実、会社に設置されたフィルターにすべてが引っかかるわけではないと、メイソン氏は語る)。しかし、大部分のブログへのアクセスを阻止する技術はかなり一般的になっている。簡単なURLフィルターやコンテンツ・スキャナーのインストールから、IPアドレスのブラックリスト作成まで、ブログのコンテンツを閉め出す方法は無数にある。

この記事では社員がブログを閲覧することを禁止しているように、読み取れます。会社の本当の狙いは、業務時間中に社員がブログを書くことを禁止することにあります。そのためブログにアクセスできない設定を行ったため、見ることだけもできなくなってしまったわけです。目的は、社員の書き込みによって機密情報が漏れることを防ぐためです。

一方、ビジネスブログを有効なマーケティング・ツールとして、正式に導入する企業も増えています。ユーザには自社のブログをもっと見てもらいたいと考えている企業が、社員には見ることを禁止するといった、皮肉な現象が起きつつあります。

日本でも会社でブログを見ることが禁止されると、私のようなブログは大きな打撃を蒙ることになります。ユーザのアクセスログを調べると、私のブログへのアクセスはウィークデイの昼間に集中しています。ほとんどがオフィスのPCからのアクセスだと思っていいでしょう。

ブログのアクセスを禁止するには、色々な方法があります。最も単純なのが、この記事で紹介されている、「URLにblogの文字が含まれる」ものをフィルタリングするという方法です。このフィルタリングを回避するには、URLからblogの文字をはずせば済む話です。

私の場合は、ドメイン直下型にすれば、www.planbiz.info となります。plan、biz、info の文字列が並んだURLは、ビジネスマンが業務中に閲覧するに相応しいサイトのURLとなるはずです(たぶん)。会社としても、この中のどの文字もフィルタリングはできないでしょう。

また、ここまでブログが普及してくると、近い将来個人のHPのほとんどがブログになるのではないでしょうか? そうなれば、ことさらブログを名乗る意味もなくなってきます。URLにblogがついていたりすると、逆にこっ恥ずかしさを感じる今日この頃でもあります。そろそろURLを変更する時期かもしれません。


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