ファーストリテイリング元副社長澤田貴司氏と前社長玉塚元一氏が共同事業
2005年10月28日
ファーストリテイリングの元幹部2人が共同で事業を始めることになりました。澤田貴司・元副社長と玉塚元一・前社長の2人です。自らの意志でファーストリテイリングの社長になることを断った澤田氏と、自らの意志に反して社長を追われた玉塚氏という、組み合わせになります。 情報源は、『「ユニクロ」元首脳の2人、企業再生事業でタッグ――専門会社を設立』(2005年10月28日 日本経済新聞 朝刊 13面)です。
新会社の社名は「刷新する」の意味を持つリヴァンプ(東京・渋谷)。資本金1億円を沢田、玉塚両氏が折半出資し、共同代表に就任した。経営再建を迫られた企業や、潜在的な実力を発揮できていない企業からの委託を受け、再生や経営改革のプランを立案するとともに、リヴァンプの再生チームが経営陣として参画し、プラン実現に責任を持つ。
資金が必要な場合には案件ごとに最適な資金提供者と組む「プロジェクトファイナンス型」の再生スキームを採る。リヴァンプは計画策定の手数料や、ストックオプション(株式購入権)など企業価値向上の一部を受け取る形で収益を得る。
沢田氏はキアコンのように特定の投資家から資金拠出を受けるファンドの形態では、短期に大きなリターンを求められ、長期的成長戦略を描く支援先の期待に応えられないと判断した。
既にキアコンのHPは、本日(10月28日)付の取引先に向けた『株式会社KIACON 業務終了のお知らせ』があるだけの状態になっています。キアコンの取り組んでいた事業の1つが、米国の大手アイスクリームチェーン「コールド・ストーン・クリマリー(CSC)」との合弁事業です(ダイエー再建を逃したキアコン澤田貴司社長が狙う高級アイスクリーム店です。
この1号店が11月3日に六本ヒルズに開店する予定です。オープンを1週間後に控えての突然のキアコンの解散ということになります。これとは何か関係があるのか? と勘ぐりたくなるところです。しかし、CSCの会社概要には、『代表取締役会長・CEO 澤田貴司』の名前は残っています。澤田氏は、同社と新会社のリヴァンプの代表を当分の間は兼ねるということでしょうか? 今のところ事情はよく分かりません。
一方、玉塚元一氏はこの9月に、ブロードバンドタワーの非常勤取締役に就任したばかりです(玉塚元一ファーストリテイリング前社長と元久存武富士前社長の転身先)。率直にいって、ブロードバンド配信ビジネスを手掛ける会社の非常勤の社外取締役は、玉塚氏がメインで活躍する場とは思っていませんでした。したがって、リヴァンプという会社の共同代表に就任することには、意外感はありません。
考えて見れば、2人が新聞記事として大々的に取りあげられるのは、ファーストリテイリングのOBという肩書きがあってのことです。いつまでも「昔の名前」だけやっていけるほど、ビジネスの世界は甘いものではないでしょう。新会社がどの程度の実績をあげられるのか、引き続き注目していきたいと思います。
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