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巨人マイクロソフトに挑戦する日の丸ソフト ACCESSとソースネクスト

2006年01月16日

世界に先駆けて第三世代携帯電話を普及させ、その技術力で世界制覇を目論んだのが日本の携帯ベンダーでした。しかし、携帯キャリアや端末メーカーの国際競争力が、向上する兆しは見られません。むしろ、番号ポータービリティ(MNP)の導入や海外メーカーの本格参入によって、勝ち組、負け組み色分けが鮮明になり、業界再編が加速することが予想されています。

このような日本の携帯業界の中で、一人気を吐いているのが、iモード向けの携帯ブラウザ(NetFront)で国内市場を制覇したACCESSです。同社は、本格的な海外展開を目指して、破格の資金調達と大型買収を実施しました。情報源は、『“敵”はマイクロソフト-買収資金は年商の5倍 ACCESSの大冒険』(2006年1月14日 週刊東洋経済 52~54ページ)です。

ホリエモンがニッポン放送買収のために発行したMSCB(転換価格の修正条項付き転換社債)。その同じMSCBをライブドアの4カ月後に発行したのが、ACCESSである。発行総額500億円。同社の直近期の売り上げは113億円だから、年商の5倍のカネを資本市場から調達することになる。

当初明かされなかった巨額の資金調達の使途は、米国パームソース社の買収でした。

パームソースは、PDA(携帯情報端末)の最大手、パーム社から分離されたOSメーカー。直近の売り上げは84億円、営業利益は12億円の赤字。株価は10~11ドルだったが、ACCESSは1株18.5ドルで買収した(総額381億円)。実に8割ものプレミアム。アナリストは「資金調達の額に驚き、買収価格の高さにさらに驚いた」と振り返る。

パームソース買収の目的は、マイクロソフトからの潜在的な脅威に備えるためです。マイクロソフトの携帯用OS(ウィンドウズモバイル)の搭載端末台数は、ACCESSの10分の1程度の規模しかないので、現状では脅威というほどではありません。

しかし、ACCESSの荒川亨社長は、近い将来マイクロソフトが携帯OS市場を強化してくることは必至と考えました。そうなれば現在圧倒的シェアを誇る同社のブラウザ NetFront と言えども、将来も安泰とは限りません。

マイクロソフトが、PCブラウザで Netscape を駆逐したようなことが、携帯ブラウザで起こる可能性は決して低くないでしょう。そのため、パームソースの技術力を獲得して、ACCESS自身がOS市場に参入する戦略を選んだのです。

500億円の投資はACCESSにとって、できうるかぎり、ぎりぎり最大限の防御であり、攻撃なのだ。「敵」が本気になる前に、包括契約を結んだサムスンなど世界的企業の要求に120%応え、揺るぎない信頼と強固な顧客基盤を築いておきたい。パームソースのソフトとマンパワーは不可欠だった。

マイクロソフトの直近の営業利益は145億ドル。倍々ゲームとはいえ、ACCESSの営業利益は05年度の予想で40億円程度。だが、ACCESSの株価は反転し、昨年5月の底値から約60%も上げた。相場は必ずしも挑戦者の「負け」を予感しているわけでもなさそうだ。

また、マイクロソフトの牙城であるPC向けソフト市場で、米国進出を狙う日本のメーカーがあります。1,980円の激安ソフトを武器に、日本市場で急成長を続けるソースネクストです。 情報源は、ソースネクスト、格安「19.99ドルソフト」で米上陸です。

パソコンソフト販売国内最大手のソースネクスト(東京都港区)が、世界最大手の流通業・米ウォルマートや米家電量販大手・ベストバイなど複数の量販店ルートで格安ソフトの販売を計画している。まず、2006年度中に、日本語版ソフト1~2本を英語版にしたソフトを全米で売り出したい考えだ。

米国で販売するソフトは、同社の“ドル箱”ソフトであるタイピングソフト「特打(とくうち)」シリーズ、携帯電話のデータ管理ソフト「携快電話」シリーズを英語版にする案を軸に準備に入っている。また、販売ルートはウォルマートやベストバイなど複数の量販店と調整を進めている。

米国でのパソコンソフト販売は、店頭で売るパッケージソフトから、インターネット上からダウンロードする方式に移行しており、量販店を通じたソースネクストの販売戦略が米国で浸透するかどうかが注目される。

日本市場では、ソースネクストがパワーポイント互換の『超五感プレゼン』icon(「互換」とネーミングしないところがミソか?)を1,980円で発売しました。迎え撃つマイクロソフトは、7,980円の期間限定のトライアル版のパワーポイントで対抗です。まさに両社が正面で激突を始めたのが、日本の状況です。

一方米国進出では、ソースネクストは『特打』iconと、『携快電話』iconで参入を狙うなど、まずは自社の最も競争力のある分野で戦いを挑みます。販売チャネルでも、日本同様に低価格ソフトに強い量販店を中心に展開します。敵地では最初から正面対決は避ける戦略でしょう。

打倒マイクロソフトのために、米国のソフト会社を買収したのがACCESSだとすれば、あくまでも日本と同じ独自手法を貫くのがソースネクストと言えそうです。日本のソフト業界の勝ち組として、両社の健闘に期待しましょう。


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