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リヴァンプ玉塚元一氏ロッテリアCEO就任で、トークツは澤田貴司社長?

2006年01月22日

企業再生専門会社リヴァンプ代表の玉塚元一氏が、ロッテリアの最高経営責任者に就任することが明らかになりました。 情報源は、『ロッテリアCEOに玉塚氏、リヴァンプが株過半数取得、3~5年で経営再建』(2006年1月21日 日本経済新聞 朝刊 12面)です。

リヴァンプは資本提携構想を一気に深め、社長と執行役員も派遣するほか、株の議決権の過半数を譲り受け、経営の主導権を握る。3~5年と期間を区切って経営を再建する計画で、親会社のロッテからいったん独立した体制が鮮明になる。

今回、16日付でCEO兼会長に玉塚氏、代表取締役社長兼最高執行責任者(COO)に篠崎真吾氏(43)、社外取締役に沢田貴司氏(48)とリヴァンプ幹部三人を経営陣として迎えた。重光武雄ロッテリア社長と副社長で実質的経営者だった重光昭夫氏(50)は取締役にはとどまるが、事実上、経営から退く。

昨年末に放送された、テレビ東京のワールドビジネスサテライト(WBS)の中で、リヴァンプを創業した澤田貴司氏と玉塚元一氏の2人の活躍ぶりが取り上げられていました。全く対等の立場の共同経営者としてリヴァンプの経営にあたる2人ですが、玉塚氏がロッテリアを、澤田氏がマンション開発のフージャースコーポレーションを主として担当するといった、役割分担ができていたようです。

したがって、玉塚氏がロッテリアのCEOに就任するという今回の発表には、それほどの意外感はありません。番組では、両人が各々の担当会社の現場を訪れて、社員と打ち合わせを行う模様が放送されていました。

ロッテリア、フュージャースとも、まだクライアント企業との意見のすり合わせの段階で、これといったアイデアが披露されるということもありませんでした。例え、秘策があったとしても、テレビ収録中に手の内を明かすことはないでしょうし。。。

実は、私がリヴァンプ関連で今月中にも動きがあると予想していたのは、第3号案件のトークツの方でした。 情報源は、『ユニクロ元幹部の企業再生会社、靴卸大手を買収』(2005年12月21日 日本経済新聞 朝刊 14面)です。

ユニクロ元幹部が設立した企業再生会社のリヴァンプ(東京・渋谷)とゴールドマン・サックス証券は共同で、靴卸大手のトークツ(東京・台東)を買収する。来年1月に社長と非常勤の取締役を派遣。ユニクロのノウハウを生かして商品の企画・開発力を強化し、売り上げの回復を目指す。将来の株式公開も視野に入れている。

リヴァンプとゴールドマンは15億円ずつ出資し来年1月に受け皿会社を設立、トークツグループの卸売事業(売上高220億円)とそれに携わる全従業員を譲り受ける。譲渡価格は50億円程度とみられ、不足分は銀行融資などで補う。旧トークツは整理する。

トークツの社長には、澤田氏が就任するのでしょうか? それとも、ゴールドマン側が探してきた他の人間になるのでしょうか? 私がリヴァンプによるトークツの再建に注目する理由は、2つあります。

トークツは靴卸業界売上2位の規模とはいえ、卸売という中間流通業者の将来性が厳しいのは、この業界も例外ではありません。そこでリヴァンプの支援を得ることにより、製造小売り(SPA: Speciality store retailer of private label apparel)に乗り出すという噂が囁かれています。 情報源は、『リヴァンプ、卸大手トークツを買収――靴SPA展開も視野、商品企画力高く評価』(2005年12月23日 日経流通新聞MJ 6面)です。

リヴァンプの支援のもと「トークツは商品企画力を生かしてSPAに進出するのでは」との見方が靴業界では有力だ。同業でもエービーシー・マートが2000年に卸から小売りに転換。06年2月期末には店舗網が245店と6年前の8倍になる。

沢田氏と玉塚元一氏がユニクロで培ったSPAのノウハウをトークツの企画開発力と結びつける余地はある。ただ沢田氏は「ビジネスは理屈通りには進まない。よく業界を勉強してから戦略を固める」と言葉を濁す。

「小売り進出は一気に拡大しなければならない」のが鉄則。ABCマートの場合も2000年に150億円だった卸売上高が現在は数億円。卸と小売りを兼業すると競合によって卸売先の専門店が離れていくリスクを伴うからだ。沢田氏の慎重さの背景にはこうした事情もあるようだ。

この観測記事の通りに展開すれば、澤田、玉塚両氏がファーストリテイリング(FR)時代に培った、ビジネス・ノウハウが十分に活用できることになります。ロッテリアのファーストフード業界、フュージャースのマンション販売業界よりは、靴の製造小売がFRのアパレル業界に近い性格であることも確かです。

両氏の古巣であるファーストリテリングの動きを考えると、もう1つ面白そうな話があります。

柳井正会長兼社長はアパレル関連業種として靴専門店に強い意欲を持つ。今春には中堅チェーンのワンゾーン(東京・大田)を買収。外部人材の獲得に力を入れ、商品企画力の蓄積を急いでいる。沢田、玉塚両氏がファストリと競い合う構図となれば靴業界の再編を一段と促すことにもなりそうだ。

2010年に売上高1兆円の目標を掲げているが、ファーストリテイリングの柳井正会長です。そのための手段として加速化を測っているのがM&A戦略で、その一環として買収されたのが、ワンゾーンです。

率直に言ってワンゾーンの買収そのものは、1兆円構想の一翼を担うには小粒な印象を与えます。ワンゾーンに不足しているが商品企画力で、商品企画力に優れているのがトークツです。単純に考えると、両社が一緒になると成功するようにも見えてきます。

トークツが企画したものを中国で委託生産し、ワンゾーンのチャネルで売るという図式は、まさにファーストリテリングのSPAモデルと同じで、合理的な解決策のようにも思えます。このプロジェクトで、柳井、澤田、玉塚の3氏が再び手を結ぶという結末は、ビジネスストリーとしてもキレイに収まるのですが。。。


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