クールビズで夏場の需要減退が予想されるネクタイ業界に朗報か(?)
2006年02月27日
景気が本格的に回復した影響でしょうか、衣服関係の消費支出が伸びています。 情報源は、『被服支出、14年ぶり増、クール・ウォームビズで――05年家計調査』(2006年2月3日 日経流通新聞MJ 4面)です。
総務省がまとめた2005年の家計調査(勤労者世帯)によると、「被服履物」が前年比0.7%増の1万4,998円となり、1991年以来14年ぶりに増加した。夏場のクールビズや厳冬による重衣料の販売増などが全体の水準を押し上げた。
当然アパレル業界関係者は大喜びでしょう。この業界全体を潤す好景気の蚊帳の外に一人いるのが、ネクタイメーカーです。 情報源は、『クールビズにネクタイを――業界団体展示会、巻き返しへ知恵絞る』(2006年1月27日 日経流通新聞MJ 6面)です。
ネクタイメーカーの業界団体、日本ネクタイ組合連合会(東京・中央、小堀剛会長)が、今夏のクールビズ商戦に対抗する商品を集めた展示会を開いた。政府が提唱するクールビズ元年となった昨年は体制が整わず、6―9月の売上高は業界全体で前の年より約1割減った。今年は涼しさを訴えるなど工夫を凝らした新商品を起爆剤に巻き返しを図る。
クールビズ2年目の今年の夏は、ネクタイ業界にとっては昨年以上の厳しいものになる可能性も大です。そういった危機感から業界をあげて早目の対策を打とういうのが、今回の展示会の狙いです。ネクタイの需要を増やすための手段は、簡単に言えば次の3通りでしょう。
1つは、「クールビズ=ノーネクタイ」というイメージを払拭することです。ありそうな作戦は、ネクタイ着用はビジネスマナーの基本であることを訴えかけることでしょう。亜流としては、「モテおやじは、やっぱりネクタイ」のようなキャンペーンも考えられます。
しかし、首相自らがノーネクタイで執務しているのですから、ノーネクタイ受容へ傾き始めた社会全体の動きを食い止めるのは、かなり難しいことになりそうです。
2つ目は、クールビズのコンセプトに沿ったネクタイの開発です。今回の展示会でも、素材に麻を使った見た目や触感で涼しさを訴求する製品が登場しています。しかし、これも問題の根本的な解決策になるとは期待できません。そもそも夏場のネクタイ着用が暑っ苦しいのは、クビ元を締め付けているからです。どんなに涼しげに見えるネクタイが開発されても、本人の不快感は一向に改善されません。
最後は、ネクタイの機能の見直しです。ネクタイにはファッション性以外には、これといった機能はありません。私は、たまにネクタイで眼鏡のレンズを拭いたりしますが、どうしてもネクタイで拭きたいという強い願望はありません。そこで、どうしても画期的な新製品が必要となります。例えば、こんなのはどうでしょうか? 情報源は、英ブランドからiPod対応ネクタイ登場!です。
英ロンドンのおしゃれシャツブランド、Thomas Pink が、なんとiPod対応ネクタイ(!?)を発売した。その名も「Commuter Tie(通勤ネクタイ)」。このネクタイ、裏にポケットがあって、そこにiPod nanoなどのMP3プレーヤーを収納できる。
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【オモテ】
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【ウ ラ】
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上着を着ない夏場であれば、iPod をネクタイでクビからぶら下げる「必然性」があります。爽快なハワイアンでも聴けば、暑さも軽減されることでしょう(たぶん)。しかし、携帯音楽プレーヤーが普及したとは言え、ここから生まれるネクタイの新規需要はたかが知れています。iPod用以外のバリエーションが必要でしょう。
例えば、裏が名刺入れや定期券入れになっているネクタイはどうでしょうか? 接触型のSUICAを入れたままで改札を通るには、かなりの前傾姿勢を強いられることになりますが、決して無理ではないはずです。携帯電話でネクタイに入りそうなのは、ドコモのpreminiぐらいでしょうか。それでもかなりかさばりそうですが。。。
色々なアイデアはあるのですが、どれも冗談の域を出ません。真面目な話をすれば、今年の夏もネクタイ業界にとっては厳しいものになることを予想します。
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