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オープン懸賞上限額撤廃でペプシ「2010年宇宙の旅」キャンペーンを期待

2006年03月08日

企業が実施する懸賞キャンペーンには、クローズドとオープンの2種類があります。クローズド懸賞は、特定商品の購入やサイトの訪問を条件にするため、マストバイ(must buy)型キャンペーンと呼ばれます。一方、オープン懸賞には誰でも応募可能です。そのオープン懸賞の上限金額がなくなりそうです。 情報源は、『公取委、オープン懸賞、上限撤廃、高額の実施例少なく』(2006年3月6日 日経流通新聞MJ 4面)です。

公正取引委員会は商品を購入しなくても応募できるオープン懸賞の上限金額規制を撤廃する。上限金額は規制スタート時の1971年に100万円だったが、96年に物価上昇を考慮して1,000万円に引き上げられた。ただ、上限金額に近い高額懸賞を実施する例がほとんどないため、特別な規制は必要ないと判断した。

オープン懸賞は商品の購入を伴わず、広告主がクイズやくじなどをだしてはがきなどで受け付ける形式。景品表示法で規制されるのは商品購入などの取引に付随して提供される景品類で、オープン懸賞は該当しない。過大な金銭、物品で不公正に消費者を勧誘することを防ぐため、独占禁止法に基づき特定の業種ごとに違反行為を示す「特殊指定」としてきた。

公取委では関連業界などに広く意見を求めた上で、早ければ5月にも指定を廃止する。

この記事で注目するのは、「上限金額(1,000万円)に近い高額懸賞を実施する例がほとんどない」という部分で、実施例がゼロとは言っていないところです。私が知る限りでも、1,000万円のキャンペーンがありました。1998年にサントリーが実施した『2001 SPACE TOURS PEPSI』キャンペーンです。

これは、スタンリー・キューブリックの名作『2001年宇宙の旅』にあやかって、3年後の2001年にオープン懸賞当選者5名に、宇宙旅行の旅をプレゼントする内容でした。宇宙旅行とは銘打っていますが、正確には米国製の宇宙船(?)に2~3時間乗って、高度100kmの上空から地球を眺める程度の内容です。

この懸賞への応募総数は、63万通を超えました。但し、2001年から5年経過した現在でも、プレゼント当選者が実際に宇宙旅行に言ったという話は、聞いたことがありません。もし、プレゼントが実施されているとしたら、サントリーでも大々的にPRしているはずです。おそらく、諸般の事情により、ずっと延期になっているのでしょう。

この宇宙旅行にかかる費用は、当時の金額で98,000ドルです。したがって日本円にすると、懸賞上限金額の1,000万円を超過することが予想されたので、超過分は当選者が自己負担する条件がついていました。なお、宇宙旅行が実施されない場合は、代わりに1,000万円がプレゼントされるような話もあったように記憶しています。もしかしたら当選した人は、1,000万をすでにゲットしているのかもしれません。

元々ペプシは、高額商品のオープン懸賞を重要なプロモーション戦略の1つと考えていた会社です。1996年に上限金額が1,000万円に増額された時にも、先陣を切って『シボレー・コルベット・プレゼント』を実施して、マスコミの話題を集めたものです。このプレゼントの当選者(1名)には、実車がちゃんと引き渡されています。なお、このプレゼントを実施した当時のペプシは、米国ペプシコ社の日本支店という位置づけで、その後日本国内の営業権がサントリーに売却されることになります。

さて、『2001年宇宙の旅』には『2010年』という続編があります。高額商品懸賞を得意とするペプシには、今回の上限金額が撤廃される機会に、再度『2010 SPACE TOURS PEPSI』に挑戦してもらいたいところです。

元ライブドアの榎本大輔氏のように、23億円を払って宇宙旅行に行ける日本人も出てきました。しかし、まさに天文学的な金額を払える人間は、そうそういるとは思えません。太っ腹なペプシのプレゼントに期待しましょう。JTBの宇宙旅行メニューの中の、本格宇宙飛行(起動飛行)【$2,000万(約24億円)】は無理としても、宇宙体験旅行(弾道飛行)【$102,000(約1,224万円)】程度は、この際奮発してもらいたいものです。

榎本氏にともに宇宙旅行への熱い夢を語っていたのが、今や小菅拘置所の住人となってしまったホリエモンです。膨大な損害賠償訴訟も予想される身になっては、自費でもアメックスのポイントでも、もはや宇宙旅行を実現することはできないでしょう。せめてぺプシの懸賞で、夢をつなぎとめましょう。


【追記】 榎本大輔氏の宇宙旅行が正式に承認されました。今年の9月の出発予定です。


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