ベストセラーの邦訳登場で「フラット化する世界」はビジネスキーワードに
2006年05月26日
本日、トーマス・フリードマンのベストセラー"The World Is Flat: A Brief History of the Twenty-first Century"の邦訳『フラット化する世界』が、日本経済新聞社より発売されました。 ピュリツァー賞を3度受賞した実績を持つフリードマンが著した原著は、2005年4月の初版発売以来その売れ行きは衰えることなく、1年以上経過した現在でもNew York Times のベストセラーランキング(Hardcover Nonfiction 部門)の5位を占めています。
| フラット化する世界(上) | |
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| フラット化する世界(下) | |
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同書のアマゾンでの紹介は、次のようになっています。
The World Is Flat――世界は「フラット」になった。この言葉の意味を理解しなければ、これからの企業や個人が生き延びることはできません。ITの飛躍的発展はインドや中国にグローバルな競争力を与え、その結果、先進国の仕事は次々に奪われています。その一方、知識やアイディアが共有されることにより、あらゆる場所でイノベーションが起きています。
競争とイノベーションの新時代を、われわれはどう生き抜けばいいのか? Google、ウォルマート、デルなど「世界のフラット化」を成功に結びつけている実例を多数紹介しながら、21世紀の繁栄の条件を示します。
この本の核心である「グローバル化時代に必要とされるイノベーション」というコンセプトに注目するビジネスリーダーも、既に日本でも現れています。例えば日本IBMの中期戦略も、「世界のフラット化」のコア・コンセプトをベースにしたものです。情報源は、日本IBM大歳社長、顧客の「イノベーション」を加速する中期戦略「Challenge 2008」打ち出すです。
日本アイ・ビー・エムは2月2日、都内のオフィスでプレスブリーフィングを行い、イノベーションを柱に据えた3カ年の中期戦略「Challenge 2008」を説明した。
大歳卓麻社長は、「BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の台頭やインターネットの浸透によって世界は急速にフラット化している。それは機会であると同時に、突然競合が現れるというリスクでもあり、企業や国家に課題を突きつけている」とし、イノベーションの重要性を強調した。
この他にも「世界のフラット化」という言葉を使うと、上手く説明ができる事象も多いものです。例えば、昨日読んだ新聞にもこんなコラムがありました。情報源は、『「端っこ」つなぐマーケティング――対極の視点が新市場創造』(2006年5月24日 日経産業新聞 5面)です。
インターネットは地域の端っこもつないでしまった。インドでは「オンライン家庭教師」市場の売り上げが2005年に約11億7000万円だが、その80%が米国対象だ。米国人教師よりも時給が安く、数学や理科に秀でているインド人教師が人気というわけである。
ポーランドの山村はレース編みのセクシー下着で世界とつながった。200年以上前から結婚式の帽子、祭壇の敷物などを編んできた伝統技術を生かした。
日本語版の出版を機会に、「世界のフラット化」がビジネス界の流行語(buzzword)化する可能性もありそうです。本書は、上下巻合わせると800ページを超える大著になりますが、思い切って挑戦してみてはいかかでしょうか。なお、実際に本書を翻訳された伏見威蕃氏のブログにも、詳しい情報が載っています。
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