やっぱり釈然としないベッカムのフリーキックに対するオウンゴール判定
2006年06月12日
今投稿するとしたら、ワールドカップの話題は外せません。そこで、私が個人的に気になったベッカムのフリーキックを巡る判定に関して投稿します。大きな論争を呼んでるものではありませんので、あくまでも個人的な関心事項です。 情報源は、“ベッカム弾”正式にオウンゴールと認定です。
国際サッカー連盟(FIFA)は11日、イングランドがパラグアイを1-0で下した10日の試合の得点をパラグアイDFガマーラ(パルメイラス)によるオウンゴールと正式確認した。
イングランド代表MFベッカム(Rマドリード)のFKがガマーラの頭に当たってイン。ガマーラは「接触は小さく、それがボールの方向を変えたとは思わない」と発言したが、FIFAの技術研究グループは得点の場面を再調査し、オウンゴールと認定した。
確認されたオウンゴールの判定は、FIFAが最新のIT技術を利用して厳密に下した結果ですので、今後覆る可能性はまったくないでしょう。ガマーラ選手には気の毒ですが。FIFA、「オウンゴール」を判断するコンピュータ技術を採用です。
FIFA(国際サッカー連盟)は現地時間9日開幕のワールドカップで、オウンゴールか否かを判断するために初めてコンピュータ技術を採用する。
FIFAテクニカルスタディグループ(TSG)責任者のホルガー・オジェック氏が6月8日記者団に語ったところによれば、今大会で初めて、不明瞭なゴールはすべて、13人のTSGメンバー全員がノートPCにダウンロードした詳細なテクニカル画像を閲覧することになった。
閲覧後、TSGは出来るだけ早く判断を下すことが可能になる。
「オウンゴールとなる条件について明確な定義が欠けているようであり、これまでの試合では、判断が分かれていた」と同氏は記者会見で語った。
「公正さと前向きなアプローチに基づき、疑わしい場合は、常に攻撃者に有利な審判を下すべきだ」(同氏)
また、UEFA(欧州サッカー連盟)のテクニカルディレクターでTSGのメンバー、アンディ・ロクスバーグ氏は次のように語った。「(TSGの)メンバーがドイツ国内のどこにいても、各自のノートPCに問題のゴール画像が送られ、TSG全体としての判断が迅速に下される」「仮にそのゴールの審判が誤っていた場合は、少なくとも翌日には訂正される」
私が気になったのは、これに続く「オウンゴールに関するガイドライン」の部分です。
FIFAは1997年にオウンゴールに関する新たな規則を設けた。ロクスバーグ氏によれば、「オウンゴールの条件――あるいは公式にどの選手の得点にするかに関する条件――について、3つの明確なガイドラインがある」という。
- ゴールエリア内のシュートが偶然に味方に当たって敵のゴールに入った場合、このゴールは最初にターゲットに向けてボールを蹴った選手が得点者と認められる
- ゴールエリア内で蹴られたボールを意図的に方向転換して敵のゴールに入れた場合は、方向転換した選手を得点者と認める
- ゴールをそれたボールが、味方または敵の選手によって方向転換されてゴールに入った場合は、方向転換した選手の得点と判断される
「つまり、味方――あるいは敵――の選手の足をかすめた程度でゴールに入った場合、得点者は最初にシュートを意図した選手となる。選手に当たったことで明らかにボールの方向が転換した場合は、オウンゴールまたはボールの当たった味方選手の得点となる」(ロクスバーグ氏)
問題のフリーキックの場合は、1番目の条件に当てはまればベッカムのゴールと認められたはずです。しかし、1番目の条件をよく読むとここだけ「味方にに当たって」という限定がついています。今回のように敵のディフェンダーに当たった場合は、除外されてしまします。
3番目の「ゴールをそれたボール」という条件も、今回はあてはまらないでしょう。私の目にはボールは明らかにゴールに向かっていました。例え誰もさわらなかったとしても、そのままゴールマウスに吸い込まれていたように見えたからです。
結果として残った2番目の条件が当てはまり、オウンゴールの判定が確認されたのだと考えられます。この条件を文字通り解釈すれば、ガマーラ選手が「意図的に方向転換」したことになります。
そうは言っても、やはり釈然としない思いが残ります。1番目の条件は「偶然に味方に当たって」ではなく、「偶然に味方または敵の選手に当たって」と定めるのが正しいガイドラインではないでしょうか? ガイドラインが変われば、ベッカムのゴールとして認められるはずです。
なんでこの条件だけ「味方」に限定されているのでしょうか? 敵のチームに当たった場合にオウンゴールにしておかないと、失点が目立たなくなって八百長行為が横行するとでも、考えてのことでしょうか?
最新のシステムを導入しても、最終的に判断するのは人間です。もし、このフリーキックを蹴ったのがベッカムではなく、今大会で最多ゴールの記録がかかっているブラジルのロナウドだったら、結果はどうなっていたのでしょうか? ロナウドのゴールと認められたに違いないと考えたりするのは、私の邪推でしょうか?
★恐縮ですが、『人気ブログランキング』を クリック してください。
| 世紀の誤審 オリンピックからW杯まで | |
![]() | 生島 淳 光文社 2004-07-16 売り上げランキング : 10323 おすすめ平均 ![]() 得意分野だけに絞れば良いのに 誤審の構造問題 為になります。Amazonで詳しく見る by G-Tools |
| スポーツルールはなぜ不公平か | |
![]() | 生島 淳 新潮社 2003-07 売り上げランキング : 163110 おすすめ平均 ![]() 誰もが変だと思っていたことAmazonで詳しく見る by G-Tools |
| サッカーが世界を解明する | |
![]() | フランクリン フォア Franklin Foer 伊達 淳 白水社 2006-05 売り上げランキング : 369 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
| W杯ビジネス30年戦争 | |
![]() | 田崎 健太 新潮社 2006-05-30 売り上げランキング : 15787 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
| 感動! ブラジルサッカー | |
![]() | 藤原 清美 講談社 2006-05-19 売り上げランキング : 64717 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
| 世界の作家32人によるワールドカップ教室 | |
![]() | マット ウェイランド ショーン ウィルシー Matt Weiland 白水社 2006-05 売り上げランキング : 55737 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
| アディダスVSプーマ もうひとつの代理戦争 | |
![]() | バーバラ・スミット 宮本 俊夫 ランダムハウス講談社 2006-05-25 売り上げランキング : 251 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
| マラドーナ!―永遠のサッカー少年“ディエゴ”が話すのを聞いた | |
![]() | マルセロ ガントマン アンドレス ブルゴ Marcelo Gantman 現代企画室 2006-05 売り上げランキング : 18159 Amazonで詳しく見る by G-Tools |


得意分野だけに絞れば良いのに







