日本ではテレビ局の天敵となってしまったYouTubeの「ちょっといい話」
2006年08月18日
仕事が楽な割には高給をもらっていると羨ましがられることの多いテレビ局の社員の中で、今年に入って急に忙しくなった人たちがいます。ネット上の違法投稿、出品をチェックするライツ管理部門の社員です。彼らは一日中パソコン画面を睨む作業を強いられるため、目の疲労と腰痛を訴えています。情報源は、『TV局大わらわ――競売サイトに違法コピー』(日経産業新聞 2006年8月17日 16面)です。
出社してすぐにパソコン画面に向かうと、検索サイトで人気番組やアナウンサーの名前を入力。リンク先を丹念にたどる。視聴者からの情報提供がメールで多数寄せられており、この確認作業も欠かせない。
行き着く先の大半はヤフーの競売サイト「Yahoo!オークション」か、米国の映像投稿サイト「YouTube」。著作・著作隣接権侵害が最も横行する現場だ。
(YouTubeの場合は)愉快犯的な投稿が多いため、DVD違法販売のような金銭的な直接被害はないが、出演者や広告主からの苦情が想定され、野放しにはできない状況。しかも1日当たりの投稿件数が6万本を超すユーチューブの2割以上は日本のテレビ番組からの権利侵害映像とみられている。
放送局の担当者は違法映像のリストを作成し、サイト運営者にメールで通報する。「毎日の繰り返しで信頼関係ができている」(テレビ朝日ライツ推進部の菊池満士担当副部長)ため、すぐに問題の出品・投稿は削除されるが、対応できているのは氷山の一角だ。
日本ではマイナス面が目立ってきたYouTubeですが、使い方さえ誤らなければ、ほのぼのとしたエピソードを提供してくれる可能性もあります。情報源は、YouTubeで人気の“おじいちゃんビデオ”です。
人気のオンラインホームビデオサイトYouTubeに、意外なスターが現れた――英国の70代のやもめ男性だ。彼の慎ましく穏やかな話しぶりが、若者が集まるWebサイトでユーザーの心をつかんだのだ。
ピーターさんは1週間ほど前、自分が生まれた年にちなんだ「geriatric1927」というユーザー名で最初のビデオをYouTubeに投稿した。彼はこれに「初めての挑戦」というタイトルを付けた。
「老人の愚痴と不平」と書かれた画面とブルースで始まるこのビデオクリップの中で、ピーターさんは自分がどういう経緯でYouTubeに夢中になったのかを話している。
「YouTubeはあなたがた若者たちが作った素晴らしいビデオを見られるすてきな場所だ。そこで自分でもやってみようと思った」とピーターさんは花柄の壁紙と家族の写真を背景に座って話している。
これがその「first try」と名付けらた最初の投稿です。
peter氏の素晴らしいところは、YouTubeが若者中心のコミュニティであることを知った上で参加したところです。日本でも増えつつあるシニア向けサイトで満足しているようでは、新しい発見もなかったことでしょう。
正直な私の感想では、peter氏のビデオはそれほど面白い内容とは思えませんでした。それでも、peter氏のビデオは若者の間で大人気となります。
彼はその後、5本のビデオをYouTubeの自分のページ(www.youtube.com/profile?user=geriatric1927)に投稿した(訳注:15日の時点では合計9本が投稿されている)。視聴回数は約7万9,000回、購読者は6,500人と、YouTubeの過去1週間の購読者数ランキングでトップに立った。
ピーターさんは自分の人生、戦争の怖さ、警察の意地悪さについて語っている。彼はこのビデオで、テクノロジーが若い世代のためだけのものではないことを証明したとして多くの人から賞賛された。
「あなたくらいの世代の人が、人生についての見解を公開することを決断したのは素晴らしい。もっとたくさんの年長の人たちが同じことをしないのは残念だ」とあるユーザーはコメントしている。
「わたしにはおじいちゃんがいないけど、もし選べるなら、あなたにおじいちゃんになってもらいたい」。別のユーザーはこのようなコメントを寄せている。
おそらくpeter氏の投稿が人気になったのは、その内容そのものよりも、70代の独居老人が投稿した行為そのものが評判になったからでしょう。peter氏の挑戦を暖かく迎えた若者の方も賞賛されるべきかもしれません。
ピーターさんをバカにする人もいたが、すぐにほかのYouTubeユーザーから批判された。
「無礼なコメントは無視した方がいいですよ。どう見たって、不快なコメントを残しているのは自分のビデオにたくさんコメントをもらえない人たちなんですから」とあるユーザーはコメントしている。
なお残念ながら、日本人からpeter氏に対する応援のコメントは、私が見た限りではありませんでした。
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