10年前の謎かけ「Windowsとかけてロッテリアと解く」の答えは?
2006年08月25日
ITproの「物まねはどっち?」によると、Windows95登場当初に聞いた謎かけが紹介されていました。
Windowsとかけてロッテリアと解く。
そのこころは『マックを目指すが追い付けない』
まさしく当時の状況を表したものでしょう。この謎かけの現代版を作るとすれば、『追いつけないもの』はきっとGoogleとiPodになるんでしょうね。10年経っても目標になる製品を提供できるアップルは、やはり革新的な会社です。
しかし、10年も経つとそのマックも大変身して、特徴であった唯我独尊のイメージも希薄になりました。アップルが蛇蝎のように嫌悪していたWintel陣営のインテル製のCPUを搭載したマックが誕生し、物真似扱いしていたWindowsも走らすことができます。
もう1つの驚きと言えば、10年前はPCのマックを売っていた原田泳幸氏は、今はハンバーガーのマックを売っていることです。原田氏の日本マクドナルドCEOへの転身は、IT企業のトップが異業種のトップとしても通用することを証明する試金石として注目されました。
2002年2月のCEO就任後、原田氏は日本マクドナルド創業者の藤田氏の影響力を排除して、数々の改革を実施しました。中でも「100円マック」に代表されるバリュー戦略への執着は、現在でも当初期待された成果を上げるに至っていません。また、新施策として展開中の24時間営業化に対しても、終電に乗り遅れた若者の溜まり場となり、店舗の荒廃を招くだけとの批判の声も囁かれています。
日本国内の風評では芳しいないことの方が多くなり始めた原田氏ですが、米国本社からの信任は依然として厚いようです。日本NCRを皮切りに外資一筋のキャリアを歩んできた原田氏は、子会社トップとしての処し方の秘訣を会得しているのでしょう。
原田氏と同様に、外資系IT企業の日本ヒューレット・パッカード(HP)からダイエーの社長に就任したのが、樋口泰行氏です。ダイエーの再建が産業再生機構から丸紅主導に移ることを理由に、今年の10月に社長の職を辞任することを発表しました。2005年5月の社長就任からわずか1年3ヶ月で、退任の決断をしたことになります。
樋口氏は再建の道筋が見えたことで、「自らの役割を終えた」と、公式には発表しています。しかし、当初は来年3月までは社長を続けるという意向があったとの噂もあります。同時期に会長に就任した林文子氏が留任したことと考え合わせると、志半ばでの退任というのが本心ではないでしょうか?
もう1人、外資系IT企業トップの職を投げ打って、企業再生の現場に身を投じた人物がいます。今年の5月に企業再生専門会社のリヴァンプに参画した、元デル日本法人社長の浜田宏氏です。浜田氏はリヴァンプのパートナーとしての自らの役割について、次のように語っています。情報源は、リヴァンプ代表パートナー 浜田宏氏が語る企業再生への思いです。
――浜田さんが加わることによって、リヴァンプにどんな強みができると思いますか。
(浜田)まず、リヴァンプが再生支援を手がけることができる業種の領域が広がります。エレクトロニクスに代表される製造業や、通信やコンピューターやネット販売などIT(情報技術)業界がそうです。実際、私がリヴァンプに合流するという噂が流れたゴールデンウイーク直前から、そういう業界の企業からいくつか打診が来ています。
それから、デルで学んだ世界最先端のビジネス・マネジメント・システムですね。例えば、全世界の拠点の製品別・個人別の売り上げや粗利をリアルタイムで把握したり、アクションプランとリカバリープランを日々見直したりしていました。つまり、優れた経営管理の方法のことです。
さらに、私の人脈も生かせると思います。澤田や玉塚は流通やアパレルの業界にはものすごいネットワークを持っている。街を歩いててもしょっちゅう声をかけられるくらいです。でも2人の人脈は私とは4分の3くらいは違う。私はいわゆる日本の大手企業に知り合いが多い。
このところ、業績の悪化とそれに伴うAMD製CPUの採用、ノートPCのバッテリーのリコール等、一時は盤石に思われていたデルのビジネスにも翳りが見られるようになりました。「デル・モデル」の終わりの始まりとも囁かれています。転身先としてリヴァンプを選んだことの当否はともかく、デルの日本法人の社長を退いたのはベストのタイミングでしょう。
そのリヴァンプが取り組む再生案件の中で、マスコミからの注目度が最も高いのがロッテリアです。産業再生機構にとってのダイエーやカネボウといった位置づけです。ロッテリア再生の成否をもって、リヴァンプが評価されることになるのは確実でしょう。
社長としてロッテリア再生の陣頭指揮を執る公認会計士・篠崎真吾氏の活躍は、ロッテリアで社員の意識を改革するをお読み下さい。10年前のように、マックを目指しているのかどうかは定かではありませんが、日本マクドナルド出身者2名が、ロッテリアの経営チームに加わっています。
ここまできてやっと冒頭で紹介したロッテリアに話題に戻すことができたので、終わることにします。めでたしめでたし。
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