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学生が対象の技術コンテストあれこれ(Imagine Cup、robocon、ISEF)

2006年09月08日

世界中の学生を対象とした技術コンテスト"Imagine Cup(イマジンカップ)世界大会"が、8月6日よりインドで開催されました。4 回目の開催となる今年のテーマは『テクノロジの活用による、より健康な生活の実現に向けて』です。

Imagine Cup 2006 日本からも国内予選を勝ち抜いた6名の学生が、「ソフトウェアデザイン部門」と「ビジュアルゲーミング部門」の2部門に参加しました。日本チームの活躍の模様を収録したビデオを、 Imagine Cup 2006 特集サイトで見ることができます。

学生を対象とした技術コンテストとして、日本人が最初に思いつくものと言えば「ロボコン」でしょう。なお、長澤まさみが主演した映画「ロボコン」は、今話題の徳山高専をモデルにした制作したものです。

さて、実際にImagin Cupののビデオ映像を見ると、同じ学生の技術コンテストとはいえ、ロボコンとはかなり趣きが違うことがわかりました。ここでは高専ロボコンを例に取って、両者を比較してみることにします。

まずメンバー構成が大きく違います。Imagin Cup の日本代表チーム6名は、27歳の大学院生から17歳の高校生までと、そのメンバー構成は多彩です。一方、高専ロボコンの方は、同じ高専の学生3名プラス指導教員の4名です。

ビジネスに例えて言えば、前者が各社から実力者を選抜したプロジェクト・チームであるのに対して、後者は成績優秀な部門から課長以下全員を参加させたという感じでしょうか。

次に違うのはコンテストの勝負の決め方です。Imagin Cupは審査員による採点で優勝者が決まります。ロボコンの方は、一定のルールの下で対戦を勝ち上がれば優勝です。したがって、技術力の優劣で勝敗が決する部分大きいとは言え、採点競技の前者では、その技術を説明するプレゼンとデモの巧拙が大きく勝敗を左右することになります。

英語でのプレゼンとデモの説明が要求されるImagin Cup では、これが日本チームにとっての大きなチャレンジになっていました。個人的にビデオを見て面白かったのは、1回目のプレゼンでは頭が真っ白になってしまった17歳の学生が、2回目以降徐々に成長していった姿です。

このように考えると、Imagine Cup は学生起業家がベンチャー・キャピタリストに売り込むシミュレーションも近い雰囲気を感じさせます。一方、ロボコンは高専の学生にとっての甲子園と言ってよいのではないでしょうか。前者が米国的な発想に基いたコンテストであり、後者のベースには日本的な発想があるとも想像できます。

実際のビジネスの現場では、ロボコンのように純粋な技術の優劣だけで勝敗が決まることは少ないはずです。技術を売り込むには、上司、顧客、投資家を説得することも要求されて当然でしょう。だとすれば、Imagine Cup の方がより現実に近い実践的な経験の場を提供しているように考えられます。

一方審査員の評価を意識することなく、純粋に技術の優劣とゲームプランだけに集中していれば済むのがロボコンです。ある種求道的に1つことに邁進できるのは、学生に許された特権です。したがって、学生の間は小賢しいプレゼン・テクニックは、むしろ忘れた方が良いという考え方もあるでしょう。

このように考えると、どちらのコンテストの形式が優れているとも言い切ることはできません。性格の違うImagin Cupとロボコンですが、参加者本人にとっては学生時代の貴重な経験になることは間違いないというのが、今回の結論です。

なお、Imagin Cupはマイクロソフトが支援しています。今や死語となりつつあるWintelの片割れのインテルが支援しているのが、「ISEF」(International Science and Engineering Fair)です。こちらの大会でも、人知れず日本代表チームは健闘しています。

Imagine Cup に比べるとアカデミック色の強いコンテストですが、参加者の英語でのプレゼン・スキルが問われるのは共通です。入賞者がストックホルムで開かれる本物のノーベル賞授与式に招待(!)されるくらいの本格的なものです。


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