「それでもボクはやってない」植草一秀氏と沈黙を決め込む夕刊フジ
2006年09月18日
ミラーマンこと植草一秀氏が電車内で女子高生に痴漢行為を行ったとして、東京都迷惑防止条例違反で逮捕されました。現行犯での逮捕でありながらも、今度も犯行を否認しています。
逮捕時には「酒を飲んでいて覚えていない」と話していたが、送検の際は「警察にはめられた」と容疑を否認しているという。
相手が女子高生、犯行場所が電車関連(前回は駅のエスカレーター)、供述内容がコロコロ変わって一貫性がないところは、前回の手鏡事件と共通しています。現在まで報道されている情報が本当だとすれば、植草氏の本質は前回の事件以降も何も変わっていないことになります。
その前回の事件(本人いわく冤罪)以降、関係者のバックアップもあって名古屋商科大大学院の客員教授の職も得て、名誉回復途上で起こったのが今回の事件です。中でも植草一秀氏を応援するブログは、サイトタイトル通り、終始一貫して植草氏を支援しています。ブログでは今回の事件に関しても、マスコミの一方的な報道姿勢を批判しています。
今月12日より夕刊フジ『日経もっとがんばりましょう』という植草氏の連載(4週に1回の頻度)が始まったことも、植草一秀氏を応援するブログを読んで知りました。12日は事件発覚前なので、おそらく同氏の原稿は予定通り掲載されたのでしょう。残念ながらその中身は確認できませんが。
注目されるのは19日の掲載です。予定通り掲載されることはないと予想します。夕刊フジとしては、単純に連載を中止するだけで終わりにするつもりでしょうか? 植草氏に再度執筆する機会を与えた夕刊フジも、マスコミの一翼を担う気概があるのであれば、今回の事件に関して何らかのコメントを発表するべきでしょう。
同じフジサンケイグループのマスコミが、本件に関して積極的に報道しているのに比べて、夕刊フジが沈黙しているのが理解できません。夕刊フジには、『夕刊フジブログ』もあります。新聞紙面に正式なコメントを載せるを躊躇しているのであれば、簡単に投稿できるブログの方で、何らかの書き込みがあってもいいはずです。
『夕刊フジブログ』の過去記事では、そのももずばりのタイトルの『痴漢冤罪から身を守れ!』や「スカートの中をのぞかれた…痴漢として慰謝料取れる?」、「カーセックスのぞいたヤツ、罰せないのか?」が、アクセスを集めています。下ネタ法律系の話題を得意にしている夕刊フジにとっては、植草氏の事件は格好の話題でしょう。
さらに注目記事として挙げている「新聞・テレビが絶対かなわないネットの“独壇場”」では、ヤフーの「みんなの政治」を題材にして、「夕刊フジ」デジタル担当デスク・佐々木浩二氏が次のようにも書いています。
インターネットには、既存のメディアが逆立ちしてもかなわない様々な“機能”があるが、そのひとつが「制限がないこと」。紙幅や時間に縛られず、いくらでも情報を提供できる。
「みんなの政治」には、国会議員約700人の選挙区や所属政党、当選回数などの基本情報、新聞や雑誌の政治記事、審議中の議案情報、議員レポートなどが掲載されているが、これほどの情報を提供することは新聞やテレビには不可能。既存メディアが絶対にかなわないネットの“独壇場”だ。
それほどまでに既存メディアに対するネットの優位性を主張するのであれば、植草問題に関しても、積極的にネット上で発言されることを期待します。
さて植草事件の真相は不明ですが、実際には迷惑行為を行っていない者が嫌疑をかけられる、いわゆる「痴漢冤罪」が多いことも事実です。「Shall we ダンス?」で知られる周防正行監督が取り組んでいる10年ぶりの新作「それでもボクはやってない」(来年1月公開予定)は、この痴漢冤罪がテーマです。
フリーターの金子徹平はIT会社の面接へ向かう途中、痴漢に間違われ、罪状の否認を続けるうちそのまま警察署に拘留されることに。
罪を認めれば相手と示談の上、すぐに釈放されると聞かされるが、自分の無実を主張し続け、ついには検察から起訴されてしまう。
母・豊子、友人の斉藤は、徹平の潔白を信じて右往左往した結果、新人弁護士・須藤莉子と裁判官出身の老練な弁護士・荒川正義に出会い、助力を求める。
これまでの作品ではコメディタッチの娯楽映画を得意としてきた周防監督が初めて取り組む社会派作品です。同監督は今回痴漢冤罪を取りあげた背景について、次のように述べています。 情報源は、『周防監督、10年ぶりの新作――冤罪事件の裁判、克明に』(日本経済新聞 2006年7月1日 朝刊33面)です。
3年ほど前、痴漢容疑で有罪判決を受けた男性が一転、無罪となった事件に興味を持った。取材を重ね、裁判を傍聴する中で「裁判は手続きだ」と気づく。「疑わしきは罰せずという原則にたどり着くまで、人間は多くの間違いを繰り返し、そして今も試行錯誤している」。
一方で、その手続きが軽視され、乱暴なやり方で人を拘束し、裁く例が少なくない現状も知る。「伝えなくちゃいけないという使命感で撮っている。映画を作る動機が“怒り”というのも今回が初めて」と話す。
綿密な取材の結果できあがった作品には、これまで知られることのなかった裁判のディテールが、忠実に再現されています。
東宝スタジオ内には法廷のほか警察の取調室や接見室などが再現されたが、監督や美術の部谷京子が最も情熱を注いだのは「同行室」だ。検察庁の地下にあり、被疑者たちが取り調べを待つ3畳弱の部屋。
高さ2メートルの鉄格子で仕切られた部屋の両側に固いベンチが取り付けられている。それぞれ5人の大人が座ると、ひざとひざの間はわずか20センチほどしか空かず、部屋の奥のトイレに立つにも横歩きしなければならないほどの狭さだ。
「入った人の話を詳しく聞き、スケッチをしてもらい寸法を割り出した。鉄格子の色見本も作って見てもらった」と部谷。「(痴漢に間違われた主人公の)徹平が法廷や同行室に入った時の気持ち、なぜこんな場所に来てしまったのかという思いを伝えたかった」と忠実な再現にこだわった理由を話す。
ぎゅうぎゅう詰めの室内では私語も一切許されず、不自由な姿勢のまま、ほぼ一日待たされる。「これまでここは映画などで一切描かれたことがないと思う。今回は被疑者が裁判までに受けている扱いを具体的に見せたかった」と周防は明かす。
この映画を見れば、劣悪な条件に置かれた無実の人間が、虚偽の自白をするに至る心理的背景も理解できるようになるのかもしれません。くだんの植草氏も同じであったと言うつもりはありませんが・・・ いずれにせよ、来年の公開が待たれる新作の1つです。
映画と言えば、この週末に山田詠美原作の「シュガー&スパイス~風味絶佳~」を見ました。自説の「沢尻エリカは高島礼子に劇似」、に対する確信を改めて強くしただけの内容でした。
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フリーターの金子徹平はIT会社の面接へ向かう途中、痴漢に間違われ、罪状の否認を続けるうちそのまま警察署に拘留されることに。



