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今年の消費キーワード1位は団塊、昨年1位のロハスはBOHASに進化?

2007年01月05日

本日の日経流通新聞MJでは、2007年の消費動向を予測する特集記事が掲載されました。この特集の中から、第一線の経営者に今年の消費を占うキーワードを尋ねた調査結果を紹介します。情報源は、『2007年の消費、経営者100人はこう見る――消費を占うキーワード』(日経流通新聞MJ 2007年1月5日 16面)です。

経営者が今年を占う言葉として選んだのは「団塊」が最多だった。アクティブシニアなど関連するものを含め、全体の2割弱がキーワードとして挙げた。

団塊世代(1947~49年生まれ)が60歳定年を迎え始める2007年。ファミリーマートの上田準二社長は「リタイア後のこの世代の個人金融資産が消費に回る」と分析。三井住友カードの月原紘一社長も団塊世代の定年に伴い「健康・旅行・マネー・娯楽関連の消費拡大」と予測する。青山商事の青山理社長は団塊ジュニア世代を含め「マーケットへの影響力が強い」とする。

この世代が余暇を楽しむ時間が増えることなどを受け、「プレミアム」「こだわり」といったこの世代の嗜好に応えたキーワードや、「健康」関連を挙げる経営者も多かった。

予想通り「団塊消費」が、今年のキーワードの1位です。ちなみに昨年の消費キーワードの1位に輝いたのが、健康と環境に優しいライフスタイルを表す LOHAS(Lifestyles of Health And Sustainability、日本語ではロハス、またはローハス)でした。

マーケティングのキーワードとして広告業界からの期待も高かったロハスですが、当初は登録商標として自由な使用が制限されていた事情もあり、普及は思いの外進まなかったようです(ロハス(LOHAS)の登録商標の無断使用でシャープが三井物産とトド・プレスから警告)。

その後、商標権を持つ三井物産とソトコトを編集する出版社「トド・プレス」の2社が、商標使用料の徴収を断念し、他社の無断使用も抗議しないことに方針を転換したことで、この問題も決着を迎えました(普及にブレーキをかけるだけのロハスの登録商標が全面解禁で決着)。団塊世代の健康志向を背景にして、今年はロハスが本格的に定着する一年になるのではないでしょうか。

ところで、『BOHAS』と銘打った連載コラムがあります。今年の干支は亥なので、イノシシの英語「BOAR」と「LOHAS」を合成した「BOHAS」を、今年のキーワードとしたのに違いあるまいと想像したのですが、大ハズレでした。命名した福光恵氏は、初回のコラムで次のように説明しています。

あの「LOHAS」(Lifestyles Of Health And Sustainability)じゃなくて、「BOHAS」。LOHASが「健康と地球の持続可能性を志向する生活スタイル」と訳されるなら、BOHAS は「健康と環境、持続可能な社会生活を心がける“物欲”生活スタイル」。聞き慣れない言葉なのも、ごもっとも。私が勝手に提唱してみた。

でも、ちょっと言い訳しておきたい。「消費」と「エコ」は相容れないと思いがちだが、地球を思いやるきっかけをくれる便利な“モノたち”も、世の中にはいっぱいある。それに人間だって、地球が生んだ究極の自然創造物みたいなもの。人間の心地よさが、地球の心地よさにつながったっていい。「こんないいモノ買っちゃった」と、私がうれしい気持ちになると、地球もきっとうれしいんじゃないかと思う、きっと。だからBOHAS。

BOHASのBは、物欲(Butsuyoku)のBということです。ロハスの実践者として知られる坂本龍一氏も、「エコ」と「エロ」は矛盾しないと訴えて、使用後は分解される環境に優しいコンドームを開発中と伝えられています( 「エロコト」編集長坂本龍一氏が考える「エゴ」と「エコ」と「エロ」の関係)。要するにライフスタイルとして提唱するからには、環境原理主義的発想に陥るよりも、もっとカジュアルに考える方が定着が早いということなのでしょう。

最後に、環境に優しいプチ「BOHAS」的商品を紹介します。隠れたヒット商品になっているようで、「BOHAS」志向の商品開発の成功例といえるものでしょう。情報源は、『三洋電機、エネループカイロ、「使い捨てではない」に支持』(日経産業新聞 2007年1月5日 5面)です。

三洋電機が昨年12月に発売した携帯カイロ「エネループ カイロ」が予想を上回る売れ行きだ。環境保全に役立つというコンセプトとともに、いつでも使える手軽さがサラリーマンらに受けているもよう。店頭やインターネット販売サイトでは発売後2週間ほどで売り切れるほどの人気だ。

エネループカイロは2005年11月に登場しヒット商品となった充電池「エネループ」の関連商品第一弾。太陽光を利用した充電器とともに発売した。商品名に「エネループ」を冠しているが、実際にはこの電池は使っていない。「使い捨てではない」という共通の特徴を打ち出し、販売での相乗効果を狙っている。

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大人気の噂通り、アマゾンでも現在在庫切れです。昨年はリチウムイオンバッテリーの発火事件が新聞を賑わせた一年でした。この携帯カイロは、リチウムバッテリーが発熱しても問題は起こらないでしょう。発火したら困ることはPCの場合と一緒ですが。。。

業績不振が伝えられる開発元の三洋電機にとっては、久々の明るい話題となります。同社の商品発表リリースでも、再生ビジョン「Think GAIA(ガイア)」を実現した新製品として、高々と歌い上げています。そうは言っても、初回出荷数5,000個で店頭実勢価格4,000円のヒット商品では、焼け石に水の効果もありません。


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