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ドメイン名「2ch.net」が差し押さえられ、かたや一銭の見返りもない「防衛省.jp」

2007年01月16日

2ちゃんねるのドメイン名が差し押さえになったことが大きな話題になっています(「2ch.net」ドメイン差し押さえ?)。

今回の仮差し押さえは、西村氏個人はもとより、1000万人ともされる2Chユーザーにも大きな影響を及ぼす公算が大きい。東京地裁の「値段がつくものは差し押さえ可能」との判断から、「日本国内では前代未聞」(ドメイン登録機関)とされるドメインの仮差し押さえも行われるからだ。

手続きが進んでドメインの所有権が移り、2Chというサイトがネット上の住所を失ってしまうと、ユーザーが従来の「2ch.net」にアクセスしても、何ら閲覧できなくなる。

ドメイン名は所有権であるようにこの記事では書いていますが、ドメイン名はあくまでも登録して使用しているだけなので、所有権というのは厳密には間違いでしょう。2ch.netのようにアクセス数の多い著名なドメイン名に、経済的な価値があることは確かなことではありますが。

ことほどさように、ドメイン名を巡る権利関係は分かりにくいものです。2ch.net差し押さえの顛末を知りたくなった人が向かう先は、専門家である法律家の見解です。そういった状況の中で、ネットに詳しい弁護士がちょっとした意見をブログに書けば、アクセス数が急増するのも当然でしょう。

例えば、Winny弁護団事務局長でもある弁護士壇俊光氏が12日に書いた投稿『ドメインの差押え』には、1日だけで70万アクセスが集まったようです。その壇先生が爆発的なアクセスに応えた投稿あまりに反響を生んだドメイン差し押さえの冒頭には、こう書いてありました。

ネタで書いたドメイン差し押さえが異常な反響を生んで、読者からメールが送られてくるまでにもなった。ほとんどの方からのメールは嬉しいものであるが、頭のおかしな人からも来るのはかなり面倒である。

本題のマクラとはいえ「頭のおかしな人」とは、弁護士の先生の割に随分思い切った表現をするものだと感心します。それも2chがらみのネタで。。。『ブログ炎上』なんて言葉が一瞬頭をかすめたりはしなかったのでしょうか? まあ、それくらいのタフさがなければ、Winny弁護団事務局長は引き受けられないのかもしれませんが。

ところで、今月の9日に晴れて防衛庁が防衛省に格上げされました。そこで日本語ドメイン名『防衛省』の登録状況を、WHOISで調べてみました。

防衛省

正式昇格の1年以上も前に、上野優子なる人物にこのドメイン名は登録されていたことがわかりました。しかし、上野氏は現在までこのドメイン名を使って実際にサイトは開設していません。この人は何の目的でこのドメイン名を登録したのでしょうか?

まさか日本政府に高値で売りつけることができると考えていたのでしょうか? 通常であれば、昇格の話題で盛り上がってアクセスが増えるのを見越して、アフィリエイトあたりで一稼ぎしよう、と考えるのがこの種の商売の常道なはずです。

ちなみにwww.jieitai.comは、予想通り人のふんどしで商売しています。この程度のコンテンツでは、それほど多額な見入りは見込めないようにも思えますが、一応は王道を歩んでいます。

防衛省

一方、防衛省が実現した後では、JP-DRPでの不正の目的に当たるので、今さらサイトをオープンすることはできません。上野氏は時機を逸してしまって、儲け損なったことになります。日本語ドメイン名普及の大前提であった、IEの日本語対応が予定より遅れたせいなのでしょうか? どんな理由にせよ、上野氏はせっかくの先見の明を活かす商才がなかったわけです。ご愁傷様。


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