中国で偽ブランド訴訟に勝ったスターバックスがなぜか韓国では敗北
2007年01月18日
中国の偽ブランド業者を相手取って起こした裁判で、スターバックスが勝訴したことを以前お伝えしました(YouTubeにある政府の偽ブランド品撲滅キャンペーン広告の効果は?)。しかし、お隣の韓国では完敗です。情報源は、商標訴訟:韓国最高裁が示した「パクっていない理由」とはスターバックス、商標訴訟で敗訴です。
世界的なコーヒーチェーン店のスターバックスと韓国企業が争った「商標模倣」論争で、最高裁判所は韓国企業に軍配を上げた。最高裁判所第1部(主審:ヤン・スンテ最高裁判事)は、米シアトルに本社のあるスターバックス社が「広く知られているスターバックスの登録商標を模倣した」として、韓国でコーヒーチェーン店を展開する株式会社エルプレヤを相手取り提訴した商標登録無効請求訴訟の上告審で、スターバックス敗訴という1・2審を確定したことを12日、明らかにした。
スターバックスは2003年12月に特許審判院に「STAR PREYA」商標の登録を無効にするよう請求したが、審判員は「類似商品とは見なせない」とし、これを拒否した。控訴審を担当した特許裁判所も、2005 年3月に「双方の商標の“STAR”部分は一般的単語で、識別力はかなり弱く、スターバックスは“人魚”、スタープレヤは“女神”の図柄であるため、類似商標とは見なせない」という判決を出した。
また、特許裁判所は「エルプレヤが商標登録を行った時点で、スターバックスの店舗はソウルの6カ所しかなく、メディア報道も18回ほどだった」と、韓国で名前が知れ渡っていた状態とは断定できないと判断した。最高裁判所はこうした特許裁判所の判断をそのまま認め、確定した。
判決理由として韓国の特許裁判所が指摘している、「双方の商標には類似性がない」「スタバは韓国では一般に周知された著名ブランドではなかった」には、かなり無理があります。この判決を知った日本人は、当然ながら一様に呆れています(痛いニュース(ノ∀`))。
知財権の保護に関しては、当然中国よりも韓国の方が進んでいると想像していたので、そうした点からもまったく意外でした。今回の判決は、韓国での根強い反米・嫌米ムードの反映なのでしょうか?
知財立国を標榜する日本では、さすがにスタバの類似商標に関する裁判はないようです。しかし、米国スターバックス本社との間でドメイン名(starbucks.jp)を巡る紛争(ADRの一種)は起きていました。なお、ADR(裁判外紛争処理)とはAlternative Dispute Resolutionの略で、仲裁、調停、あっせんなどを代表とする、裁判によらない簡易迅速な紛争解決方法のことです。
このJPドメイン名紛争処理では、昨年末に申立人の米国スターバックス本社側が、ドメイン名の移転裁定を勝ち取って決着しています。そもそも前登録者は、starbucks.jpのドメイン名を使って何をしていたかというと、想像通りのパターンです。
本件ドメイン名から、「sextoy.sex.com」内のShop nowのホームページにリダイレクト先を設定し、本件ドメイン名から、アダルトグッズの商品販売ページが表示されるようにして本件ドメイン名を使用しており、申立人の保有する申立人商標の顧客誘引力を利用して、商業上の利得を得る目的で本件ドメイン名を使用していたことは明らかである。
移転裁定の結果、strabucks.jpを取り戻したスターバックスは、現在このドメイン名を使ってはいません。移転前のサイトの状況を調べるには、Internet Archiveが便利です。これが、当時のサイトです。
真相は外国の向けのサービスに、たまたまJPドメイン名が使われていただけのようです。そうは言っても、日本人にとっては不名誉なことには変わりありません。この種のサイトを放置したままでいると、「美しい国」の住民も声高に隣国の知財管理の甘さを批判することはできません。とりあえずめでたしでしょう。
★恐縮ですが、『人気ブログランキング』を クリック してください。
| スターバックス大解剖―スターバックスのすっごい真実、教えます。 | |
![]() | エイ出版社 2007-02 売り上げランキング : 1753 おすすめ平均 ![]() 内容が薄い 満足とはいえない もう10年か・・・Amazonで詳しく見る by G-Tools |
スターバックスは2003年12月に特許審判院に「STAR PREYA」商標の登録を無効にするよう請求したが、審判員は「類似商品とは見なせない」とし、これを拒否した。控訴審を担当した特許裁判所も、2005 年3月に「双方の商標の“STAR”部分は一般的単語で、識別力はかなり弱く、スターバックスは“人魚”、スタープレヤは“女神”の図柄であるため、類似商標とは見なせない」という判決を出した。



内容が薄い
もう10年か・・・
