汗と涙の青春小説「おっぱいバレー」と「シリコンバレー」との関係
2007年02月10日
CyberBuzz依頼投稿(※)
放送作家、脚本家で活躍する水野宗憲氏の処女作品「おっぱいバレー」を読みました。
| おっぱいバレー | |
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なぜ「おっぱい」と「バレー」が結びつくのかよく理解できません。豊胸手術を受けた「おっぱいバレー」を「シリコンバレー」と呼ぶのだと、かの梅田望夫氏が言っていました(冗談です)。話が脱線したようなので、まずは本書のあらすじを紹介します。
三ケ崎中学校2年の育夫たち5人は、超弱小バレーボール部員。バレーをやれば絶対に女子にモテる!と考えた育夫たちを待っていたのは先輩たちからのイジメの日々だった。
そんな先輩も引退したある日、完全にやる気を失っていた彼らの前に突然女神が現れた!
臨時採用の美人教師・寺嶋先生が育夫たちのバレーボール部の顧問になったのだ!!しかも秋の新人戦の地区予選で優勝すれば、なんと寺嶋先生が「おっぱい」をみせてくれるという!!!
俄然やる気を出した育夫たちだったが……。実話を元にした本作は笑えて泣ける、感動の青春小説です。
この本の想定読者は「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」などを観てきたビジュアル世代ということで、明らかに私はターゲットではありません。そういう事情もあり、実験台としてTV版の「ウォーターボーイズ」を熱心に見ていた妻に、最初に読んでもらうことにしました。続いて我が家の中で想定読者の年齢に最も近い長男が読みました。
両人の感想もまずまずということだったので、最後に私が挑戦しました。読み始めれば、引き込まれるようにとは言い過ぎとしても、数時間で一気に読破できました。私の場合は年齢のせいでしょうか、笑える部分はあっても泣けませんでしたが...
物語は、バレー部キャプテンの主人公(僕)平田育夫と、その顧問に就任した代用教員の(私)寺嶋美香子の2人が、各々の心象を語るという形をとりながら、軽快なテンポで進行します。ストリーの結末には驚くようなどんでん返しが待っているわけではありませんが、そこに至るまで飽きることはないでしょう。
この本が手本にしたと思われる、「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」同様に、映画化が既に決定しているようです。このため、随所に映像化したら面白そうなコネタが詰まっています。徐々に会場全体が一体感に包まれてくる地区予選決勝戦の舞台は、映像化では格好のクライマックス・シーンになるはずです。ここら辺には、映像畑出身の作家ならではの技量が感じられます。
小説では可能であった、同じ出来事に対して主人公と女性教師が順番に語るという手法は、映画作品は変更せざるをえないでしょう。その点をどういう風に工夫するのか、映画版でも興味が持たれます。おっぱいを見せることを約束させられた女性教師が、いやらしさ感じさせてはストリー全体が台無しになってしまいます。キャスティングも重要でしょうね。
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