グーグルの「2007年8月問題」:グーグル社員はパンのみに生きるにあらず?
2007年04月12日
「全世界就職人気企業ランキング」というものがあれば、そのNo.1に輝くのは、おそらくグーグルでしょう。先日、そんなグーグルでさえ自らの意志で退社する社員が結構いるという話題を紹介しました。(誰もが憧れる働きやすい会社No.1グーグルでさえ辞める人間は後を絶たない)。他人の目にはもったいないようにも映るこうした退職者が、今後さらに増えるのは確実のようです。情報源は、4年目のジレンマ--グーグルに大量離職の危機です。
Googleはここ数年、急激に従業員数を増やしてきた。しかし、IPO(新規株式公開)前にストックオプションを取得した大勢の百万長者たちが8月に同社を一斉に去る可能性がある。Googleの社内規則では、従業員は入社1年後からIPO前のストックオプションを段階的に受け取り、入社4年後に全てのオプションを受け取る。そして、4カ月後に数百人の従業員がその入社4年目を迎えるのだ。
この問題について、シリコンバレーの有力紙San Jose Mercury Newsは次のように報じている。「(Googleの)上級役員らは、以前からこの問題を深刻なリスクと見ており、長年勤務している従業員を引き止めるために積極的かつ革新的な対策を講じてきた。
特に優秀な社員に対しては、グーグルも破格の優遇措置を講じる予定ですが、種々の慰留策でも「2007年8月問題」の解消は、なかなか難しいようです。
また記事には次のように書かれている。「それでも、一部の従業員の退社は避けられないことをGoogleの幹部らは承知している。従業員の中には、もはや Googleでの仕事にやりがいを見出せず、別の仕事に移る人もいれば、レストランの開業、非営利企業の創設、夢のマイホームの建設のために辞める人もいる」
これまでのマスコミの報道を通して、ユートピアのような環境で働くグーグルの社員は、皆モチベーションが異常に高いと思いこんでいました。いわく、「彼ら彼女らはお金のために働いているのではない」「グーグルでしかできないことがあるので、自己実現のために働いている」「世界革命への使命感から働いている」とか。
従業員満足度という尺度で考えれば、グーグルの数値が他社を圧倒していることは事実だと思います。しかし、才気溢れるグーグル社員とはいえ、やはり生身の人間です。当面の生活に困らないほどのお金を手にすることができれば、辞めたくなっても当然です。自由な雰囲気のグーグルでも、宮仕えの苦労がゼロということもないでしょうし。
人間やはり「お金のために」に働いているのです。
そこで、@ITが始めた「@IT年収マップ」を紹介します。
とりあえず「30歳で年収1,000万円」でマッピング●(赤丸)してみました。かなり高望みのようです。そもそも私はエンジニアではないので、これでがっかりしたりすることもありませんが。もっと真剣に調べたい人は、自分の属性、保有スキル等を詳細に入力すれば、さらに詳しい結果が見られるようです。
スタートしたばかりの「@IT年収マップ」は、すでに色々なブログで大きな話題になっています。やはり「お金」は最大関心事であることの証拠です。中には、これを使って日米のエンジニアの給与を比較した人もいます。(ジャパンエンジニアの給料は、シリコンバレーエンジニアの給料よりほんとに安い?)。
しかし、ストックオプションをガッポリ懐に入れるグーグルの社員には、自分の相場にはもはや関心はないでしょうね。グーグル日本法人の社員が、「年収マップ」を使うのかどうかは、興味のあるところですが。
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