米タイム誌で投票中の「最も影響力のある人物100人」に選ばれている日本人
2007年05月02日
安部首相が就任以来初となった訪米は、米国のマスコミではほとんど取り上げられなかったようです。安部首相に限らず、日本の政治家の米国でのプレゼンスが極めて低く、現在タイム誌の企画で投票が進んでいる「世界で最も影響力のある人物100人」(The World's Most Influential People)の中には、一人も選ばれていません。現在のところの日本人の中で選ばれているのは、ビジネスマン3人だけです。文化人の中からも、村上春樹氏あたりがランクインするのではないかと期待していたのですが、残念な結果となっています。
これが、5月1日現在の投票結果です。
日本勢全体が低迷する中で、上位に選ばれて一人気を吐いているのが、任天堂の宮本茂氏です。
TIMEのサイトにはノミネートされた人たちの良い点と悪い点がそれぞれ書かれている。宮本氏の紹介文は次の通り。「良い点:最も成功したゲームデザイナーで、『ドンキーコング』『スーパーマリオ』『ゼルダの伝説』のクリエーターでもある。同氏が手がけた新しいプラットフォームのWiiは現在、最もよく売れているゲームコンソールとなっている。
悪い点:完ぺき主義者のきらいがあり、そのためゲームのスケジュールが遅れることがある。Wiiはゲームの遊び方に革新をもたらすものであったが、そのグラフィックスは競合に水をあけられている」
任天堂専務の宮本氏がこれほど上位に選ばれた理由は、同社のゲーム機Wiiが世界的にヒットしたからです。もしソニーのプレイステーションがヒットを続けていれば、先頃退任を発表したソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の久多良木健氏が、宮本氏の代わりに選ばれていたとしても不思議ではありません。製品がヒットするかどうかで評価が決まるゲームの世界は、想像以上に厳しいものです。
宮本氏以外で選ばれている日本人は、シャープ米国子会社社長の藤本俊彦氏とトヨタ自動車社長の渡辺捷昭氏です。藤本氏の液晶パネル、渡辺氏のハイブリッド車と、製品のヒットがノミネートの理由です。
今回選ばれている任天堂、シャープ、トヨタといった顔ぶれは、世界的に見れば、日本はまだまだ「もの作り」の国という現実を物語っています。近い将来、ソフト産業のビジネスマンや文化人が、日本から選ばれる日は来るのでしょうか?
ところで、タイム誌の「米国で最も影響力のある人物25人」に選ばたこともあるラジオのDJ、ドン・アイマス(Don Imus)は、人種差別的発言が元で失職しています。その時々の人気投票でしかない「最も影響力のある人物」に選ばれようが選ばれまいが、そもそもたいしたことではないのかもしれません。
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